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ベクターソフトニュース - 2000.11.25
TypingDead TypingDead STAGE1〜STAGE3
凝った画像とアクションで楽しみながら練習できるタイピング練習ソフト
Windows 2000/98/95 フリーソフト
「TypingDead」の動作画面
■ゾンビのキャラクタデザインもアクションも秀逸(画面はSTAGE3)

ホラー映画をイメージさせる画面が特徴のタイピング練習ソフト。画面に表示される英単語のタイプ入力とゾンビ退治とをうまく組み合わせたゲーム形式のスタイルで、楽しみながらタッチタイプの練習が行える。

TypingDeadは、SJO(SECRET JUDGE ORGANIZATION)という秘密警察組織に属する主人公が、町はずれの廃校に出没するゾンビに立ち向かう、という設定のタイピング練習ソフト。STAGE1からSTAGE3まで連続したストーリーになっており、STAGE1は校庭を走って学校内に入り込むまで。STAGE2は消息を絶った仲間の最後の通信があった職員室までの道のり。そしてSTAGE3では、いよいよ職員室でのゾンビとの決闘となる。

出題される問題は2文字から4文字の短い英単語。画面には単語のスペルと同時に、意味と発音(カタカナ)も表示されるので、英単語の学習も行える。制限時間内に正しくタイプできると、(1)主人公がゾンビから逃げられる、(2)ゾンビを銃撃できる、ようになる。ゾンビにつかまって刺されるか、ライフがなくなってしまうとゲームオーバー(STAGEによって異なる)。STAGE3のみNormal Game/Hard Gameの2種類のモードが用意されている。Hard Gameでは最初、表示されるのは意味と発音のみで、スペルは「?」で隠されており、時間経過とともに1文字ずつ開くようになっている。

経過時間やミスタイプ数などで算出される得点が設定されていることも、ゲーム感覚で楽しみながら練習できるよう工夫された点。上位10名までがRanking Top 10として表示されるほか、作者のホームページ上ではスコアランキングも開催されている。

画面は全体的に暗くおどろおどろしいトーンだが、詳細に描かれたグラフィックは、ゾンビにに襲われる状況を見事に再現した臨場感に溢れるものだ。起動時に画面サイズを640×480/フルスクリーンから選択することが可能で、フルスクリーンにすれば、より迫力のある画面で楽しめる。

reviewer's EYE 筋立てはSTAGE1のオープニングストーリーで詳しく語られる。この場面は、フルアニメーションというわけではないのだが、描写が詳細な上に画面構成がうまい。事件の発端、妙に細かく練られた設定もわかることもあり、一見することをお勧めする──もちろん、目的であるタッチタイピング練習とは何の関係もないことだし、ストーリー自体をパスする(見ないで進める)こともできなくはないが、ぜひ見てほしい。

STAGE1とSTAGE2では、タイピングが“追いすがるゾンビから主人公が逃げる”というアクションに対応している。画面の下に“血の色”の赤で表示されていて、タイピングするたびに一文字ずつ赤い○に変わる。タイピングを間違えたり、入力スピードが遅れてくると、襲ってくるゾンビがだんだん近づいてきて、最後には刺されてしまう。

STAGE3は、STAGE1/2とは趣向が異なり、タイピングが“主人公が向かってくるゾンビをピストルで撃つ”というアクションに対応していて、タイピングするたびに、こちらは文字が弾痕に変わる。タイプミスをすると「ライフ」を示すバーが減り、ライフがなくなるとゲームオーバーとなる。

各STAGEのゲーム起動時にそこまでのストーリーが文字で語られたり、また、練習を開始する前にマップが示されるのは、アクションゲームまたはロールプレイングではよくある趣向だが、なかなか凝っているなと思わせる。STAGE2で体の上半身だけになったゾンビが這いずるシーンや、STAGE3で撃たれたゾンビがヒク付きながら、こちら(プレイヤー)に向かってくるシーンなど、アニメーションが実に巧妙。さらに、タイピングスピードが速ければ速いほど、ゲーム進行が早まり、さらに切迫感が高まる、リアルなリアルなアニメーションがここでも生きている。

