で、23日の早朝に目覚めた。ふつう、早朝というと読者は何時を想像されるだろう。オレの場合、夏は朝の4時くらいから仕事に取り掛かる。ははあ、エアコンがないから、涼しい時間に仕事をしているのだな。違うわい、ライターには朝型と夜型があるのだ。オレは完全な朝型。生活している下町団地の敷地内に森があり、夏場は目覚まし時計に森に棲む鳥たちが目を覚まさせてくれるんじゃ。

投稿メールを読んだ。こうした投稿には必ず、匿名希望者がいる。ツアコンの役目を仰せつかっているオレの方針として、可能な限り当人の要望に沿った線で文面紹介をしたいと考えている。今回の投稿者は、誰もが名前を知る外資系のソフト会社に勤めている人だった。当人はペンネームを思いつかなかった様子なので、オレが独断で命名してやることにした。次からは「ビッグゲート」で投稿してきなさい。ちなみに、命名希望者がいれば、その旨書いておいで。思いついたペンネームを進呈しよう。

	SameGame for Windows95

「さて小生は、ベクターといえば「さめがめ」なわけです。ゲームの完成度もさることながら、フリーでWin/Mac（まきがめ）/Palmなど遊ばれている不朽のゲームです。最近は、3D版やFlash版もあるようですが、初期のシンプルなものは本当にはまりました。シンプルなルールほど中毒性が強いですね」

この文章を読んで、オレは、そうだ、そうだ、その通りだと感じた。ゲームクリエイターを養成する専門学校で生徒たちの話を聞いていると、ポリゴンごりごりの、3次元世界に憧憬を抱く人の多いことに驚く。まっ、これはこれで、バカ売れした大作モノRPGの影響を受けているから仕方ないだろう。だけど、ゲームの本質とポリゴン数は3次元ならぬ別次元の事柄ではないのかと思う。

ビッグゲートさんの「シンプルなルールほど中毒性が強い」という指摘は、今後のゲーム開発者にとって重要なことだ。ベクターには、この手のゲームが800万（嘘）は登録されているが、「さめがめ」に続く話題タイトルへのチャレンジャーが出てきてほしいものだ。IT技術の進歩はバーチャルリアリティ度をますます向上させることは間違いない。だけど、現実に近づく仮想は現実シミュレーションに過ぎないのではないかいな。