既存のFlashを解析して再編集したり、動画をFlashに変換したりできるFlash作成ソフト。わかりやすいユーザインタフェースで、はじめてでも簡単にFlashを作ることができる。「Free Motion 2」は、手軽にFlashの作成や既存Flash(.SWF)の編集を行える「Free Motion」シリーズの新バージョン。従来バージョンから機能が大幅にアップ。描画性能やFlash解析能力などが強化されている。既存のFlashファイル(.SWF)の直接編集を行うためのSWF解析能力も一段と向上した。
描画機能では、新たにシェイプの切り取り・統合が強化されたほか、「消しゴムツール」「ブラシツール」も加わり、より自由な描画でFlashを作成できるようになった。さらに、文字や図形の描画、オブジェクトの自由変型、フェードイン/フェードアウト、色変更、ロールといった豊富なエフェクトも利用できる。
デザイン機能で加わった新要素には、シェイプトゥイーン/イメージトゥイーンがある。いずれも複数のイメージの間を補完して連続的に変化させる、いわゆるモーフィング機能にあたるもの。シェイプトゥイーンは、例えば四角形から円形への変形という具合に、シェイプの形状を変化させる。イメージトゥイーンは、元のイメージ(静止画)と移行先のイメージとの間をスムーズに変化させることができる。
編集機能では、アニメーション作成の際に便利な「オニオンスキン」機能が搭載された。複数の画像フレームを透明なスライドを重ねるように表示する機能で、直前フレームの画像に現在の編集画像を重ねて、現在の画像を編集することができる。フレーム間でのオブジェクトの位置や形状、大きさなどの関係がつかみやすく、スムーズな動きをつけたい場合に便利だ。
複数レイヤを同時に編集することもできる。レイヤをまたがる複数のオブジェクトを選択してカット&ペーストなどを行うことが可能で、複数レイヤを駆使した複雑なアニメーションオブジェクトを簡単に移動できる。
高度なFlash制作で使われるActionScript 2.0の編集にも対応。単純なオブジェクトの移動などにとどまらず、スクリプト制御により、複雑な条件判断なども利用できる。
一からFlashを作成する人向けに、ウィザード機能も豊富に用意されている。用意されたテンプレートから作成したいカテゴリーを選択するだけで、「バナー広告風のFlash」「Webページに使われるナビゲーション用のFlash」などを簡単に作成できるようになっている。
IEなどのWebブラウザのアドオンとして機能するFlashファイル保存ツール「SWF Catcher」も機能強化され、さらに取り込み性能がアップした。新たにFirefoxにも対応した。
【編集部から】本稿は製品リリース前のβ版をもとに執筆されています。そのため、実際の製品とは機能などが異なる可能性もあります。あらかじめご了承ください。