スマートフォンや「W-SIM」への対応が図られた多機能携帯電話メモリ編集ソフト。「携帯マスターNX3」は、携帯電話のメモリに記録されたアドレス帳、着信メロディ、ブックマーク、メール、待ち受け画像など、さまざまな情報をパソコンに転送し、編集できる“携帯電話総合活用ソフト”「携帯マスター」シリーズの新バージョン。新たにWindows Mobile搭載のスマートフォンやウィルコム社の「W-SIM」に対応したほか、Excelデータの直接インポート/エクスポートも可能になった。Windows Vista用ガジェットも搭載する。
従来、携帯電話のメモリ編集ソフトでは、080や090ではじまる一般的な携帯電話への対応がメインで、PHSには対応していないか限定対応のものが多かった。携帯電話でも、Windows Mobileなどを搭載した多機能型端末──いわゆる「スマートフォン」──には対応していなかった。「携帯マスターNX3」では、ウィルコムPHS端末の多くの機種に対応(データ通信用カード型端末を除く)。(転送できるデータは機種により異なるが)他キャリアの携帯電話ともデータを相互にコピー/移動することが可能で、携帯⇔PHS間で電話帳やスケジュールなどのデータを共用することもできる。
スマートフォンでは、Windows Mobileの「連絡先」と「携帯マスターNX3」との間でデータをやり取りすることが可能。もちろん、他の携帯/PHSとの間で相互にデータをやり取りすることもできる。対応機種は、Advanced/W-ZERO3 [es] やW-ZERO3、EM・ONE、X-01HTなど(ジャングル社で動作確認済みの端末)。
さらに、ウィルコムのSIMモジュール「W-SIM」内のアドレス帳データを読み込み/書き出しできることも特徴のひとつ。W-SIM用アダプタ「DD」でW-SIMをUSB端子に接続すれば、W-SIM内のアドレスデータ(最大700件)を「携帯マスターNX3」から読み出して編集することが可能だ。
電話帳データのほか、電子メール、カメラ画像、ムービー、メロディ、テキストメモ、スケジュール、ブックマークなど、携帯電話に記録されたほぼすべての情報をパソコンに取り込んで編集することも、もちろん可能。携帯電話/PHSの異機種間でデータをやり取りする場合でも、自動的にデータを変換してくれる。
まだ所有していない機種を事前に登録し、あたかもその機種が接続されているかのようにして使用できる「仮想電話」機能もある。実際に機種変更する前に、データを変換しておくことができ、新機種入手後のデータ移行をスムーズに行える。
パソコン内のデータを携帯電話に転送することも可能。Outlook/Outlook Expressのアドレス帳やWindows VistaのWindowsアドレス帳に対応する。また、従来から対応していたvCard/CSV形式に加え、「NX3」では新たにExcelファイル(XLSファイル)の直接インポート/エクスポートも行えるようになった。携帯電話向けにわざわざCSVに変換しなくても、そのままデータをインポート/エクスポートすることが可能だ。
前バージョン(携帯マスターNX2)で好評だった、音声ガイダンスによる操作説明機能も継続して搭載。はじめてでも戸惑うことなく使うことができる。
ソフトウェアの認証が行われてから2年間、最新機種用データの無償提供が保証されている。