Mac de Linux

Linuxについてメモ代わりに書いていこうと思います。




10/08/2000     Vine Linux for PPCをインストールしました。
09/27/2000     Mac On Linux!!!
09/26/2000     カーネルを再構築してみました。
09/23/2000     internetへ接続。
09/20/2000     Xを設定しました。
09/19/2000     debian2.2 'potato'がリリースされてPowerPC対応になったのでインストールしてみました。

< 私の環境 >

PowerMac8500 G3/375MHz RAM80Mbyte HD20Gbyte

CPUはXLR8のG3カードに差し替えています。
本来は300MHzのカードですが375MHzにクロックアップして使っています。
ハードディスクはメルコの外付けハードディスク(IDEのハードディスクに
SCSIのインターフェースをつけてSCSIハードディスクとして売っているもの)
を分解して内部バスにつないで使っています。



< Vine Linux 2.0 for PPC > Linux magazine 11月号に待望のVine Linux 2.0 for PPCが付録でついてきたので早速インストールしてみました。 debianの環境が整ってLinuxPPC2000を使わなくなったのでこのパーティションをフォーマットしてインストールしました。 インストーラーはLinuxPPC2000の物をベースにして作り直してあるのでLinuxPPC2000をインストールしたことのある人には 全く問題ないはずです。大きな違いはインストーラーが日本語になっている事くらいでしょうか。 パッケージの選択の項目では全て選択しました。rpm系のディストリビューションは後からパッケージを追加するときに 依存関係に問題が出ると解決するのが私には難しいので手抜きでいつも全部選ぶことにしています。 2Gbyte程度ハードディスクに余裕があってLinuxが良くわからない方には全部選択するとこをお勧めします。 Vine Linuxの場合、ある程度絞り込んだソフトだけをパッケージにしてあるのでこれで問題ないはずです。 インストール後の感想は一言 ”すばらしい!!” 386版のVineは製品版を買って持っているのでPPC版のVineがリリースされたときからメディアが配布されるのを ずっと待っていましたが期待以上です。Vineは昔から丁寧な作りに定評がありますがPPC版も非常に良くできてます。 特に徹底した日本語化は秀逸です。私の場合サーバーとして使っているだけなので日本語環境はあまり重要では無いのですが、 それでも画面に日本語が出ているとやはり安心感があります。 PPCでLinuxしてみようと言う人には絶対お勧めです。 他のディストリビューションではちょっと相手にならないなってぐらい完成度が高いです。 (debianは別ですよ。私にはrpm系のディストリビューションとdebianは単純に比較できないのです。) P.S. ところで過去Mac用のLinuxがMacPowerやMacLife等の雑誌に何度か付録で付いて来ましたが、 何故か当然のように開発環境が除かれていました。今回Linux magazineに付いてきた付録は私の知る限り はじめて開発環境が入ったまともな付録です。MacやWindowsならともかくLinuxに開発環境が付いてなかったら 事実上使い物にならんと思うのですがどういうことだったのでしょう? どなたか理由を知ってる方がいらっしゃたら教えていただけませんか?


< Mac On Linux > Linuxの上でMacが動きます。 MOLからネットワークにも繋がるのでinternet explorerやeudoraも使えますし、 word,excelも使えます。ちなみにこのページはMOL上のpagemillで作っています。 私の環境でもそこそこのスピードで動きますがメモリが今の倍くらいあるとかなり快適になるはずです。 MacでLinuxしてる人は是非インストールしましょう。
画面をクリックするとフルサイズで表示します。(size 296kbyte)


< カーネルの再構築 > dselectでインストールCDに入っていたカーネルソースとkernel-packageを選択してインストール、 (debianではこのkernel-packageを使ってカーネルの再構築をするのが流儀だそうです) /usr/srcの下にtar ballが入るのでこれを展開してコンパイルすると atiなんとかが無いとエラーが出てストップしてしまいました。 (linuxppc2000の時もインストールCDに入っていたソースではファイルが足りないという エラーが出てコンパイル出来ませんでした。何故なのでしょう???) しょうがないのでinternetから2.2.17のソースファイルを落としなおしました。 /usr/src以下で展開して、展開したディレクトリへ移動して #make xconfig ip masqueradeとdhcpを使うのでCONFIG_IP_MASQUERADE,CONFIG_PACKET,CONFIG_FILTERをyesにしました。 それ以外はとりあえずデフォルトのままです。 #make-kpkg --revision 20000926 buildpackage とすると今度は無事終了しました。 コンパイルが終了すると/usr/srcディレクトリに kernel-doc-2.2.17_20000926_all.deb kernel-headers-2.2.17_20000926_powerpc.deb kernel-image-2.2.17_20000926_powerpc.deb kernel-source-2.2.17_20000926.dsc kernel-source-2.2.17_20000926.tar.gz kernel-source-2.2.17_20000926_all.deb kernel-source-2.2.17_20000926_powerpc.changes とたくさんのファイルが出来ます。 オプションをbuildpackageとせずに細かく指定すれば不要なファイルを作らず時間を節約できるでしょう。 ここで #dpkg -i kernel-image-2.2.17_20000926_powerpc.deb とするとSystem.mapもmoduleも全てインストールしてくれます。 後は新しいvmlinuxをMacOSのシステムフォルダにコピーしてBootXから指定してやればOKです。


