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ベクターソフトニュース - 1999.10.20
ICONぱくら ICONぱくら Ver.1.10
ドラッグ&ドロップで一発抽出できるアイコン、カーソル抽出・編集ソフト
Windows 98/95/NT フリーソフト
「ICONぱくら」の動作画面
■アイコン抽出、アルバム化はファイルをドラッグ&ドロップするだけ

かわいらしいウィンドウ&キャラクタデザインが印象的な、アイコン、カーソル抽出・編集・管理ソフト。EXE、DLL、OCXなどのファイルからアイコン、カーソルを簡単に抽出してアルバム管理できる。

アイコン、カーソルの抽出はEXE、DLLファイルなどを「ICONぱくら」ウィンドウ(またはアイコン)へドラッグ&ドロップするだけでよい。これだけで画像アルバムソフトのように、アイコンなどをサムネイル表示してくれる。抽出は複数ファイルを一度にドラッグ&ドロップして行うことや、メニューやツールバーから行うことも可能。簡単でわかりやすい操作で抽出ができる点が「ICONぱくら」の最大の特徴である。

ひとつのウィンドウに展開されたアイコンなどは1本の「アルバム」ファイル(独自のIAL形式)として管理する。アルバムでは抽出されたアイコン、カーソルデータのほか、BMP、JPEG、GIFなど多数の形式の画像データも同時に管理できる。

「ICONぱくら」のもうひとつの大きな特徴として、アルバムのデザインをいろいろと変更して楽しめる点が挙げられる。あらかじめ9種類が登録された「デザインファイル」で(Windowsのデスクトップテーマのように)簡単に切り替えられるほか、ウィンドウやサムネイルの背景を個別に指定してオリジナルのデザインファイルとして保存しておける。そのほかオリジナルファイル名をフッターとして表示させたり、エンボスやセピアなど多数用意されたフィルタをかけたり、表示色数の変更も行える。アルバム内の複数のサムネイルをまとめて選択し、これらを使った壁紙を作成することも簡単。さらにサムネイルごとに最大5個までのキーワードを付け、検索・グルーピングすることが可能だ。

また、ブラシや塗りつぶし、スポイトなど十分な機能を持つアイコンエディタを搭載。画像データ→アイコンの変換も可能なので、手持ちの画像ファイルからオリジナルのアイコンファイルを手軽に作成できるのも魅力だ。

多少、動作が重いという難点があるが、アイデアに溢れた楽しいソフトだ。

reviewer's EYE あるばむランチ」と同じ作者の手によるものだけに、デザインにはキラリと光るものがある。

特筆すべきはドラッグ&ドロップでアイコン抽出ができる点。これまでの同種ソフトでは、一つひとつファイルを指定、選択してから、個別に抜き出し、編集というインタフェースになっていたが、Windowsの検索機能を使ってEXE、DLL、OCXをすべて拾い出し、まとめてドラッグ&ドロップすると、数千点にも及ぶアイコンが簡単に抽出できるのだ。

筆者の環境(Celeron/300A)ではアイコン抽出と壁紙化でかなりシステムが重くなったが、アイコン編集自体は軽く操作できる。動作速度が若干遅いということを除けば、機能や使い勝手は悪くない。
(藤田 洋史)


スクリーンショット》 十分な機能を持つアイコンエディタを搭載
スクリーンショット》 アルバムのサムネイルデザインは自由に変更できる
スクリーンショット》 サムネイルのプロパティ。ホットスポットや、検索のためのキーワードなどを設定できる
スクリーンショット》 選択したアイコンを壁紙化してみた。ICONぱくら-壁紙.BMPとして作成される


【作 者】 AKIHITO38 さん
【作者のホームページ】 http://hp.vector.co.jp/authors/VA017815/
【補 足】 10月19日現在の最新版はVer.1.11。作者のホームページ からダウンロードできる
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

イメージファイルの管理ソフト(「あるばむランチ」)を開発中であったこと、そしてアイコンがウィンドウリソースであり、プログラマとしての自分に身近な画像ファイルであったことなどから、当然のように「あるばむランチ」プロジェクトに組み込まれて開発していました。ですから、大層な考えもなく当たり前のように生まれたソフトであると思います。そうでなければ、アイコンというシステム、解像度に依存したきわめて自由度の低いイメージファイルのために、こんな3MBにもなるフリーソフトを開発する気には到底なれなかったでしょうね。

■開発中に苦労した点

「ICONぱくら」のアルバムファイルを「あるばむランチ」で読むことができることからもわかるように、「ICONぱくら」は「あるばむランチ」のサブセットとして作成されています。両者の互換性を考慮しながら、プログラム部品を設計するのに神経を使いました。また、アイコンフォーマットがビットマップに比べると遥かに複雑で、ビットマップとアイコン間の変換作業が結構面倒でした。「たかがアイコン、されどアイコン」といったところでしょうか?

■ユーザにお勧めする使い方

初めてウィンドウズのすべてのアイコン、カーソルを「ICONぱくら」でブラウズしたとき、4,000個近くものアイコン、カーソルが表示される様に感動しました。それまでこんなにたくさんのアイコンを一気に見た経験がなかったものですから。これだけでも、このソフトを作った甲斐があったと思いました。

イメージファイルをアイコンに変換することもできますから、ウィンドウズのデスクトップ上のアイコンを独自にカスタマイズすることもおもしろいでしょう。プログラマの方だと、16ドットのアイコンを抽出してビットマップファイルとして保存することで、ツールバービットマップに利用するといった使い方もありでしょう(私はよくやります)。アイコンも立派なアートだと思いますから、くれぐれも著作権に抵触しない範囲で利用してください。

■今後のバージョンアップ予定

Ver.1.11で、アニメーションアイコンファイルの取り込みを対応しました(作者ホームページ でVer.1.11差分モデュールを公開中です。お使いの方は、ぜひダウンロードしてください)。次回のバージョンではEXE、DLLからのアニメーションアイコンの抽出とアニメーションアイコンの保存を対応する予定です。
(AKIHITO38)
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フリーソフト
ICONぱくら 1.500 ICL、DLLからのアイコン抽出、画像ファイルのアイコン変換、編集機能をもった統合アイコンソフト (3,417K)




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