ウイルスやスパイウェア、トロイの木馬など、約44万種のマルウェア(悪意のあるソフト)を防ぐセキュリティ対策ソフト。「SGアンチマルウェア」はその名の通り、マルウェアをパソコンから排除してくれるソフト。「SGアンチスパイ2」の後継に当たるソフトで、対応するマルウェア数が約22万種から約44万種に増えたほか、スキャンの高速化(「SGアンチスパイ2」の約2倍)も図られている。ファイル交換ソフトのように悪用される危険性のある「グレーツール」を検出することもできる。
マルウェアとは、ウイルス、スパイウェア、ハッキングツール、トロイの木馬などの“悪意のある不正なプログラム”を指す。「SGアンチマルウェア」では、マルウェアによって引き起こされる「個人情報の漏えい」や「パソコンの乗っ取り」などを未然に防ぐことができる。
マルウェアのスキャンは手動で実行できるほか、タスクトレイに常駐してリアルタイムでの監視・駆除も可能。手動スキャンは、「SGアンチマルウェア」のメイン画面またはエクスプローラのコンテキスト(右クリック)メニューから実行できる。メイン画面から実行する場合は、
- システムの主要部分のみに絞って短時間でチェックする「クイックスキャン」
- ドライブやディレクトリを指定してチェックする「詳細スキャン」
を選択できる。スキャンを開始する前にcookie、インターネット一時ファイル、履歴ファイルなどを削除できる。スキャン結果は、「マルウェア」「トラッキングcookie」「Hostsファイル改変マルウェア」といったカテゴリで分類され、危険度に応じて5段階で色分け表示される。検出した不正プログラムの処理方法は、
- 安全な領域に隔離
- スキャンの対象外として設定
- ログに記録する(それ以外の処理は行わない)
から選べる。感染ファイルを隔離することによってパソコンの動作に悪影響が出た場合でも、復旧機能を使って元の状態に戻すことができる。ファイル交換用P2Pソフトやキーロガーといった、悪用される危険性が高い「グレーツール」も検出できる。スキャンのオプションには、日数や曜日指定による「定期スキャン」、「セキュリティレベルの設定(3段階)」、スキャン対象のタイプを指定する「カテゴリ設定」などがある。ブラウザのスタートページを書き換えられてしまったときに再設定するための「アドレス指定」も行える。リアルタイム監視のON/OFF切り替え、監視対象(プロセス生成、ファイル生成など)の選択なども可能だ。
パターンファイルは自動でアップデートされる(初期設定時)。手動でのアップデートやスケジュール指定によるアップデートも、もちろん可能。未知の不正プログラムに冒された可能性がある場合、リサーチセンターにレポートを送信する機能もある。
ほかのウイルス対策ソフトと共存させることも可能だ。「Norton Internet Security 2007」「ウイルスバスター2007」「マカフィー・インターネットセキュリティスイート 2007」に対応する。すでに、これらのウイルス対策ソフトがインストールされていても問題なく動作する。