「gPad」は、複数ファイルを対象に、効率的に編集・検索を行える高機能テキストエディタ。タブ切り替え式ウィンドウで複数のファイルを同時に開けるほか、1タブ内を分割して2ヵ所を同時に表示させたり、1ファイルを複数のタブで表示させたり、「gPad」自体を複数起動し、別のウィンドウで表示させたりなど、さまざまな使い方ができる。スキンに対応し、外観をカスタマイズすることも可能。テキストの表示色や背景色を変更したり、キーワードを強調表示させたりもできる。標準的なテキスト、C/C++やJavaScriptなどのプログラム言語、HTML、CSVなど、ファイル形式に合わせ、表示を自動（または手動）で切り替えることも可能。

テキスト編集エリアの表示モードは、

• 通常
• CSV（カンマ区切り）
• TSV（タブ区切り）
• Webプレビュー

パネルを表示させることも可能。「エクスプローラ」「お気に入り」「アウトライン」「マクロ」「クリップボード」があり、ファイルの選択やマクロの実行などをスピーディに行えるようになる。「アウトライン」は、行頭の指定文字列（または1行目）を条件に、合致した行を見出しとして一覧表示するもの。「アウトライン」はパネル以外にも、ドロップダウンリスト形式の「アウトラインバー」が用意され、見出しのジャンプを行うことが可能。「クリップボード」は、クリップボード拡張機能。クリップボード履歴の貼り付けや削除、全消去などを行える。

編集機能にも、

• 引用符付きでのコピーやファイル名/ファイルパスのコピーなどが可能な「拡張コピー」
• 文字列を指定回数だけ繰り返して貼り付けられる「貼り付けを回数指定」
• 日付やファイル名の挿入
• 編集中のファイルすべてのパスを一括挿入できる「ファイルパス一覧」

検索機能も強力。文字列検索では、ヒットした文字列がすべてマーカーで強調表示され、上方向や下方向へ順次、ジャンプすることが可能。置換でも同様に強調表示され、ひとつずつ確認しながら置換したり、すべてをまとめて置換したりできる。検索文字列の指定では、正規表現にも対応する。

フォルダ内の複数ファイルを対象に一括処理できるgrep検索（フォルダを指定して検索）機能および置換（フォルダを指定して置換）機能もある。検索結果はウィンドウ下部にドッキング式のパネルとして表示される仕組み。パネル内もタブ切り替え式で、複数の検索結果を切り替えながら参照できる。さらにパネルは、固定表示とポップアップ表示とを切り替えることが可能。ポップアップ表示では、通常はタブ部分のみが表示され、マウスポインタを近づけると検索結果が現れる。

タブの操作はテキスト編集エリア、検索結果ともほぼ同様。「現在のタブ（検索結果）を閉じる」「現在のタブ（検索結果）以外を閉じる」「右側を閉じる」「左側を閉じる」といった操作を行える。検索結果を編集エリアの新たなタブとして表示させることも可能だ。

そのほかにも、

• タグファイルを利用して、定義や宣言位置へジャンプできるタグジャンプ機能
• 選択文字列でWeb検索や辞書検索を行える機能
• 自動表示と任意での表示を使い分けられるキー入力補完
• 印刷
• 自動アップデート