──今日は「キャラメ」を開発したクリプトワンソフトのITさんに来ていただいております。ITさんとは1年ぶりとなりますね。IT:お久しぶりです。ちょうど1年ですね。その間にいろいろとソフトの方もパワーアップしました。
──「キャラメ」は正式版となって現在、Version 1のLevel2が公開されているようですが。
IT:そうです。前回はβ版で登場したのですが、今回正式版をリリースいたしました。
──具体的に何が変わったのでしょうか。
IT:ソフト自体はほぼ一から作り直しました。あとはキャラクタが表現できる動作をさらに細かく制御できるようになりました。見た目もデザイナーさんにお願いして、かなり洗練されたと思います。変わらなかったものとしては、基本的にほぼすべての機能を無料でご利用いただけるということですね。
──ここで「キャラメ」をご存じない方が読んでおられるかもしれないので、ちょっと説明を。「キャラメ」は次世代コミュニケーションツールとして、これまでの電子メール、インスタントメッセンジャーでは不可能だった「送信者の感情」を相手に送ることができます。メッセージを送ると相手のデスクトップ上に送信者が使用しているキャラクタが登場し、さらに送信者が決めた動作、例えば「おめでとう」という動作をさせることが可能です。
IT:ええ。その通りです。他にも所属グループのメンバーのステータスを確認できたり、自分のステータスを自由に変更することもできますね。正式版では新たにMyGroupというものを導入し、グループをわざわざ作らなくてもそこに登録すれば相手のステータスを確認することができます。
──なるほど。「キャラメ」といえばキャラクタが動作するのがウリなわけですが、正式版になっての変化はありますか?
IT:正式版からは有名キャラクタが使えるようになりました。もちろんβ版で登場したキャラクタも使えます。先ほど言いました通り、キャラクタ動作は細かく制御できるので、複雑な動作を楽しんでいただけると思います。
──正式版の開発で苦労した点はありますか?
IT:すべてです(笑)。いくらノウハウがあるとはいえ、一から作り直したわけで大変でした。その代わり、かなりよくばった仕様となってます。プラグインの採用をはじめ、拡張性には自信がありますね。スキンも採用しましたし……。ただ、勘違いしていただきたくないのは、開発者が求める仕様とユーザが求める仕様は異なるということを念頭に置いて開発を進めたということです。常にユーザビリティを高めるような開発スタンスと言いますか……。
──確か前回もユーザインタフェースに注力していると言っておられましたね。
IT:そうです。いくらいいものを作っても、使うユーザさんが使えなければ意味がないということです。まぁ、現状で若干不満の残る部分もありますが、これから解消していくつもりです。
──正式版になってお勧めの使い方に変化はありますか?
IT:基本的にインスタントメッセンジャーであると同時にグループウェアですので、グループに入ることをお勧めします。実際、日々グループの数は増えてますし、きっと希望するグループが見つかると思います。いろいろな人とも出会えると思います。このあたりは変化がないですね。あ、あとやっぱり仲のいいメンバーでグループを作ったり、大学の研究室、会社の部署で作るのもいいと思いますよ。はっきり言って便利です。
──今後のバージョンアップの予定はどうでしょう?
IT:メインの部分はほぼ完成していますので、今後はプラグインだとかその他の部分になりますね。あっ! と驚く機能を持ったプラグインが出るかもしれません(笑)。あと、皆様から要望の多いチャットですが、もうすぐお見せできると思います。チャットがなくても十分楽しいんですが、やはりちょっとね……。開発中のチャットを開発者同士でやっているとやっぱり楽しいので、これは急がなあかんなと(笑)。ユーザさんからの要望も日に日に強くなってきてますので、プレッシャーは感じます。あと、有名キャラクタがどんどんリリースされますので、キャラクタファンの方も楽しめると思います。
──いろいろな質問にお答えいただき、ありがとうございました。最後にこの記事を読んでいる方に一言お願いします。
IT:日ごろメールを使っていて、感情を伝えにくいと思ったりすることがある方。いろいろな人と出会いたいと考えている方。そんな方にぜひともインストールしていただきたいですね。最初はわかりにくいかもしれませんが、慣れるとこれ以上ないユーザビリティです。いろいろと隠し機能とかスパイスは効かせているので、飽きずにずっと楽しんでいただけます。よろしくお願いいたします。
((株)クリプトワンソフト)