「QuickCenter」は、アプリケーションの実行ファイルのショートカットをファイルに登録し、すばやく開けるようにするランチャ。ショートカット集をファイルとして保存することが可能で、用途や目的に応じて内容の異なるランチャを使い分けられる。関連付けを行うことにより、ショートカット集をフォルダのように開き、アプリケーションを起動することも可能。複数のフォルダをまとめて作成するといったユニークな機能もある。

ランチャとして使用するにはまず、よく使うアプリケーションを登録してショートカット集を作成する。「ファイルの登録」で、アプリケーションの実行ファイルを選択。ショートカットの登録名を入力し、「ファイルの追加」ボタンをクリックすると、ファイルが登録される。ファイルをいくつか登録したら、リストを保存する。「プログラムに保存」を選択すると、「QuickCenter」の起動時に表示されるよう設定できる。起動したいアプリケーションやファイルを選択し、「プログラムの実行」をクリックするか、マウスの右ボタンをダブルクリックすると、アプリケーションが起動する。登録名はファイル登録後に変更することも可能。あとでファイルを削除することもできる。

ショートカット集を作成したら、次に関連付けを行う。作成したショートカット集は「.qld」という独自の形式で保存されている。これを例えばデスクトップなどに置き、ダブルクリックなどで開けるようにするには、Windowsで関連付けを行う必要がある。関連付けは同梱の「LSInstaller.exe」で簡単に行える。

ランチャとしての機能のほかにも、いくつかユニークな機能を備えている。例えば、ファイルを整理するために複数のフォルダを一度に作成する機能。フォルダ数を指定してフォルダ名を入力すると、複数のフォルダを連番を付けて作成してくれる。さらに、リストに登録されているショートカットを指定した別のフォルダに作成することも可能だ。

ただ、ファイルを起動するには、「プログラムの実行」ボタンを選択するかマウスの右ボタンをダブルクリックしなければならない点がやや使いづらい。通常はマウスの左ボタンをダブルクリックすることが多いので、思わず左ボタンを使ってしまい、慣れるまでに時間がかかった。これはユーザがショートカットキーやボタンを割り当てられるようにすればよかった。

また、複数のフォルダを一度に作成する機能は便利だが、フォルダ名の後に付ける数字のフォーマットを変えることができない。整理するファイルの性質などによって、フォルダ名もいろいろと工夫したいもの。例えば日付を選択できるなど、ユーザ自身が指定できるとよかった。

ユーザにお勧めする使い方
「普通にフォルダを作ってショートカットをまとめるのとどう違うのか」と言われると正直苦しいですが（笑）、タスクトレイに常駐させておくこともできますし、動作もランチャの必要な機能に絞ってあるので軽く、このソフトを使うメリットはあるのではないかと自分では思っています。ぜひ、自分なりの使い方を見つけていただきたいと思います。

今後のバージョンアップ予定
現在我々は受験生で、ソフト開発を休止しております。また、受験が終わったあとは、ソフト開発活動を縮小していく考えです。そのため、一部のソフトの開発は友人に委託します。「QuickCenter」もそのひとつです。

お礼
このソフトはフリーのプログラミング言語「Hot Soup Processor」を使って開発しました。「HSP」を開発されたおにたま氏、ならびにこのソフトで利用させていただいているプラグインの作者の方々に深く感謝いたします。