ベクターソフトニュース - 1999.10.06

	VECA　Ver.1.02 簡単な操作で扱える、ツリーリスト形式のアーカイブソフト ■Windows 98/95/NT　■フリーソフト

	■階層化されたアーカイブもツリー表示で簡単に操作できる エクスプローラ風のツリーリスト形式を持つ圧縮・解凍ソフト。対応書庫形式は、解凍がLZH、ZIP、TAR、TGZ、BZ2、CAB、圧縮はLHZ、ZIP、TGZ、CAB（いずれも各形式に対応したDLLが必要）。ドラッグ＆ドロップに対応し、手軽に扱えるの特徴だ。 「VECA」は、アーカイブに含まれるファイル/フォルダをすべて展開した形でツリーリストで表示できるため、アーカイブファイルに対して操作が行いやすい。例えば、アーカイブ内のフォルダに含まれるファイルを解凍するのも、 ファイルの選択 解凍先へのドロップ といった操作で簡単に行える。また、アーカイブ内ファイルの削除や名前の変更、アーカイブ内にフォルダを作成し、ファイル/フォルダをドラッグ＆ドロップでコピーするといったような操作も、エクスプローラ同様の感覚で行える。 新規アーカイブの作成、既存アーカイブへのファイル/フォルダの追加もエクスプローラなどからのドラッグ＆ドロップで行えるほか、メニューバーおよびコンテキストメニューに「フォルダ圧縮」「ファイル圧縮」が用意されており、こちらからも簡単に操作できる。自己解凍書庫の作成も可能だ。 オプションでは、デフォルトで使用するテキストビューアおよびバイナリビューアの設定、デフォルトの保存先、解凍先などの設定が行える。 すっきりとしたデザインに必要な機能がまとめられており、「既存のアーカイブファイルを手軽にメンテナンスしたい」などといった用途に最適なソフトだろう。 ●

	多機能タイプのアーカイバやファイラでは、アーカイブ内をツリー表示ができるものもあるが、さほど多機能には走っていないにもかかわらず、それが可能なソフトはめずらしいのではないだろうか。 操作体系がエクスプローラに似せてある点も取っつきやすくてよいと思う。特に、コンテキストメニューからコピー→（エクスプローラなどでの）貼り付けができるのは評価したい。特定のファイルだけを取り出したいときに、いちいち解凍先のダイアログを指定する手間がない。ヘルパーアプリとして、テキストビューア、バイナリビューアが任意に設定できるのもポイントだろう。 なお、今回試用したVer.1.02では、単独ファイルの圧縮に関連する操作でバグがあり、正常に機能していなかったが、次バージョンのVer.1.03では修正される。 （藤田 洋史） 《スクリーンショット》　開いた瞬間から全ツリーを表示するかどうかは、オプションで指定できる 《スクリーンショット》　コンテキストメニューから設定したテキストビューア、バイナリビューアへ送れる 《スクリーンショット》　コピーを選択すると、エクスプローラなどで貼り付けを行うだけで、そこに解凍される 【作　者】 松山 俊之　さん 【作者のホームページ】 http://hp.vector.co.jp/authors/VA011258/ 【動作に必要なソフト】 UNLHA32.DLLなど、書庫形式に対応したDLL。統合アーカイバプロジェクト からダウンロードできる 【補　足】 10月5日現在の最新版はVer.1.03。1個のファイルを操作した場合に起こる不具合の修正のほか、機能アップもなされている

	■ユーザにお勧めする使い方 アーカイブファイル内のファイルの操作自体はエクスプローラと同様なので、違和感もなく使えます。ファイルの追加やファイルの一部を解凍などの操作が簡単に行えるので、日常的に使ってみてはどうでしょうか。 ■今後の予定 今回のバージョンでようやく土台ができたという段階なので、今後はさらなる圧縮形式の対応と機能の充実を図っていきたいと思います。 （松山 俊之）
	上で紹介したソフト（およびその関連ソフト）のソフト詳細ページにジャンプします。ソフト詳細ページからリンクされたダウンロードページでソフトをダウンロードできます。ソフト詳細ページには、作者データページへのリンクもあります。 VECA 2.03a　多種の形式に対応した、ツリーリストで操作をする圧縮解凍ツール　(150K)

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