その他のコンテンツ
ちょい読み!
コミック

新着ソフトレビュー ベクターソフトニュース − 2005.04.06 RSS一覧
Vectorトップ > ライブラリ > 新着ソフトレビュー > 白地図 KenMap

白地図 KenMap

go! download このソフトをダウンロード・購入する
このソフトをダウンロード・購入する
白地図 KenMap
多彩な描画オプションが用意された、都道府県単位で白地図を作成できるソフト
Windows XP/Me/2000/98/95/NT  フリーソフト
白地図 KenMap
  • 都道府県単位の白地図をベースに自分だけの地図を作れる

  • ◎そのほかのスクリーンショット
  • 設定画面。境界線の表示や色のカスタマイズなどを細かく設定できる
  • 記号パレット。地図記号や矢印などのマークを地図上に配置できる

  • 都道府県単位の白地図を作成できるソフト。描画する県・地方や表示オプションを設定するだけで、市町村名や境界線などを含む白地図を簡単に作成できる。

    「白地図 KenMap」は、国土地理院発行の数値地図データをもとに、都道府県単位での白地図を描画するソフト。複数都府県にまたがる地図を作成することも可能。行政区の塗り分け、凡例記入などの機能を使ってオリジナル地図を作成し、クリップボード経由で他のアプリケーションで利用したり、画像ファイルに保存したりできる。平成8年以降の市町村合併に対応し、新市町村名で地図を描画できるほか、旧市町村名での描画も可能だ。

    地図描画の基本的な操作は、非常に簡単。例えば、都道府県単位での地図の場合は、

    1. メイン画面で「県指定」ボタンをクリック
    2. 「都道府県指定」ダイアログで、描画する都道府県または地方(関東/中部など)を選択
    3. 「決定」を実行
    するだけでよい。複数都府県・地方にまたがる地図や、離れた複数都府県・地方の地図を描画することも可能だ。市町村名検索機能から、(都道府県単位の地図上で)該当市町村を中心にした地図を表示させることもできる。

    地図描画には、さまざまな表示オプションが用意されている。県名や市町村名、市町村の境界線、経緯線などの表示/非表示を選択できるのに加え、全国の主要な山の名前や標高の表示/非表示や、全国の島名(ただし長崎県は除く)の表示/非表示などを選択できる。境界線や経緯線などの表示色は、ユーザの好みでカスタマイズすることも可能だ。さらに、「市町村検索時に該当する市町村内を色分け表示する」といったオプションもある。

    編集機能を利用して、用途や目的に応じた地図を作成することも可能。

    • 市町村の色分けを行える「ペイント」機能
    • 座標を指定して、地名などの文字を配置する「ラベル編集」
    • 記号や矢印、丸付き数字などを配置する「地図記号」
    • 地図上に任意の色や太さで折れ線を描く「地図線」
    • ある地点を中心に距離円を描く「円」
    などの機能が用意されている。表示範囲の移動や倍率を変更できるのはもちろん、地図上をドラッグして、指定範囲を拡大表示するといった操作も可能だ。

    作成した地図は、独自のKMP形式で保存・読み込みができるほか、PNG/JPEG/BMP形式のファイルに出力することも可能。クリップボードに転送し、他のアプリケーションに貼り付けて利用できる。表示地図のサイズは、600×600/1,200×1,200/1,800×1,800ピクセルの3段階から選択できる。

    そのほかにも、地図上の2点間の距離を計測する機能、クリックした位置を含む領域(市町村境界内など)の面積を自動計算する機能、山や島名の検索機能、国土地理院の地図閲覧サービス(ウオッちず)と連携して、Webブラウザに地図を表示させる機能など、多彩な機能を備えている。

     ソフトライブラリからのおすすめソフト
    Windowsの標準機能を利用して、システムドライブのメンテナンスを手軽に行えるミニユーティリティ「Windows System Checker」
    Windowsの標準機能を利用して、システムドライブのメンテナンスを手軽に行えるミニユーティリティ
    「Windows System Checker」
    堅牢なrobocopy.exeをわかりやすいGUIで使える。自動繰り返し設定も簡単なフォルダ単位のバックアップソフト「FolderRobo」
    堅牢なrobocopy.exeをわかりやすいGUIで使える。自動繰り返し設定も簡単なフォルダ単位のバックアップソフト
    「FolderRobo」
    56,000以上の漢字を、読み・部首・総画数で探してWordなどに貼り付けられる、異体字対応の漢字検索ソフト「漢字博士 漢太郎」
    56,000以上の漢字を、読み・部首・総画数で探してWordなどに貼り付けられる、異体字対応の漢字検索ソフト
    「漢字博士 漢太郎」
    “本体”はコンパクトなスライドショウ。画像上の右クリックでさまざまな機能を呼び出せるデスクトップアクセサリ「モニカ」
    “本体”はコンパクトなスライドショウ。画像上の右クリックでさまざまな機能を呼び出せるデスクトップアクセサリ
    「モニカ」
    「共通鍵」「公開鍵」の両暗号化方式に対応。手軽に使える、高速・高機能なファイル/フォルダ暗号化ソフト「FileCapsule Deluxe Portable」
    「共通鍵」「公開鍵」の両暗号化方式に対応。手軽に使える、高速・高機能なファイル/フォルダ暗号化ソフト
    「FileCapsule Deluxe Portable」

