Space Truckin'

 「おぉ、VT、久しぶりじゃのう、元気でやっとるか?」
 無線から、公用語の英語であるにもかかわらず、なぜか、地球でアジアと呼ばれた地域のさらに小さな島国の訛りが聞き取れる。
 確か、この男の祖先はゲート事件に匹敵するほどの爆弾の被害を150年ほど前に受けたと聞いている。
「当たり前じゃない、オットー。そちらの景気はどう?」
「おかげさんで、これから、火星行きじゃあ。あいからわず、ヘビィ・メタルというんじゃったかのう、賑やかな音楽が聞こえてくるわい。」
VTのバックに流れる音楽はしっかりオットーの耳にも届いていた。
「あら、ちょっと惜しいわね。今聞いているのはクラシックよ。
100年前の曲、『Space Truckin’』というのよ。」
「そうかぁ、ワシもこの間、100年前のトラッカーの曲を手に入れたんだがァ、どうだろう・・・」
「あら、面白そうじゃない、聴かせてよ」
 そして、流れてきたのは
「一番ぼ〜し、見〜つけた〜」と、オットーの訛りのもとになっている国の言葉で歌われているものであった。
「何、これ? バラード?」
「ワシの曾祖父さんの頃のトラッカーのテーマ曲らしいんだがのう・・・ ん〜、何でも『エンカ』という独特のものらしいんじゃが。わしゃあ、特にこれがお気に入りじゃあ、タイトルは『Yearning In Rain』!」
といって、彼は歌い出した。
「Ame,Ame,Hure,Hure,Motto Hure〜。」

  We're space truckin'
           round the stare...

作/かまかま

<-back <all> next->