なお、STAGE1/3で6,000点以上、STAGE2で5,000点以上のスコアを取るとパスワードが表示され、これをスコアとともに作者に送ると、スコアランキングに登録される。ランキング登録されたスコアとプレイヤー名は、いつでも表示できるようになっている。
(坂下 凡平)


スクリーンショット》 タイトル画面。シンプルだが美しいデザインは、ソフト全体を通して一貫している
スクリーンショット》 まるで映画のようなオープニングストーリーの画面。タイトルのメニューからいつでも呼び出せる
スクリーンショット》 ステージ別にゲームの舞台が移動する。これはその位置を示すマップで、ステージスタート時に表示される
スクリーンショット》 ステージクリアの画面。途中でゾンビに襲われた場合(ゲームオーバー)の画面はまた異なる


【作 者】 あらやん さん
【作者のホームページ】 http://www.tk.xaxon.ne.jp/~arayan/
【動作に必要なソフト】 Click&Createランタイム
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

いまから6年ぐらい前のことです。ちょうどタイピング練習ソフト(当時のタイピングソフトは今あるゲーム感覚のものはなく、ただ画面に表示される文字列を打つだけのもの)を購入したときに、「アローインザダーク3」というゲームに出合いました。当時はプロレスゲームに夢中で、他のジャンルのゲームは疎かったので、衝撃が走り、この地味なタイピングソフトを、ホラータッチのゲームにしたらおもしろいんではないか?! と思ったのです。

ゲーム会社にいたので、企画書をまとめて提出……ところが……、私のいた会社の人たち……ブラインドタッチしている人が一人しかいなく、ブラインドタッチをゲームにしてもおもしろくないと却下されました。悔しくて、納得もいかなかったので、自分で使っていたオーサリングソフトでブラインドタッチのゲームが作れるかどうか悪戦苦闘……。数年後、その思いが形になったのが“TypingDead”でした。

■開発中に苦労した点

ほかのブラインドタッチソフトにないものをとり入れようとして、考えたのが英単語……が、問題製作がつまらない……時間がかかる……同じことの繰り返し……で、何度も挫折しかかりました。企画、音楽、グラフィックなどすべて自分一人ですし、特にグラフィックはすべて3Dソフトでモデリングしているので、時間がかかりました。ストーリーもホラーなので、少しでも現実味がある方が恐いのでは? と思い、世界の怪事件の資料をあさりました。

■ユーザにお勧めする使い方

TypingDeadの感想を送ってくれた方の中に“英単語がほんとに覚えられる”といった内容のものが届いているので、ブラインドタッチと英単語を同時に覚えられるところです。特にSTAGE3のHard Gameは、意味と読みだけが表示され、自分で考えて英単語入力しなければならないので、だまされたと思ってダウンロードしてみてください。

■今後のバージョンアップ予定

もちろんSTAGE4があります。私の体調次第ですが、年内に出せればよいなぁと思っています。それから、STAGE1をもっと初心者を考慮した作りにVersion UPしようか考案中です。現在、エンディングの内容とSTAGE数は6以上といったところまでは決まっていますが、まだまだわかりません。

■お願い

“タイピングデッド”という名称は、よくRPGなんかでモンスターとして登場する“リビングデッド”をもじったものです。5年以上前にタイトルは決まっていたので、某社の某ゲームを意識したものではありません。

それから、私のホームページでは現在TypingDeadなどのゲームのスコアランキングを開催しておりますので、ぜひご参加ください。よろしくお願い致します。
(あらやん)
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上で紹介したソフト(およびその関連ソフト)のソフト詳細ページにジャンプします。ソフト詳細ページからリンクされたダウンロードページでソフトをダウンロードできます。ソフト詳細ページには、作者データページへのリンクもあります。

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