「IE WORDER」は、GoogleやYahoo!などの検索サイトを手軽に呼び出せるツールバーをIEに追加するアドオンソフト。Vectorのトップページには「ソフト検索」として「（検索サイト名）」で「（ソフト名）」を「検索」という検索機能があるが、これと似た検索機能をIEのツールバーとして実現したものと考えればよい。IE 5.0以降で利用できる。

検索を実行すると、画面を左右にフレーム分割して、右側に検索結果一覧を、左側には検索サイトのオプション設定などを表示する。検索結果は、現在のIEのウィンドウ内に表示するか、新規に別ウィンドウを開いて、そこに表示するかを選択できる。検索対象となる文字列は、ツールバーの入力エリアに直接、入力してもよいが、現在表示されているWebページで文字列を選択すれば、その文字列がそのまま入力エリアに入る。さらに、文字列を選択した状態でクリックするだけで、検索を実行することができる。そのほか、ページ内の指定した単語を検索する「ジャンプ」機能もある。表示中のページを翻訳サイトで英和・和英翻訳することもできる。

検索サイトおよび翻訳サイトは、ユーザが追加・変更することができる。「IE WORDER」のメニューから「検索サイトの追加・変更」を選択すると、WORDER PROJECTの一覧ページが開くようになっており、ここから利用したいサイトをクリックするだけで、利用するサイトをカスタマイズできるようになっている。

こうした面倒を解消する機能としてIEの「検索」機能がある。IEの検索機能は、画面をフレーム分割して専用の検索バーを表示するというものだが、これは検索サイトがinfoseekに限定されるため、他のサイトは利用できない。ツールバー形式ではGoogleが提供する「Googleツールバー」もあるが、こちらも当然、Google限定だ。

こう考えると、「IE WORDER」の目のつけどころのよさが光ってくる。検索サイトは初期状態でも4ヵ所が登録されているし、設定可能なサイトは日本語の検索エンジンだけでも15に上る。さらに、翻訳サイトも呼び出せるなど、機能的にも充実している。

選択範囲をクリックするだけで、その範囲を自動的に検索呼び出しできるのも便利だ。最初は操作に面食らうこともあるかもしれないが、慣れれば圧倒的にスピーディな操作が行える。ツールバーという目立たない存在ではあるが、その便利さは計り知れない。

開発中に苦労した点
今回開発に必要だった情報元は、ほとんどが英語によるものでした。英語力のない私は、情報を得ることに毎度苦労しています。

ユーザにお勧めする使い方
「IE WORDER」はただ検索サイトを統合的に利用することだけではなく、検索作業をより簡単・効率的にするための機能を盛り込んでいます。それらの機能を有効活用していただければ幸いです。またこの機会に、常用している検索サイトだけでなく、いろいろな検索サイトもご活用いただければと思います。

※接続がうまくいかない場合は、「IE WORDER」のメニューのオプション設定から、「DNSを介さない」にチェックを入れてみてください。

今後のバージョンアップ予定
今後しばらくは、登録検索サイトの増加等に努める予定です。ですので、バージョンアップは、多少の機能追加・バグ修正等の際になるかと思います。今後も随時、別の方法等を含めて、検索サイトの統合ツール（ソフト）を作成していきたいと思っております。

その他
最後になりますが、この場をお借りして、作成・広報等にご協力いただいた方々、この場をご提供くださったベクター様・記事執筆者様、そして「IE WORDER」をご利用いただいているみなさまに深く感謝の意を表します。誠にありがとうございました。