「Jpeg Resizer」は、画像ファイルの縦横サイズを変えずに圧縮率を調整し、指定ファイルサイズの上限内に収めてくれるソフト。読み込み/保存ともにJPEG形式の画像ファイルに対応。読み込みは、クリップボードの画像ファイルを対象にすることもできる。

使い方は簡単だ。

1. 圧縮対象とするファイルを選択し、
2. 保存ファイル名を入力して、
3. ファイルサイズの上限値と圧縮モードを指定する

用意された圧縮モードは、「通常」「プログレッシブ」「最適化」の3種類。最適化モードは、通常モードに比べて処理に時間がかかるが、より指定のサイズに近いファイルを得やすい。

「Jpeg Resizer」は、画像の表示サイズをそのままに、ファイルを指定したサイズに収めてくれるソフトだ。手動で圧縮率を変えながら保存することを考えると、ソフトにまかせることがどれだけ楽かわかると思う。操作も元ファイル名と保存ファイル名、指定ファイルサイズを決めるだけなので、掲示板やメーラに文句を言われてから慌てて起動しても迷うことはなさそうだ。

再圧縮後にメールで自動送信する機能もあるため、本文が不要なら「Jpeg Resizer」だけでまかなうこともできる。メーラの設定がすぐにできるようなユーザには便利な機能だろう。

「あと少しの差で掲示板に貼れない」とか、「持ち歩き用メディアに収まらない」といったときに備えて、手元に置いておきたいソフトだ。

開発中に苦労した点
このソフトは大部分をプラグインに頼っているので、実際のところあまり苦労した記憶はありません。ただ、まだプログラミングをはじめた頃のものなので、プログラミング自体に苦労したという点がなくもないですが（苦笑）。

ユーザからの声
他のソフトウェア作家さんはどうかわかりませんが、どうも私が作るのは、全部が自分専用の延長上にあるものだったりします。そのため、基本的に自分以外には使いにくいとか、あまり使用価値が見出せなかったりすることがあるんです。それでも、「何気に便利だ」という声を何度かいただいたことがあります。それによれば、携帯の待ち受け以外に、画像をアップロードできる掲示板への画像や、絵師の方のサイズ調整などがありました。このソフトがさまざまなところで役に立てているとわかるのは、とても励みになります。ぜひ「ほかにもこんな使い方をしている」とか「こうしてほしい」とかを教えてください。今後の開発にあたって参考になります。

問題点と改善予定
実は、このソフトはJPEGの再圧縮処理部分があまり工夫されておらず、小さい画像ならあまり気になりませんが、MB単位の画像を処理するとかなり時間がかかってしまいます。また、現バージョンでは添付テキストにあるように「Hot Soup Processor（HSP）」で組まれていますが、今後はVC++へ移植するとともに、このあたりをメインに改善する予定です。