インクジェットプリンタのインク噴射量を制御することで、印字品質を保ったままインクを節約できるユーティリティ。「inksaver」は、インクジェット式プリンタのインク消費量を抑えることで、印刷にかかるランニングコストの低減を図るためのソフト。インクの使用量を少なくすることで、インクカートリッジの交換回数を減らし、インク代を節約する。わかりやすい設定画面で、はじめてでも直感的に操作することが可能。インクの節約量は0%から最大75%の間で自由に設定できる。「inksaver2」になり、Windows Vistaに対応した。
インストールしたら、まず使用するプリンタを設定する。プリンタは複数台を登録することが可能で、各プリンタに対してインク節約機能のON/OFFやセービング(節約)率を個別に指定できるようになっている。セービング率は、プリンタ本来の画質で印刷する「0%セービング(節約なし)」から「75%セービング」の間で任意に指定することが可能。設定時には「いくら節約できるか」のシミュレート結果(セービング額)も確認できる。
セービング額は、カラーインクとブラックインクそれぞれについてカートリッジ単位で計算される。さらに、年間で節約できる予想セービング額も表示してくれる。シミュレート結果をより正確にするため、インクの平均単価と年間で使用するカートリッジ数(の予測)は、(あらかじめ登録済みの平均値を)ユーザが変更できるようになっている。
いったんセービング量を設定すれば、あとは印刷ごとにインク噴射量が制御され、インク代が節約される仕組み。印刷のたびに設定を変更したい場合は「印刷前に確認ダイアログを表示する」をONにしたり、タスクトレイメニューからセービング量を指定したりすればよい。タスクトレイメニューからは、機能の無効化も指定できる。