iPodデータの編集・管理にも対応した多機能携帯電話メモリ編集ソフト。「携帯マスターNX4」は、携帯電話のメモリに記録されたアドレス帳、着信メロディ、ブックマーク、メール、待ち受け画像などのデータをパソコンに転送し、編集できる「携帯マスター」シリーズの新バージョン。前バージョン「NX3」では、Windows Mobile搭載のスマートフォンに対応したが、「NX4」では新たに携帯音楽プレイヤーiPodへの対応が図られた。
対応機種は従来通り、きわめて幅広い。DoCoMo、au、SoftBankの機種は2G/3Gを問わず、ほとんどのものに対応する。3月末に音声通話サービスが開始されたばかりのEMOBILEの端末も含まれる。携帯電話だけでなく、WillcomのPHS主要機種にも対応。前バージョン「NX3」で対応したスマートフォンは、各社新機種の登場によって対応範囲がより広がった。スマートフォンの代名詞のようにもなっているWillcomのW-ZERO3シリーズはもちろん、DoCoMoのF1100、ソフトバンクのX01HT/X01Tや、EMOBILEのEM・ONE/EM・ONEαにも対応する。
管理可能なデータは、メインとなる電話帳データ(アドレス帳)のほか、電子メール、カメラ画像、ムービー、メロディ、テキストメモ、スケジュール、ブックマークなど、携帯電話に記録されたほぼすべての情報。異機種間でデータを変換する機能があり、複数機種間でデータをやり取りすることも可能だ。
購入予定などで、まだ所有していない機種を事前に登録し、あたかもその機種が接続されているかのように利用できる「仮想電話」機能も従来同様に搭載。機種変更をする前に、データがどのように変換されるか確認することが可能で、データ移行のシミュレーションを容易に行える。
従来バージョンから強化された機能のひとつが電子メール管理機能。差出人、宛先、件名、日付、添付ファイルなどで、メールの検索と絞り込み、グループ管理を行えるようになった。「差出人ごと」「件名ごと」などでメールを見やすく表示・管理できる。重要なメールなどにフラグを設定することも可能で、メールの誤消去などを防げる。
新たに搭載されたiPod対応機能では、音楽、ムービーといったマルチメディアデータを、iPodと「携帯マスターNX4」との間でやり取りできるほか、iPodに保存されている写真データを取り込むこともできる。iTunesとは独立してiPodのデータを管理できるので、iTunesのバックアップ的な用途としても使用できる。iPodの「エクストラ」メニュー内のカレンダー、メモなどのデータをパソコンとの間でやり取りすることも可能。「携帯マスターNX4」を経由して、携帯電話−iPod間でのデータ交換が可能になる。対応するiPodは、iPod touchとiPod Shuffleを除くすべてのiPod(ただしMac OS Xでフォーマットされていない場合に限られる)。
従来から好評だった音声ガイダンスによる操作説明機能も引き続き搭載され、はじめて使う人でも操作に戸惑うことはない。ユーザ登録後2年間は最新機種に対応するアップデータが無償提供され、新機種が登場しても安心して使用できる。