「OutlawThese（アウトローテーゼ）」は、賞金首のお尋ね者どもを追い求める一匹狼の賞金稼ぎを主人公にしたゲーム。臨場感満点のグラフィックとBGMで、プレイヤーは“西部の一匹狼”の気分をたっぷりと味わえる。「ロールプレイング要素の入ったシューティング」といった趣のゲームで、簡単なステージでお金を貯めて銃やジャケットを強化することができるため、シューティングゲームが苦手な人でも楽しめるようになっている。

主人公のセバスチャン・リコは、かつてテキサスで「その名を知らぬ者なし」と謳われたバウンティハンター（賞金稼ぎ）。その古巣の「ガターバレエ」が再び二つの悪党集団に狙われていると聞きつけ、リコは帰ってきた。奴らの賞金で妻子を養うために……というストーリー。プレイヤーはリコを操作し、町で休養を取らせたり装備を強化したりしながら、準備が整ったら橋を渡って賞金首の男にチャレンジする。

操作はキーボードまたはジョイスティックで行う。リコを移動させるためのカーソルキーとボタン1（【X】キー）、ボタン2（【Z】キー）だけでプレイできる。ボタン1で拳銃を撃つと、銃弾は通常、主人公の真正面に発射されるが、ボタン2を押しながらカーソルキーを押すことでターゲットマークの位置を変えることができ、これにより前後左右どの方向にいる敵も撃てる。ボタン2を押すのをやめると、ターゲットマークは自動的にリコの正面に戻る。

ボタン操作により、必殺の「二丁拳銃連射」を使うことも可能。通常弾は発射できる弾丸数に制限はないが、二丁拳銃連射は、持っているマガジンの数により使用回数が制限される。ただし、通常弾も15発撃つごとにリロードを行う必要がある。リロード中は一切の操作ができず、無防備な状態になってしまう（もちろん、こうした状態をカバーするアイテムが用意されている）。敵との銃撃戦でLIFEが0となるか、TIME LIMITを超過するとゲームオーバーとなる。

たとえステージクリアに失敗してもお金が入ることや、クリアしてしまったステージに何度でもチャレンジできることを利用して、ちまちまとお金を稼いで装備を強化できるのもうれしい。シューティングゲームが苦手でも、繰り返しプレイすることで確実にステージクリアを目指すことができる。もちろん、シューティングゲームに自信のある人は、装備の強化を一切せずに一発勝負のクリアにチャレンジすることも可能である。

ボスキャラがどこかで見たようなものであるといった遊びや、主人公の設定が微妙に情けないあたりも個人的には好みである。非常にうまく世界を作り上げているといってよいだろう。

頭の中には、「ラストマンスタンディング」と「許されざる者」と「荒野の七人」の雰囲気が充満し、ゲーム画面が「ガンスモーク」という状況がしばらく続きました。(笑)

開発中に苦労した点
システム部分ですごく苦労しました（最初から3回も作り直すはめに……）。最初からシューティングゲームのつもりで制作すれば、こんなことにはならなかったのですが、どうしても荒野の町を歩くシーンを取り入れたくて、ならばRPG要素を入れ、メインがシューティングとなり……シューティングの難易度を残しつつ、主人公が成長する前提でゲームバランスをとることになり、システムを考えるということの次に、デバック、テストプレイの連続となり……何度かくじけそうになりました。

ユーザにお勧めする使い方
「OutlawThese」は完全に爽快感よりもガンマンの雰囲気を意識しているので、シューティングだけで見ると、おもしろ味がないかもしれません。ただRPG要素が入っているのと、変わったシステムなので、ガンマンになりきってプレイして見てください。

今後のバージョンアップ予定
「OutlawThese」自体は低価格なパッケージ版を出す予定なんですが、申し訳ございません、まだ詳細をお伝えできない状況にあります。ただ、あまり遅れるようでしたら、またまたベクターにお世話になりまして、シェアレジという形で販売できたらなぁと今は考えております。

私のゲームを応援していただいてる方々へ
いつも励ましのメールや書き込み誠にありがとうございます。レスや返信ができなかった方には申し訳ないと思っております。「TypindDead」や「退魔心経」を抱えながら、まったく違ったゲーム開発に取りかかり、お待たせしております……。この「OutlawThese」で学んだ技術を生かし、より完成度の高い「退魔心経」「TypingDead」の開発に取り掛かりたいと思いますので、わき道にそれても、どうか暖かい目で気長にお待ちくださいませ。