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ベクターソフトニュース - 1999.11.03
Graphic Workshop Graphic Workshop Ver.1.00 Release 2
多彩なフィルタを搭載した総合画像編集ソフト
Windows 98/95/NT シェアウェア
「Graphic Workshop」の動作画面
■メイン画面。ツールバーには数多くのEffectorなどが並ぶ

写真やイラストなどの画像を編集する総合画像編集ソフト。非常に数多くの画像フィルタ(Effector)を搭載しているのが大きな特徴だ。

読み込み可能なファイル形式は約40種。ファイルはドラッグ&ドロップで開けるほか、専用の画像ブラウザ(「カタログ(サムネイル表示)」)で各フォルダに存在する画像ファイル一覧を確認しながら探すこともできる。この画像ブラウザからは、画像ファイルのサムネールをダブルクリックするだけで「Graphic Workshop」で開くことができる。

色調変換、画像調整、マスク、色交換、合成など、いわゆるフォトレタッチ系の加工をメインとしたEffectorは、その数70種を超える。これらのEffectorはメニューから選択するようになっているが、種類によって階層化されているので、数が多いわりには選びやすい(例えば「色調変換」にはディザリング、減色、グレイスケール、セピア、カラースケール(指定した色調の明暗変化だけで、元の画像を表現する処理)、ハーフトーン(印刷用/表示用)が分類されているといった具合)。さらに、ツールバーが充実しており、主要な加工はほとんどがツールバーからワンタッチで呼び出し可能だ。パラメータはストロークの広いスライダによって設定できるので、微妙な変更でも操作しやすい。また、Effectorのプレビューも元画像の縮小ではなく、独立したプレビューウィンドウで元画像と同じサイズで表示されるので、確認しやすい。

画像を保存する際の形式も53種類と、こちらも数多くのものをサポートしている。読み込み・保存とも主要なファイル形式をほぼカバーしている上、読み込み形式は Susie Plug-in にも対応しているため、通常の用途であればまず困ることはないだろう。さらに、本体とは独立した専用ツールとして、画像変換用ツール「Converter」が用意されているのも非常に便利だ。

もちろん、TWAIN対応イメージスキャナからの画像読み出しや印刷、スクリーンキャプチャなどもしっかりサポート。フォトレタッチソフトとしては十分過ぎるほどの機能を持ったソフトだ。

reviewer's EYE この「Graphic Workshop」、見た目はごく普通のフォトレタッチソフトなのだが、とにかく画像加工機能の豊富さには驚くばかりだ。これだけの数のフィルタを装備していると、およそ思いつく効果はほとんどすべてがサポートされるのではないかと思えてしまう。

さらに、個々のエフェクトのパラメータ設定がよい。設定ダイアログにかっこよくスライダを装備したわりには、そのスライダがあまりにも小さく、微妙な設定ができないソフトはよくあるもの。だが「Graphic Workshop」の場合、大型のスライダで扱いやすい。プレビューが元画像サイズと同じで行えるという点もあわせて、使う人の立場をよく考えた作りといえるだろう。
(天野 司)


スクリーンショット》 Effectorメニュー。70種以上のエフェクトが可能
スクリーンショット》 Effectorのパラメータ設定。スライダが大きく、使いやすい
スクリーンショット》 画像ブラウザ「カタログ(サムネイル表示)」。エクスプローラー風のツリービュー表示がある
スクリーンショット》 独立した画像変換ツール「Converter」


【作 者】 川口 匠 さん
【作者のホームページ】 http://imb.pos.to/
【動作に必要なソフト】 システムフォルダにMFC42.DLL、OLEPRO32.DLL、OLEAUT32.DLL、MSVCRT.DLLがあること(ダウンロードは こちら から)
【レジ作品番号】 SR014468
【補 足】 試用期間は2週間。試用期間中はクリップボードにコピーができない
ソフト作者からひとこと
■ソフトの開発を行う 動機、背景

本ソフト「Graphic Workshop」の前身である「Graphic Convert STUDiO」(http://imb.pos.to/Product/GC-STUDiO)は当初予定していたより反響がありました。このベクターソフトニュースで「Graphic Convert STUDiO」を紹介していただいたときには、アイコンエディタ「Dot STUDiO」、フルカラーグラフィックエディタ「Graphic Visor STUDiO」の公開を予定していました。そのGraphic Visor STUDiOが今回のソフト「Graphic Workshop」となりました。

■開発中に苦労、悩んだ点

「Graphic Workshop」は、文化オリエント社(http://www.boc.co.jp/)の「LEADTOOLS Pro 10J」を使用しています。LEADTOOLSには、各加工するためのダイアログが用意されていました。巷でのソフトでは、このダイアログをメインとして加工しているソフトウェアが多く見受けられます。Graphic Workshopでは、このLEADTOOLS側に用意されているダイアログを一切使わず、全部一つひとつダイアログを作成しました。LEADTOOLS側に用意されているダイアログの見栄えが悪かったからですが、それにより使いやすいインタフェースになっていると思います。

LEADTOOLS側で用意されていない加工が、Graphic Workshopではできます。セピア機能や簡易ガンマ補正、XOR等です。LEADTOOLSではx、yの値に対して、色を指定することができます。その方法を使用した場合は遅くなってしまいます。そのため、Windows付属のAPIを使用して、高速化を行いました。その高速化にともなうLEADTOOLSとWindowsの相互変換が大変苦労しました。

■ユーザにお勧めする使い方

「Graphic Workshop」では Susie Plug-in の読み込みが可能です。そのため、Susie Plug-in を使用することにより、広域な読み込みが可能となります。

■今後のバージョンアップ予定

今後、マスク機能を充実させたいと考えています。それ以外に「Photoshop」のプラグインに対応、「Paint Shop Pro」のプラグインにも対応したいと思います。

■最後に

こんな機能を追加してほしい等、いろいろなご意見を募集しています。どんな些細なことでもかまいません(拡大・縮小のボタンの配置を変えてほしい等)。ユーザインタフェースを向上する上で、皆様のご協力が必要です。ぜひ、メール(imb@pos.to)でご意見、ご感想、ご要望をお寄せください。
(川口 匠)
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