高機能“Flash解析ソフト”「Motion Decompiler」シリーズの新バージョン。「Motion Decompiler 2 for Windows」は、Flashファイル(*.SWF)を解析して、素材データやスクリプトデータなどを抽出し、再編集可能なソース形式のファイル(*.FLA)を作成できるソフト。Webページ上のSWFファイルを自動的に解析することも可能。従来から定評のある高い解析能力はそのままに、新バージョンではFlash CS3への対応が図られたほか、インタフェースが一新され、操作性も高くなった。
新バージョンでの最も大きな機能強化点が、Flash最新バージョンへの対応だ。解析可能なSWFファイルは、Flash 8はもちろん、最新バージョンのFlash CS3(Flash 9.0)にも対応した。SWF内で使われるスクリプト「ActionScript」も従来の2.0に加えて、最新バージョンの3.0に対応する。
解析結果をFLA形式に出力する際は、再編集するソフトに合わせて、ファイルのバージョンを選択することが可能。
- 自動的に最適なFLAバージョンを使用する
- (元の)SWFのバージョンに合わせる
- バージョンを毎回、選択する
の3パターンから選べるようになっている。SWFの解析では、モーションやスクリプトなどを解析できるほか、SWF内の動画や画像、音声、テキスト、フレームといったさまざまなリソースを個別に抽出できる。過去に作成したファイルの再利用はもとより、既存のSWFからのリソースを利用することが可能だ。新バージョンでは、新たにサムネイル一覧表示を行う機能が加わり、画像や動画などのリソースを、より容易に検索できるようになった。
SWFの解析能力は高い。SWFファイルに含まれるシェイプ、イメージ、ボタン、フレーム、アクションなどのリソースは自動的に分類され、ツリー状に整理される。スクリプトもわかりやすくソース表示される。
ブラウザで表示されたWebページからFlashコンテンツを検索し、SWF形式で自動保存できる「SWFキャッチャー」も付属する。Flashコンテンツが含まれるページを表示した状態で「SWFキャッチャー」を呼び出すと、ページ内のFlashコンテンツ一覧が表示される仕組み。一覧で指定してFlashを保存したり、「Motion Decompiler 2 for Windows」で直接編集したりすることが可能だ。ブラウザはIE/Firefoxに対応する。
新バージョンでは、インタフェースも大きく変わった。従来はWindowsアプリケーションとして標準的なデザインだったが、グレーを基調とした色合いとなった(ツールバーから変更することも可能)。ツールバーのデザインや操作性も変更され、操作性はMicrosoft Office 2007の「リボン」インタフェース互換になった。
Windows版のほかに、Macintosh用の「Motion Decompiler 2 for Mac」も用意されている。