インクジェットプリンタで使用するインクの量をコントロールし、印刷品位を落とすことなく、インクを節約できるソフト。「inksaver」は、インクジェットプリンタで使うインク濃度を調節してカートリッジの寿命を延ばし、プリンタのランニングコストを低減させられるソフト。インク濃度は、ユーザが任意に指定することが可能で、相当な節約を実現できる。最大の特徴は、印刷品位を下げないということ。解像度を下げ、印刷品位自体を低下させるプリンタのドラフトモードに対し、「inksaver」の場合は、インク濃度をコントロールするだけで解像度は変わらず、印刷品位を維持できる。
インク濃度の設定は簡単。「設定」画面内のスライドバーの操作、または数値の直接入力で行える。また、タスクトレイメニューからも「0%、5%、15%(以下10%区切り)……75%」の数値で設定できるようになっている。濃度設定(インクセービング設定)を決める際、参考になるサンプルページを印刷することも可能だ。
設定は、接続されている複数のプリンタに対して個別に行える。「A」というプリンタを使用するときはセービング率を10%に、「B」のプリンタの場合は30%に、という設定が可能だ。一時的に「inksaver」の機能を無効化することもできるようになっている。
インク節約効果のシミュレーション機能もある。ブラックインク、カラーインクの価格と年間使用本数を設定することで、「inksaver」未使用時の年間費用と、現在のセービング設定で運用した場合の削減額が算出される。
パラレル、USB(USB 2.0対応)、TCP/IP接続(ネットワークプリンタはTCP/IP接続のみ対応)のA3/A4/複合機インクジェットプリンタに対応する。