Windows Vistaに対応したマルチブートマネージャ。1台のパソコンで、Windows系OSを切り替えながら利用できる。「PowerX Boot Manager」は、1台のハードディスク内にインストールされた複数のWindows OSを、起動時に選択して切り替えられるマルチブートマネージャ。「Windows Vistaを導入したいが、従来のWindows XP環境もしばらくは並行して使いたい」といった場合に最適。Windows Vista/XP/2000に対応し、これらのWindows OSを切り替えて使える。
起動OSの切り替えは、ハードディスクの「アクティブパーティション」を切り替えるという方法で行われる。パソコンでは、1台目のハードディスクのアクティブパーティションから起動するという決まりがあるので、アクティブパーティションが動的に切り替わることで、起動OSが変化する仕組み。そのため、切り替えたいOSごとに別々のパーティションを作成してインストールする必要があるが、OSのブートプログラムに変更を加えたり、特別なドライバを使用したりするわけではない。原理的に相性問題が発生する可能性はほとんどなく、安定した環境で切り替えが行える。
セットアップは簡単だ。同梱されるCDWriter.exeで起動CDを作成して、CDから起動させるだけで、専用のユーザインタフェースが呼び出され、ワンタッチでインストール/アンインストールできる。OSをインストールする場合は、あらかじめパーティション分けを行っておき、各パーティションに切り替え使用したいOSをインストールしておくだけでよい(「PowerX Partition Manager」「PowerX Hard Disk Manager」などを利用すれば、あとからパーティション分けを行うことも可能)。「PowerX Boot Manager」は、事前にインストールしておいても、あとからインストールする形でも利用できる。
「PowerX Boot Manager」のOS選択画面では、ブート可能なパーティションの一覧と、そのパーティションに設定されたボリュームラベルが表示されるほか、「PowerX Boot Manager」が自動的に判断したOSの種類も表示される。このため、OSのインストール時にボリュームラベルが設定されていない状態でも、OSの種別を見分けることができる。
対応するハードディスクは、WindowsのMBR方式でパーティション分けされたもの(ダイナミックディスク方式やGPT方式でフォーマットされたディスクには対応していない)。