「XPturboII」は、Windows XPをより快適に使うための環境設定ソフト。Windows XPに関するさまざまな設定を行い、システム全体のパフォーマンス向上や各種カスタマイズを可能にする。通常はレジストリを直接編集しなければならない項目が、「XPturboII」から設定できるので、レジストリに関する知識がなくても安全に最適化を行えるのが大きな特徴。前バージョンである「XPturbo」の機能を継承しながらも、いくつかの新しい機能を搭載し、より使いやすく便利になった。設定できる項目は、ログオン時の設定や各種サービスのON/OFF、システムフォルダの指定といった「システム設定」、インターネット接続やInternet Explorerのカスタマイズなどができる「インターネット設定」、Windows XPの外観を変えられる「アイコンとデスクトップ」など、多岐にわたる。それぞれがアプリケーションの環境設定と同じような感覚で、簡単に設定できるようになっている。「XPturboII」で追加された機能としては「アンチスパイ」「ポップアップキラー」「レジストリクリーナー」などがある。
「XPturboII」の新機能のひとつ「アンチスパイ」は、Windows XPやInternet Explorer、Windows Media Playerなどが、マイクロソフトに対して行う情報送信を無効にする機能。リモートアクセスを不許可にしたり、アプリケーションが異常終了したときのエラーリポートを表示させないようにすることができる。また、スパイウェアの可能性が指摘されているAlexaプラグインを遮断することも可能だ。
ハードディスク内の不要なファイルを検索・削除できる「ファイルクリーナー」、不要なレジストリキーを検索・削除する「レジストリクリーナー」といった機能も搭載。これらの機能により、ハードディスクの空き容量確保やシステムの軽量化が可能となっている。さらに、Windows XPだけでなく、Windows MessengerやOffice XP、Outlook Expressといった周辺ソフトの設定変更を行えるほか、Internet Explorerのポップアップウィンドウの除去を行える「ポップアップキラー」も装備する。
最適化設定は、個別の項目に対して行えるのはもちろん、ウィザードを利用して簡単に行うこともできる。「最適化ウィザード」では、ウィザードが現在の設定に対して変更を推奨する設定を提示してくれるため、はじめてでもとまどうことなく使える。対話形式の質問に答えることで、わずか数ステップで最適化設定が完了する。
「XPturboII」で設定した内容は、いつでも元の状態に戻せる。設定の復元は「XPturboII」で変更した内容だけを元に戻す「バックアップストア」と、Windows XPの標準設定に戻す「Windows“標準”ウィザード」の2種類が用意されている。
そのほか、パソコンのシステム情報を表示する「システム情報」機能や、パソコンのスペックを測定するベンチマーク機能などを備えており、Windows XP最適化の参考にできる。