Windowsの歴史から、Vistaで何が変わったのか?
何ができるのか?などなど、Vistaのポイント解説します。
新しいユーザエクスペリエンス「Aero」
Windows Vistaの画面をひと目みて気づくのが、Windows XPとはまったく異なる画面デザインだ。5年前、Windows XPが登場したときにも、それ以前とは大きく異なる画面デザインが話題となったが、それに匹敵するくらいの大きな変更といえるだろう。
マイクロソフトでは、こうした新たな画面デザインや操作性のことを「エクスペリエンス」と呼んでいるが、Windows XPのエクスペリエンスに「Luna」という名前がつけられているのと同様、今回のWindows Vistaでは、この新しいエクスペリエンスのことを「Windows Aero」と呼んでいる。
注意したいのは、Windows Vistaの場合、このAeroエクスペリエンスはすべてのエディションで利用できるわけではないという点だ。
具体的にいえば、Aeroエクスペリエンスは、Windows Vista Home Premium/Business/Enterprise/Ultimateには搭載されているが、Windows Vista Homeエディションにはない。Homeエディションでは、Vista Basicエクスペリエンスとなる。
さらに「Aero」の中でも、要所要所にグラフィックスアクセラレータの機能をふんだんに利用した「Aero Glass」と呼ばれるエクスペリエンスもある。使われるエクスペリエンスがAeroになるかAero Glassになるかは、パソコンの処理性能──主に、グラフィックスアクセラレータの能力──によって自動的に判断される
なお、Windows XPの時と同様、こうしたエクスペリエンスを使用しない旧来のユーザインタフェースである「Classic」も利用できる。Classic表示の状態では、ウィンドウデザインは、Windows 95/98や2000などと非常によく似たものになる。
以上を整理すると、Windows Vistaで利用できるユーザインタフェースは、
の4種類ということになる。