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ベクターソフトニュース - 1999.12.04
Power GT エボリューション Power GT エボリューション Ver.1.0
愛車をチューンして公道バトルに挑むカーレースゲーム
Macintosh PPC シェアウェア
「Power GT エボリューション」の動作画面
■操作はマウスと【Z】キーで。画面のコースは首都高コース

Powerカートグランプリ」「Powerラリー スペシャル・ステージ」に続く、おなじみMacintosh用カーレースゲームの第3弾。今回は舞台を公道に移し、公道バトルで関東最速を目指すという設定だ。

コースを俯瞰するゲーム画面、スクロールするコース上をマシンを走らせてタイムと順位を競うというゲームシステムは基本的に前2作を踏襲したものだ。操作方法も同様で、マウスポインタを動かすと自車がそちらへ動き(ステアリング操作)、マウスのボタンを押し続けると加速(アクセル)、ボタンを放せばブレーキがかかる。さらに2速のみだがギアチェンジも可能で、【Z】キーを押すとトップギアに入り最高速度が伸び、もう一度押せばシフトダウンする。

モードは2種類、体験走行モードとバトルモードがある。体験走行では車種は同じながら性能の違う3台の車でコースをドライブできる。一方、「Power GT エボリューション」のメインであるバトルモードでは、フリーRUN(単独走行)で腕を磨きつつポイントを稼いで車をチューンアップ。他の車との公道バトルを楽しめる。

用意されている車は全8車種。最初に所有している車は性能が低いが、走り込んでいくうちにポイントがたまるので、このポイントを使ってエンジンやタイヤの性能をアップし、速い車に仕上げていく。性能が上がった車を売却、さらにポテンシャルの高い車に買い換え、それをまたチューンする……ということを繰り返しながら、次第にステップアップするという仕組みになっている。車は最大3台まで所有することが可能だ。

車のパフォーマンスが上がってきたら、いよいよ公道でのバトルに臨む。コースには関東1都6県エリアが登場。首都高や湾岸のように比較的シンプルな高速コースから、直角ターンだけのストリートコース、複雑なカーブが続くダウンヒルなどのバリエーションがあり、プレイヤーを飽きさせない。公道が舞台だから、バトルに関係のない他の車も走っている。これをうまく避けるのも速く走るために欠かせないポイントだ。相手は各エリア代表の7台、自車を含めた計8台でバトルを繰り広げる。勝負は3周。バトルが終了すると成績が表示され、1位でフィニッシュすればコース選択画面にその地域の最速ドライバーとして名前が表示される。

reviewer's EYE このシリーズについて書かせていただくのも3回めだが、正直なところをいうと前2作はあまり楽しめなかった。というのも(すでに何度か書いてきたが)筆者はアクションゲームがあまり得意でないのである。特に困るのは運転操作をマウスで行うという点。マウスポインタがある方向に向かって車が走るので、「これだけステアしたからこれだけ戻す」といった感覚ではなかなかうまくいかず、とくにS字の切り返しなどはヨタヨタしてしまう。

ところが、そんな筆者でも今回は結構楽しめた。実は、前2作はコースアウトするたびにサスペンションやタイヤのダメージがどんどん蓄積するというシステムで、筆者のような下手っぴがやるとあっという間に走れなくなったのに対し、「Power GT エボリューション」では事実上、ガソリン量の制限を気にすればよいだけなので、下手なりに思う存分走れるのだ。細かいことをいえば走り込むほどタイヤの耐久力が低下するのだが、値がゼロになるまでグリップ力の低下はないのですぐに走りにくくなるということはない(それより先に操作する手の方が疲れる)。

また、コーナーが近づくとカーブの方向やタイトさを示す矢印が現れたり、長い直線ではカーブまでの距離が現れるなどの配慮もある。運転操作自体はそれほど変わっていないと思うのだが、コーナーでのラインどりを考えられるだけのゆとりがあった。

そんなわけで、誰でも楽しめるゲームとしての完成度はかなり高くなっているといえるだろう。
(福住 護)


スクリーンショット》 コースは関東1都6県からひとつずつ、計7コースが用意されている
スクリーンショット》 走行前に表示されるマップを頭に叩き込んでおこう
スクリーンショット》 走り込んでためたポイントに応じてチューンアップできる
スクリーンショット》 チューンしたマシンを売って新しい車を買おう


【作 者】 オリオン さん
【作者のホームページ】 http://www3.tky.3web.ne.jp/~ima/
【レジ作品番号】 SR014878
【補 足】 試用期間中は体験走行モードのみ使用可能で、バトルには参加できない
ソフト作者からひとこと
このゲームを作ろうと思ったのは普段、車を運転していて考えていることをゲームにしてみたらおもしろいだろうなあと思ったからです。

実は、作者は実際の峠の運転は苦手でして、安全第一の運転をしているものですから、自分の車の後ろにぴったりとつかれてしまうことがよくあるんです。しかも、ぎりぎりまで近づいてこられると、もう悔しくてしょうがありません。そんなとき「ドリフトでぶっちぎったらスカッとするだろうなあ」と思うのです。また、あるときは、スピードの出る道路でバンバン抜かれているときに思うのです「あー300馬力ぐらいパワーがあればなー……」と。でも、事故を起こすのが一番つまらないのでやはり安全第一です。そこで、このゲームを作り、バーチャルな世界で思いっきりぶっとばそうと思ったわけです。

ゲーム作成で苦労した点は、まずゲームバランスです。簡単過ぎず、難し過ぎずとずいぶん調整しました。でも、今回はちょっと難易度が高いかもしれません。それから、Macの機種によってゲームの感じが違うというのが困り者です。このゲームはPowerBookで作っているのですが、iMacで使ってみると色の感じが違うのと音がちょっと高いのです。iMacに合わせて音量を下げましたが、まだちょっと高いかもしれません。PowerBookでは小さめになりました。Macの方でもっと細かく音量が調整できるといいのですが……。

最後に、このページを読んでくれた読者に重要なヒントを差し上げます。それは、最初から高性能な車ほど、あとで苦労するということです。これは、本当にあとでわかります。もちろん、このゲームに慣れて上級者になってからチャレンジするのもおもしろいと思いますが、最初はお勧めできません。

それではみなさん、ぜひこのゲームでカッ飛んでストレスを解消してください。
(オリオン)
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