    reviewer's EYE reviewer's EYE
    ソフト名に「白地図」とある通り、基本的には線画の地図に色を塗ったり、マークを記入してオリジナルの地図を作り上げたりするためのソフトだ。「地図を作る」というと、線路や道路を描くといったイメージを持つ方も多いかと思うが、どちらかといえば行政区画別の人口分布を色分けで図式化するといった使い方が得意といえるだろう。

    全国で市町村の合併が盛んだが、現在公開されているバージョンに収録されているデータは2005年3月31日までの官報に掲載された情報に基づいているということなので、まさに「日本のいま」がわかる。加えて旧市町村の名前や境界線を表示できるのもうれしい点だ。例えば、合併前の旧名で市町村検索を行うと、表示モードが自動的に切り替わって合併前の境界線と名前を表示してくれるので、統合後どのように変わったかを知らなくても検索できる。旧い地図と現在の地図との表示切り替えは「旧」というチェックボックスのON/OFFだけなので、見比べるのも簡単だ。

    ウィンドウやダイアログボックスは、限られた面積に豊富な機能を詰め込んだ感もあり、最初のうちはとまどうかもしれないが、学習教材や統計資料の図式化などに活躍してくれそうだ。

    また、姉妹ソフト「W2KenMap」を使えば、国土地理院の地図閲覧サービス(ウオッちず)の1/25,000地図から座標を読み取って、そのデータをもとに地図線を描くことができる。なるべく正確な地図を作りたい人は、こちらもあわせて使うとよいだろう。

    (福住 護)

    ソフト作者からひとこと ソフト作者からひとこと
    開発の経緯
    以前、「地震検索システム EQLIST」のソフトレビューでも触れたのですが、震源分布図を描くために使っていた日本地図は、現在のように数値地図が利用できる時代ではなかったので、子どもの学習雑誌の付録にあった日本全図をデジタイザで数値化したものでした。これは、日本全域を表すにはまずまずですが、拡大すると精度の悪いものでした。これを何とかしたいと思い、国土地理院の数値地図を手に入れてみると、幸いテキストファイルでしたから、そのデータを適当に判断して、本州、九州、四国といった陸地部と多くの島々、さらに各県の境界線を一筆書きで閉じるようなデータを用意しました。これは当時、塗りつぶしコマンドというものを知らず、多角形を描くコマンドしか知らなかったためで、細切れの線データを一筆書きの線データに変換することは結構面倒でした。このようにして、日本全域から任意の範囲まで自由に拡大・縮小でき、また、県別塗り分け機能を持つ全国版白地図作成ソフト「MapMap」を作成しました。このソフトを2001年5月に公開したところ、多くの方々に受け入れていただくことができました。さらに、「市区町村境界を表示するような詳細地図はできないか」というお問い合わせが数多くあり、また私も、次のステップとして県域を単位として市区町村境界を表すことのできる白地図作成ソフトが必要だと考えていましたから、2002年7月に「白地図 KenMap」の作成に着手しました。

    開発に苦労した点
    「白地図 KenMap」で使用した国土地理院の数値地図200000(海岸線・行政界)は、日本全域を経度方向に1度ごと、緯度方向に40分ごとのメッシュに区切り、各メッシュの地図データが1個のテキストファイルに納められており、全部で206個のファイルからなっています。この中に海岸線、湖沼、県境界、市町村境界などを表す約千個の細切れの線データが納められています。地図の座標データは、そのメッシュ内の左下隅を原点(0,0)とし、右上隅を(10000,10000)とする局所座標系で表されていますので、これを全体座標系に変換すればよいことはすぐわかりましたが、一つのメッシュ内にはいくつかの県のデータが混じっていますから、これを1本1本県別のデータに分けることが必要になりました。そのために、ある県の海岸線のデータがどのファイルの何番目の線データであるか、市町村境界線は何番目の線データであるかということを一つひとつの線について調べるソフトをまず作成しました。図は、「岡山及丸亀」のメッシュを表示しているところですが、これでどのファイルの何番目の線データが何県の何を表すかを判断して、県別に海岸線、県境界線、市町村境界線、市町村名のデータ番号を調べ、今度はそれをもとに、一つの県のデータファイルを作成するプログラムを作成しました。

