「とりこみ隊」は、簡単な操作でデジカメ写真などのコピー/移動、リネームを行い、フォルダ分類をしてくれるソフト。「読込フォルダ」内のファイルを対象にした「保存フォルダ」へのコピーまたは移動が処理の基本となる。フォルダの指定はドラッグ＆ドロップで行える。すべてのファイルを対象にできるほか、指定拡張子を持つファイルのみを対象にすることも可能。BMP/GIF/JPEG/PNG/TIFF/AVI/ASF/MPEGの8種類は、チェックボックスで簡単に設定できる（その他の形式も拡張子を直接入力することで指定できる）。

大きな特徴は、あらかじめ多数のリネームパターンが用意されており、ユーザの好みや用途でパターンを選択できること。リネームは、前固定文字（プリフィックス）＋ファイルのタイムスタンプという形式で行う。前固定文字は任意の文字列を指定することが可能。日時は、yyyy-mm-ddやyyyy年mm月dd日、hh時mm分ss秒など、20種類以上の書式から選択できる。設定済みの書式を編集したり、任意の文字列を挿入したりといったことも可能だ。

リネーム時に連番を振ることも可能。連番の開始番号や表示形式、固定文字を指定できる。表示形式は、桁数やカッコの付け方などの違いにより、8種類から選択できる。開始番号は、前回の処理の次の番号からスタートする「自動継続」オプションが用意されている。拡張子は元のファイルをそのまま引き継ぐが、大文字または小文字に統一することも可能だ。

フォルダ分類する場合は、タイムスタンプから作成したフォルダにファイルをコピー/移動してゆく。フォルダ名の指定は、前固定文字＋タイムスタンプ＋後固定文字という書式で、前固定文字と後固定文字は省略してもよい。タイムスタンプの書式は19種類から選択できる。ファイル名同様、ユーザが編集することも可能だ。

リネーム処理を実行すると、ウィンドウ下のリストに旧ファイル名と（新フォルダ名）新ファイルの対比一覧が表示される。処理終了時のオプションとして、「コピー/移動先のフォルダを開く」「自動終了する」「ログを自動保存する」「別のプログラムを起動する」を選択できる。

リネームのパターンは日付や時刻をベースにしているので、この点では確かに自由度はさほど高くないわけだが、逆にいえばファイル名を日付で統一して管理したい人にとってはこれほど手軽なソフトもそう見当たらないだろう。おまけにタイムスタンプをもとにサブフォルダを作って自動的に仕分けしてくれるのだから、「マイ ドキュメント」フォルダ内に手当たり次第にため込んだファイルでも、簡単に整理できるのだ。もちろんリネームはしないで元のファイル名のまま、フォルダの仕分けだけ行ってもいい。

また、フォルダ名やリネームの書式も豊富で、なかには和暦に換算したり、午前/午後の判別までやってくれるメタ文字まである。任意の文字を使いたい場合は、mm"月"dd"日"のようにダブルクォーテーションで括って、直接入力してやればよい。

もちろんフォルダの仕分けもリネームもしないコピーソフトとして使ってもいいし、読み込みフォルダと保存フォルダを同じにすれば、単なるリネームソフトにもなる。ファイルやフォルダを日付で管理することが多い人なら、持っていて損はないソフトといえるだろう。

開発中に苦労した点
それまでは、開発言語に「HSP」を使っていました。今回からは初めての「Delphi 6」環境で、いま流行りの「クラス」や「オブジェクト指向」をバシバシ使いこなし（←うそ）、開発しました。

ユーザにお勧めする使い方
デジカメから取り込むときに使うのはもちろん、すでにパソコン内にあるファイルも変換できますので、これを機に画像整理をしてみてはいかがでしょうか。

今後のバージョンアップ予定
ご要望があれば、可能な限り対応します。