< internetへ接続 > まずはPPPの設定です。rootになって、 #pppconfig とすると設定メニューが出るのでそれに従うだけです。debianだからといって特別なことは何もありません。 後は普段使う一般アカウントをdipグループに入れておくとrootにならなくてもpppが起動できるので便利です。 インターネットに繋がるようになったので/etc/source.listを編集して (といってもサンプルが書いてあるのでコメントをはずすだけで良いですが) aptのインストール先をhttpに変更、これでネットにあるソフトはdselectから選択するだけでインストールできます。 なぜかインストールCDにnetscapeが入ってなかったのでとりあえずnetscapeをインストールしてみると なにごともなく無事に終了。fontが貧弱で日本語表示が汚いですがまずは良しとしましょう。 さらにWindowMaker+gnomeではちょっと無理があるので、ウィンドウマネージャーをなにか入れようと思い sawmillを入れようとしたのですがdselectのメニューには出るもののダウンロードできません。 それではということでicewnをインストールしてウィンドウマネージャをこちらに変更しました。 これでdesktopの外見は完璧です!

< Xの設定 > 私のMacのビデオカードは自動認識されずなかなか大変でした。 XF68_FBDevを立ち上げようとXF86Configをいろいろいじってみたのですがどうにも立ち上がりません。 さんざん悩んだ挙句LinuxPPC2000のXpmacのパッケージをalienでdebパッケージに作り変えてインストール、 /etc/X11/Xserverを書き換えてstartxしたらなんとあっさり起動しました。 (とりあえず動いたのでこれで良しとしましょう。いろいろ書いてますが私ほとんどLinuxをわからずに使っています。) ここで再起動すると次回からxdmでのloginとなるのですが、私の環境ではなぜかxdmからのloginが出来ませんでした。 (user nameとpassward入力後リターンするとまたxdmの画面に戻ってしまいます。) しょうがないのでXを落としてdselectでxdmを削除、gdmをインストールしました。 (こんなときrpmなら依存関係やらなんやらで大変ですがdebianはラクチンです。) これで再起動すると見慣れたgdmの画面が出て、loginするとgnomeが起動します。 起動直後はウィンドウのタイトルバーが無くウインドウが動かせなくてあせりましたが、 ウィンドウマネージャーをWindowMakerに変更するととりあえず使えるようになりました。

< インストール > ( 1 ) CDの入手 Linux4u.netから購入しました。 PowerPC用のLinuxはなかなか雑誌のおまけについて来ないので こういうサービスは大変ありがたいです。 ( 2 ) パーティションの設定 もともとLinuxPPC2000を以下のようにインストールして使っていました。 /dev/sda3 HFS+ 2G (Mac用その1) /dev/sda4 HFS+ 7G (Mac用その2) /dev/sda5 HFS 400M (LinuxとMacのdata交換用) /dev/sda6 / 5G /dev/sda7 /data 5G /dev/sda8 /swap 140M sda6を2つに分けて /dev/sda3 HFS+ 2G (Mac用その1) /dev/sda4 HFS+ 7G (Mac用その2) /dev/sda5 HFS 400M (LinuxとMacのdata交換用) /dev/sda6 / 2.5G (for debian) /dev/sda7 / 2.5G (for LinuxPPC2000) /dev/sda8 /data 5G /dev/sda9 /swap 140M のようにインストールすることにしました。 debianがどれぐらい使えるのか(もちろんdebianの問題ではなく私の技量の問題です) 自信が無かったのでLinuxPPC2000は残しておくことにしました。 ( 3 ) インストーラの起動 私のMacはCDから直接起動することはできませんでしたのでBootXから起動しました。 カーネルはLinuxPPC2000で使っていたものをそのまま使うことにして、 ramdisk.image.gzをシステムフォルダにコピーしてリスタート、 再起動後オプションでRAMイメージを指定したら無事インストーラーが立ち上がりました。 ( 4 ) それから.... このあとは基本システムをインストールして再起動。 その後Xなどその他インストールしたいソフトを選択してインストールします。 メニューがすべて英語であるだけで他のディストリビューションとたいして違いません。 昔386機にdebianをインストールしたときは基本システムのインストールの後、 いきなりdselectだったのでそのころに比べればずっと簡単です。 思ったよりずっと簡単にインストールが終わってしまいました。