    「岡山及丸亀」のメッシュを表示しているところ
    こうして、全都道府県別のデータを作成するのに約3週間かかり、ようやく2002年8月1日にVer.1.0として正式にリリースすることができました。なお、この地図線を識別するソフトは、現在進行中の市町村合併で新旧の市町村境界線を更新するのに大いに役立っています。

    Ver.1.0では、表示範囲の選択と、自由な拡大・縮小・移動といった基本機能だけを持ったものですが、高品位の印刷ができるように、「MapMap」と同様に、画像サイズを大きくしてクリップボードへコピーするという機能は最初から用意しました。しかし、この時点では、まだ、市町村別塗り分け機能はありませんでした。使い方の中で、他のグラフィックソフトにコピー&ペーストして、そちらでやれば十分ということで、塗り分け機能を将来的にも組み込むことはないと明言しているのもおもしろいですね。

    それ以降は思いつくままに、あれもこれもと機能の拡充に努めてきました。いまでは、自分でも何ができるか全部を把握できなくなっているほどです。更新履歴を振り返ってみますと、「KenMap」のバージョンアップにともなって追加した主な機能は次の通りです。

    • Ver.2 2002/10/01:クリック位置の経緯度表示、2点間の距離測定機能、任意の8色までの市区町村別塗り分け機能
    • Ver.3 2003/01/01:ラベル表示機能、市町村合併にともなう新旧境界や新旧市町村名に対応、パターンによる塗り分け機能
    • Ver.4 2003/07/01:地図画像編集過程の保存・呼び出し機能
    • Ver.5 2003/10/01:市区町村名の読みがな表示機能
    • Ver.6 2004/01/01:記号表示機能、地図線作成機能、地図画像保存形式をGIFからPNGに変更
    • Ver.7 2004/05/01:マウスドラッグによる地図範囲設定機能、任意経路の距離測定機能、閉領域の面積測定機能/国土地理院地図閲覧サービス接続機能
    • Ver.8 山名および島名表示機能、都道府県庁、市役所、町村役場情報表示機能
    今後の予定
    平成の大合併ということで、大規模な市町村合併が現在進行中であり、これに対応していくことは結構面倒です。しかし、地図ソフトは正確でなければ無意味です。データ更新については、そのつどホームページでお知らせいたします。

    問題点は、旧長野県山口村のような越県合併で県境界が変更されたり、静岡市のように政令指定都市に移行して、区政が敷かれるような場合です。また、京都府京北町のように京都市右京区に編入されるような場合もあります。このような例外的な合併に対して、従来の市町村境界と同じように扱うことができませんので、新旧の県境界とか、区境界とかの区別が必要になり、これをどうするかまだ解決しておりませんので、早急に対処しなければと考えております。

    「KenMap」を通して感じたこと
    県域程度の白地図を簡単に作れたらということで開発したソフトですが、いろいろの機能を付加していくうちに、地図というものに関係づけられた多くの情報があり、そうした情報がインターネットを通して容易に手に入れることができるということを実感しました。本ソフトが実現できたのは、まさに、そうした情報化社会の恩恵の賜です。

    「こういうことができたらおもしろいな」というアイデアが浮かんでも、日本全国についてそのデータを用意することは容易ではありません。例えば、Ver.8で島名表示機能を設けましたが、「KenMap」では無人島のような小さな島も表示されますから、これらの名前をいちいち調べてデータを作成するということは大変な作業になります。ホームページでどなたかデータを作成してくれませんかとお願いしたところ、早速、データを作成して送ってくださった方がありました。また、市町村合併の官報告示がでれば、いち早く連絡してくださる方もおられます。一つのソフトが、このようにお使いいただいている方々のご支援のもとにできあがっていくということはすてきなことだと感じました。

    本ソフトの作成目的の一つには、Webページ上で自由に地図を表現したいということで、これまで、多数の方々に利用していただいております。また、学校の先生方には学習用教材の作成にも使用していただいておりますが、弱視の児童のために、大きな文字を使った学習用地図を作っているというボランティアの方からメールをいただいたことがあります。このようなソフトでも、単に、趣味の世界に止まらず、ささやかながらも何らかの形で社会のお役に立つこともあるんだとうれしくなりました。そのほか、多くの方々から、貴重なご意見やご指摘を受け、本ソフトが単に地図を描くというだけでなく、さまざまな地図情報を入手するためのソフトとして成長いたしました。ここにあらためて御礼申し上げます。

