Iperius Backup FREE

動作中の画面。作成したバックアップジョブを手動またはスケジュールで実行する。実行結果はあとからログで確認できる

手軽に使える、シンプルなファイルバックアップソフト。ウィザード形式の画面で、誰でも直感的に設定・操作することができる。

「Iperius Backup FREE」は、コピー元として指定したフォルダ/ファイルを、指定コピー先(フォルダ)にバックアップするためのソフト。シンプルな画面構成で、はじめてでも戸惑うことなく使える。8種類のエディションで構成される「Iperius Backup」シリーズ中、唯一、無料で使うことができ、ディスク/NAS/RDX/USB/ネットワークなどへのファイルコピー、増分バックアップ、バックアップ時のZIP圧縮、スケジュール実行など、バックアップの基本的な機能を利用することができる。バックアップ完了時のメール通知機能なども搭載する。

使い方は簡単。コピー元、コピー先および実行時オプションをセットにしてバックアップジョブを作成し、任意時点で手動実行するか、あらかじめ設定したスケジュールで実行する。バックアップジョブの作成はウィザード形式で行える。「新しいバックアップジョブ」設定画面の上部には、

  1. (1)コピー元
  2. (2)退避先(コピー先)
  3. (3)実施計画(スケジュール)
  4. (4)オプション
  5. (5)メール通知
  6. (6)その他のプロセス
  7. (7)概要

の各タブが並び、この順番にしたがって設定を進めてゆく(不要な場合は何も設定せずに、そのまま進めばよい)。「コピー元」には任意のフォルダ/ファイルを、また「退避先」には任意のフォルダを指定する。いずれもエクスプローラなどからのドラッグ&ドロップで指定できる。「コピー元」では、拡張子またはファイルサイズのフィルタを利用して「該当するファイルを含める/除外する」を指定したり、特定のサブフォルダ/ファイルを除外したりすることも可能だ。

「退避先」に複数のフォルダを指定することも可能。退避先ごと個別にバックアップの種類やZIP圧縮の有効/無効などを指定できる。バックアップの種類として選択できるのは、

  • 毎回フルバックアップとすべてのファイルのコピーを行う
  • 最初にフルバックアップを行い、その後に作成/変更されたファイルの更新を行う
  • フルバックアップと複数の増分バックアップを行う
  • フルバックアップと複数の差分バックアップを行う

の四つ。さらにZIP圧縮では、生成されるZIPファイルをパスワード保護したり、パス情報を含める/含めないを選択したりすることも可能だ。

「実施計画」では、毎週の指定曜日、毎月の指定日付、実行間隔などでスケジュールを作成し、自動実行させることができる。

「オプション」で指定できるのは「隠しファイルを含める」「ファイルの日付と時刻の情報をコピーする」「処理ファイルの完了一覧をログに書き込む」など。

「メール通知」では、バックアップ完了時に、指定ユーザ宛にメールを自動送信させることが可能。あらかじめ用意された変数を件名に入れて、メールを作成できる。「バックアップは警告を出して終了した」「実施計画によるバックアップを実行した」など、さまざまな内容を送信条件として指定することも可能だ。

「その他のプロセス」は、バックアップの実行前および実行後に指定プログラムを実行したり、指定ファイルを開いたりできるもの。別のバックアップジョブを指定することも可能で、「Aの次はB、Bの次はC」というように、バックアップを連続実行させることもできる。

「概要」では、作成したバックアップジョブの名前を編集したり、説明を追加したりすることが可能。コピー元や退避先の指定アイテム数、実施計画やメール通知の有無なども確認できる。

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