デスクトップ上のマウスクリックなどですばやく呼び出すことのできる階層型ポップアップメニューランチャ。以前から定評のあった「Orchis」のセカンドバージョンで、複数のランチャを作成して使い分けられるようになった。「Orchis 2」は、軽快な動作と多彩な機能が特徴の階層ポップアップメニューランチャ。必要なときに、デスクトップのクリック、ホットキー、タスクトレイアイコン/メニューからサッと呼び出すことができる。アイテムの登録は、エクスプローラなどからドラッグ&ドロップで簡単に行える。ランチャメニュー上でサブメニューを挿入し、階層メニューを作るのも簡単だ。メニュー内でアイテムの順番を自由に入れ替えられるのはもちろん、セパレータを挿入してブロックを構成し、ブロック内のアイテムをアイテム名で並べ替えることもできる。
大きな特徴のひとつが、複数のランチャメニューを使い分けられるマルチランチャ機能。ひとつのメニューにさまざまなアイテムやサブメニューを登録する使い方のほかに、メニューを複数作成して、場合に応じて使い分けるといった使い方もできる。このためメニューの呼び出し方法も、例えばデスクトップのクリックであれば、初期設定である左ボタンのダブルクリック以外に、左ボタンゆっくり押しや、【Shift】キー/【Ctrl】キーなどとの併用など、多数のアクションが用意されており、それぞれのアクションにメニューを割り当てて使用することができる。
さらに、ファイラ機能としてエクスプローラのコンテキスト(右クリック)メニューを使えることも大きな特徴だ。これにより、ランチャメニュー上で右クリック→開く/送るといった操作が行える。また、シェル拡張機能で、エクスプローラのコンテキストメニューに「Orchisで開く」を追加することもできる。これはターゲットフォルダの内容を「Orchis 2」のファイラで表示するものだ。
スタートメニューの「プログラム」「コントロールパネル」や、「デスクトップ」といった特殊なアイテム、さらに「Windowsの終了」といったWindowsの機能は「特殊項目」として別途ウィンドウが用意され、ここから簡単に登録できるようになっている。「特殊項目」には、このほかにも「新しいメールを出す」(メーラの起動)や「複数項目の一括実行」(登録した複数のアイテムを順番に実行する)、「ウェブサイトを開く」などが用意されている。「ウェブサイトを開く」は、URLを登録しておくことで、指定URLに接続した状態でブラウザを起動するもの。ブラウザを起動→ブックマーク参照という手間が不要になる。
そのほか、メニューの色やフォントの変更、マウスクリックでメニューを表示する際の、ポインタを基準した位置の変更などが自由に行える。「Orchis 2」終了時に状態を設定ファイルにバックアップする、などのオプションも数多く用意されている。