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ベクターソフトニュース - 1999.12.25
エーアイソフト ファイルコンパクト エーアイソフト ファイルコンパクト Ver.2.10
独自の高圧縮書庫形式「AIZ」をサポートした高機能アーカイバ
Windows 98/95/NT 製品:試用可
「エーアイソフト ファイルコンパクト」の動作画面
■書庫エクスプローラを使えば、書庫の中のファイルも通常のファイルと同様に操作できる

13形式の圧縮と19形式の解凍(いずれもUuencode等を含む)に対応した、機能性・操作性ともに優れた圧縮・解凍ソフト。同じエー・アイ・ソフトがリリースしていた「DiskX Zip」の後継にあたるソフトで、高圧縮率を誇る独自の「AIZ」形式をサポートするのが特徴だ。

対応する書庫形式が豊富で、LZH、ZIP、CABなどWindowsでよく使用される形式はもちろん、HQXといったMacintoshで使用される形式、TAR、TAR.GZといったUNIXで使用される形式もサポート。また、解凍のみだがRARもサポートしており、通常のファイルの圧縮・解凍で困ることはまずないだろう。注目すべきは独自のAIZ形式をサポートしていること。他形式に比べて圧縮・解凍の実行時間はかかるものの、かなりの圧縮率の向上を実現しており、大容量のデータの保管・転送などには便利だ。ZIP、CAB、AIZ形式については分割・結合(マルチボリューム)による圧縮もサポートする。

また、バイナリデータを電子メールで使用される変換形式(Uuencode、Bsase64、HQX、Xxencode)に変換したり、逆にバイナリデータに戻したりすることも可能だ。これは、通常はメールソフトが対応しているので使用頻度は少ないが、メールソフトが対応しきれなかった場合などには重宝するだろう。メール関連の機能としては、選択したファイルの圧縮から新規メールへの添付までをワンタッチでやってくれるという機能もある。そのほかにもFTPエクスプローラ、エクスプローラ拡張などのオプション機能を必要に応じて追加することが可能(シェアウェア登録が必要)で、単なる圧縮・解凍ソフトにとどまらず、データをやりとりするあらゆる局面で役立つ“統合ソフト”といった趣を持つ。

圧縮・解凍の操作は、デスクトップのアイコンへのドラッグ&ドロップ、右クリックによるコンテキストメニュー、書庫ファイルのダブルクリック(解凍)など、多彩な方法で行える。「書庫エクスプローラ」を使用すれば、書庫ファイルをあたかもフォルダのように扱い、その中のファイルを自由に操作することもできる。大量の書庫ファイルの中身を確認したり整理したりするのには便利だ。既存の書庫へのファイル追加、書庫からファイル削除、自己解凍形式の書庫ファイルの作成選択ファイルの解凍なども可能だ。

reviewer's EYE シェアウェア料金が3,000円と、アーカイバとしては高い部類に入るが、それだけの価値は間違いなくあると感じた。といっても、AIZ形式のような“特に「ファイルコンパクト」ならでは”といった機能がたくさんあるわけではない。一つひとつの機能をとれば、他のアーカイバにもあるものなのだが、それらが非常にうまくまとめられていて、それぞれの機能の作り込みがすばらしい。類似のソフトの便利な機能はほとんど取り入れられていて、それでいて操作性も損なわれていない。さすがは老舗のエーアイソフトの製品だとうならされた。初心者から上級ユーザまで広くお勧めできるソフトといってよいだろう。

なお、AIZ形式は自己解凍はサポートしていないので、この形式のファイルを他の人に渡す場合は、受け取る側も「ファイルコンパクト」を持っている必要がある。
(秋山 俊)


スクリーンショット》 対応している書庫形式が豊富。このほかにMicrosoft Compress(*.??_)の解凍も行える
スクリーンショット》 ユーザのレベルやニーズに応じて、きめ細かな動作設定が可能
スクリーンショット》 専用のウィンドウにドラッグ&ドロップしてファイルを圧縮・解凍することもできる
スクリーンショット》 インストール時に表示されるダイアログ。もちろんあとから変更することは可能だが、特に初心者にとってはうれしい配慮だろう


【作 者】 エー・アイ・ソフト(株)
【作者のホームページ】 http://www.aisoft.co.jp/
【補 足】 試用期限は30日間。試用期限を過ぎるとアンインストール以外のすべての機能が試用できなくなる
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

「これひとつあればすべてOK」というツールを、ということを目指したのが「DiskX Zip」です。このDiskX Zipのユーザさんにアンケートを行ったところ、得られた回答の中で要望として多かったのが、「解凍の高速化」「圧縮率の向上」「簡単操作」でした。そこで「これらの要望の実現」を目指したのが、今回の「ファイルコンパクト」です。

■開発中に苦労した点

解凍の高速化では、独自の圧縮・解凍エンジンの見直しを行いました。すべての形式で、DiskX Zipよりも高速な解凍を行えるようになりました。しかし、高速な解凍が可能なツールもたくさんあります。これらよりも高速に解凍、という点を実現するのは大変でした。

圧縮率の向上では、独自の書庫形式である「AIZ」形式を開発することにより実現を試みました。従来のLZH形式やZIP形式に比べると高圧縮率を実現しています。ただ、CAB形式やRAR形式と比べたときに負けないような圧縮率を実現するのは難しいです。

簡単操作では、あの有名な「Lhasa」風の操作を取り入れました。書庫ファイルをダブルクリックするだけで書庫の中のファイルを全解凍してフォルダを表示するモードを用意しました。もちろん、従来通りの書庫内のファイル一覧を表示するモードもあります。これらのモードはどちらかひとつを選択するのですが、どちらを標準にするかが難しい問題でした。ほかにもたくさん苦労しています。

■ユーザにお勧めする使い方

「圧縮メール」機能がお勧めです。通常、電子メールでファイルを圧縮して送るとき、
  1. 送りたいファイルを圧縮する
  2. 電子メールアプリケーションを起動する
  3. 新規メールを作成する
  4. 新規メールに添付する
という手順を踏まなければなりません。圧縮メール機能を使うと、送りたいファイルを選択し、ショートカットメニューから「圧縮メール」を選択するだけで、これらの操作を一発で行うことができるのです。また、送りたいファイルをドラッグし、デスクトップの「圧縮メール」アイコンにドロップすることでもOKです。ぜひ、お試しください。

■今後のバージョンアップ予定

AIZ形式の高速化:現在のバージョンでは、高圧縮を実現するため、速度を犠牲にしています。今後、改良していきたいと思っています。

圧縮メールの対応メーラの追加:圧縮メールでは、現在12のメーラに対応しています。今後、この数を増やしていきたいです。

更なる処理の高速化:解凍処理自体の高速化は行えましたが、まだまだ高速化を行える部分があります。そのような部分の高速化を行っていきたいと思っています。
(エー・アイ・ソフト(株))
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