PowerDVD 18 Ultra

360度動画マルチビュー機能。左下・右下のサブウィンドウは大きさを変えることができ、クリックするとメインビューと入れ替わる。マウスドラッグやキーボード、画面左上のアイコンで視点を変更できる(画像出典:YouTube(https://youtu.be/yDYQna_KR7k))

4K Ultra HD動画の再生にも対応した“定番”動画再生ソフト「PowerDVD」シリーズの新バージョン。360度動画のマルチビュー、“ながら見に便利”なミニウィンドウ再生など、数多くの機能追加・強化が図られた。

「PowerDVD」は、DVD、Blu-rayといった光学ディスクメディアから、パソコンに保存された動画・画像・音楽ファイル、オンライン動画まで、さまざまなデジタルコンテンツの再生に対応した動画再生ソフト。TrueTheater HDによるアップスケールでHD画質の動画をさらに高画質で再生したり、TrueTheater Surroundによる疑似サラウンド効果で臨場感溢れるサウンドを楽しんだりできる。新バージョン「18 Ultra」では、360度動画・画像の三分割再生や動画のミニウィンドウ再生に対応したほか、クラウドストレージ内の動画・画像・音楽を直接アクセスして再生することも可能になった。そのほかにも、シネスコサイズ映画のフルスクリーン再生機能、YouTubeライブの再生機能、YouTubeの字幕再生機能などが新たに追加され、UIのカスタマイズなどの機能強化が図られている。

対応する形式は実に幅広い(PowerDVD 18 - 動作環境 | CyberLink)。Windows 10 Fall Creators Updateでは標準で対応していないHEVC/H.265形式の動画も再生することが可能だ。

新バージョン「18 Ultra」では、数多くの機能追加・強化が行われた。まず、360度/VR動画・画像関連では、360度動画マルチビュー機能が追加された。360度動画の再生時に、映像を正面・左後方・右後方に三分割して同時に表示させることができる。前方と後方の二分割表示にすることも可能。360度画像ではスライドショウの再生時に自動的に視点を変更することができる。さらに360度動画では、従来のYouTubeに加え、新たにVimeoにも対応。3D 360度動画にも対応し、VRヘッドセットを使ってリアルなVR動画を楽しめる。

ミニウィンドウ(ミニプレイヤー)は、ドラッグなどでプレイヤー本体を縮小した状態で、動画・画像・音楽を再生できるもの。デスクトップの片隅に置き、作業をしながらコンテンツを楽しむのに適している。最小で横204pixelまで縮小することができる。

クラウドストレージに保存された動画・画像・音楽にアクセスして再生することもできるようになった。Googleドライブ、Microsoft OneDrive、Dropboxの各サービスに対応する。

アスペクト比21:9のウルトラワイドモニタで、シネスコサイズ(2.35:1)の映画作品をフルスクリーン再生することも可能。迫力のある映像を楽しめる。「縦横比」設定で「クロップして枠に入れる」を選択すればよい。

YouTubeライブの動画は、ミニウィンドウで再生することも可能。YouTubeの字幕再生では、異なる二つの言語を同時に表示させることもできる。

メイン画面のタイトルバー部分に「ラーニングセンター」アイコンが用意され、動画チュートリアルをすばやく開けるようになったことも、新バージョン「18」の新機能。メディアライブラリーの設定方法やTVと音響システムの接続方法、スマートフォンのメディアを「PowerDVD」と同期させる方法などをわかりやすい動画チュートリアルで学ぶことができる。

そのほかにも、

  • YouTubeの360度動画にすばやくアクセスできる、Windows Mixed Realityヘッドセット対応ソフト「Power Media Player MR」
  • Ultra HD Blu-rayおよびHDRの再生
  • Apple TV、Chromecast、Fire TV(追加)を利用して動画・画像・音楽をテレビに転送できる「メディアキャスティング」

なども新バージョン「18 Ultra」の追加・強化ポイントだ。

「PowerDVD」には、ハイエンドの「Ultra」のほかにも、ミドルレンジの「Pro」、エントリーモデルの「Standard」の3エディションがある。

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