    関連ソフト
    「KenMap」に関連していくつかのソフトを作成しました。国土地理院の地図閲覧サービスに接続すると、指定した地点の経緯度を知ることができます。これを利用して、道路や鉄道などの経路の緯度経度を連続的に取り出して、「KenMap」用の地図線データファイルを作成することができるw2kenmap.exeを作成しました。これを使用すると、手間はかかりますが、1/25,000の地図にもとづいた正確な地図線を作って、「KenMap」で表示することができます。また、防災科学技術研究所のホームページから、地震観測網K-Net/KiK-netで記録されたの各地の最大地震加速度を入手することができます。このデータを使用して、大きな地震が起こったときに、最大加速度分布を地図上にカラーグラデーションで表示するKenMap8e.exeを作成しました。いずれも、ホームページから入手することができますので、お試しください。

    (鎌田 輝男)
    最近のレビュー記事
    Ashampoo ZIP Pro 2Ashampoo ZIP Pro 2new!!Ashampoo ZIP Pro 2
    暗号化・署名によるファイルの保護やクラウドサービスへのアクセスなどにも対応した“統合型”圧縮・解凍ソフト
    ホームポジションキーパーホームポジションキーパーホームポジションキーパー
    ホームポジション内の40キーですべてのキー入力を行えるようにする、ユニークなキー割り当て変更ソフト
    SSDブースターSSDブースターSSDブースター
    リフレッシュとデフラグでSSDを良好な状態に保つ。アイドル時の自動実行にも対応したSSD用メンテナンスソフト
    練馬練馬練馬
    二つの新プラグインで新たなリネーム処理が可能になった高機能“多段階リネーム”ソフト
    Acronis True Image 2018 StandardAcronis True Image 2018 StandardAcronis True Image 2018 Standard
    AI技術でランサムウェア対策機能を強化。増分/差分バックアップの高速化も図られた“定番”個人向けバックアップソフト
    講談社夏☆電書2017
    講談社夏☆電書2017
    新着ソフトレビュー アクセスランキング新着ソフトレビュー アクセスランキング
    【2017年9月】

    自作のゲーム、実用ソフト、スマホアプリなど、注目の作品が登場する、プログラミング環境「HSP」の祭典
    「HSPプログラムコンテスト2017」
    応募作品受付中!

    ToMoClipToMoClip
    柔軟なドラッグ&ドロップやコピールール設定などで、快適な文書編集環境を実現する高機能クリップボード拡張ソフト
    Excel便利機能ボタン集2Excel便利機能ボタン集2
    カレンダーやガントチャートも簡単に作れる。Excelに便利な機能を追加できるアドインの第二弾
    AnyTransAnyTrans
    AndroidデータのiOSデバイスへの引っ越し機能を新搭載。iOS 11/iPhone 8にも対応した“定番”iOSデータ管理・転送ソフト
    TresGrepTresGrep
    複数行にまたがる文字列の検索にも対応。正規表現とワイルドカードの併用も可能な高速・高機能grepソフト
    すごい位置合わせPRO10すごい位置合わせPRO10
    文字入力枠を簡単に作れる「AI手書き枠認識」機能が追加された、印刷位置合わせソフトの新バージョン
    夏☆電書2017水・土更新!無料連載コーナー
    夏☆電書2017水・土更新!無料連載コーナー


    「白地図 KenMap」と同じカテゴリーの他のレビュー

    レビュー記事一覧



    ● 白地図 KenMap Ver.8.0
  • 作 者 : 鎌田 輝男 さん
  • 対応OS : Windows XP/Me/2000/98/95/NT
  • 種 別 : フリーソフト
  • 作者のホームページ : http://www5b.biglobe.ne.jp/~t-kamada/index.htm
  • 補 足 : 4月5日現在のバージョンでは、2005年3月31日までの官報告示による地図データが収録されている


  • go! download
    上で紹介したソフト(およびその関連ソフト)のソフト詳細ページにジャンプします。ソフト詳細ページからリンクされたダウンロードページでソフトをダウンロードできます。ソフト詳細ページには、作者データページへのリンクもあります。
    フリーソフト
    白地図 KenMap 8.4 2010/04/02地図データ更新版 都道府県を単位として,市町村境界を示す任意の大きさの白地図を描きます(国土地理院承認済) (3,663K)



    ベクターソフトニュース、徹底解説!! まるっとに関するご意見・ご感想は editor@vector.co.jp まで
    Copyright (c) 株式会社ベクター 記事の無断転用を禁じます。
    Copyright (c) Vector Inc. All rights Reserved.