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Pocket Vector ソフトニュース - 2001.08.08

	TCARD for WindowsCE　0.82 軽快な動作のシンプルなカード型データベース ■WindowsCE　■シェアウェア（1,000円）

自由に項目を設定してカードを作り、記録を整理するデータベースソフト。豊富な並べ替えや検索機能が用意されている。CSV形式で保存されるので、他のソフトとのデータ交換も簡単だ。

■ データベースに必要な項目を追加していくだけで、簡単にカード型データベースが作成できる。画面には、カードリストとカードの内容が表示される

「TCARD for WindowsCE」は、同名のWindows用ソフトのCE版。アドレス帳やショップリスト、CDのライブラリなど、手軽にデータ集を作成することができる。使い方はシンプルで、初回起動時は「項目1」だけのカードが開かれ、そこから項目を追加したり、新規カードを作成したりといった手順でデータを記録していく。

作成したデータベースは、項目別に昇/降順の並べ替えができるほか、細かな検索が可能だ。項目別の絞り込み検索に加え、通常の「と一致する」や「を含む」検索（AND/OR検索）、「最初にある」「最後にある」「より大きい」「より小さい」なども選択できる。条件に合ったカードだけ表示させることも可能だ。

CSV形式で保存されるので、ExcelやCSV対応の他のソフトのデータを扱ったり、PCで作成したデータを取り込んだりといったことが可能だ。テキストエディタでの編集もできる。逆に、編集機能を使って、CSVファイル用エディタとして利用することもできる。CSVファイルへの関連付けも、メニューから設定が行える。

◆その他のスクリーンショット

■ リストの並べ替えは、キーになる項目を選択して条件を設定するだけ。複数キーを組み合わせた並べ替えもサポートしている		■ 検索は細かい設定が可能。大量のデータの中から目的のデータを見つけるには便利な機能だ

	私は、個人的にこのようなカード形式のデータベースは好きで、特にポケットPCはいつでも携帯できるため、プライベートなホームページの検索エンジンや仕事で使う専門辞書などによく利用している。このソフトは重たくなるような処理がうまく省かれているので操作も軽快でよい。欲をいえば……という点もあるが、今の軽快さを損なってしまうことを考えるとこのままでも十分だろう。それでもあえて注文をつけるとすれば、一度カードを選択し記入を始めてしまうと、それをキャンセルする手段がなく、一度保存するしかないという点が気になった。データの修正時に書きまちがいをしてしまったときなど、元のデータを参照したい場合があるので、このあたりの利便を計っていただくとうれしい。慣れていないとデータベースを新しく設計するのは難しいこともあるが、作者のホームページには「TCARDで使える汎用データ」が公開されているので、初めて作られる方はそれを参考にされるといいだろう。（ピンフ）【作　者】古原伸介　さん【作者のホームページ】 http://www.dicre.com/ 【補　足】試用期限は2週間まで。それを過ぎると起動時に送金をうながすダイアログが表示される

TCARD for WindowsCEはデスクトップ版のTCARDをWindowsCEに移植したもので、私が最初に作ったCE用ソフトでもあります。PDAの利用用途としてはやはりデスクトップのデータを見たいというのが強かったので、CSVビューア的な意味から作り始めました。
ある程度機能的には整ったところで、今度はデスクトップ版の方を大幅に機能強化し始めたため、現在はCE版とデスクトップ版の機能はかなり異なっています。
今後はデスクトップ版の機能強化が一段落したところでまとめてCE版にそれらの機能を出来る限り移植したいと思っています。

（古原伸介）

上で紹介したソフト（およびその関連ソフト）のダウンロードページにジャンプします。ダウンロードページから、FTPまたはHTTPでソフトをダウンロードできます。ダウンロードページには、作者データページへのリンクもあります。MyVectorサービスをご利用いただいている場合には、右側のリンクでソフトウォッチに追加することができます。

（1,188円(税込)）
TCARD for WindowsCE　カード型データベース TCARDのWindowsCE版　