最近では、すっかり下火になった感じですが、マイコンの時代から、自分 でプログラムを組むとなったら、まず、BASICのお世話になったものです。 小生の場合も、MZ-80BのBASICでスタートしてから、かれこれ17年間、ず っとBASICプログラミング一筋になっています。 さて、ヘルプファイルで明言しているように、このプログラムを組むのに 使っているのは、ドイツのGFA SYSTEMTECHNIKというソフト会社のGFA-BAS IC for Windowsなのですが、おそらく日本国内で、ほかにユーザがいない のではないかと思うくらいめずらしいものです。ここにたどり着いた経緯 は込み入っているので、多少省略しますが、読者の皆さんの中にも、BASI Cへの関心が高い方もあると思うので、簡単に紹介してみます(ベストの情 報源:http://members.aol.com/JoeHurst/index_e.htm)。 まず、このBASICのよいところは、Hu BASIC,Quick BASICなどの流れを汲 んだ「素直な」BASICで、小生のようにロジック、アルゴリズムをじっく り練り上げるタイプの日曜プログラマに適しています。実際、公開は控え ていますが、自家製のオセロプログラムなど15年近くこね回しています。 MZ80B/X1/Turbo/AXを経て、コード変換、メディア変換を繰り返しながら、 ここまで持ちこたえているのですが、こうしたプログラム資産の自然な継 承という意味で、このBASICは、大変貴重な存在です。動作速度という点 では、おそらく、MZ80B時代の5,000倍を超えていて、コンパイラモードで は、M2/200MHZで、オセロの10ヵ所空きの局面の読み尽くし3分以下です(C ylixの6x86MX/200MHZで、10ヵ所空きの局面でα−β処理のようなテクニ ックを使わずに、可能な指し手を「全部」読み尽くしたとしても3分以下 です。うまくいけば、14ヵ所空きでも20分以下で完了します(わかるか な?)。多分、以前のVisual BASICの5倍以上の速度です(5.0の実力は知ら ないので)。 また、ドイツ製の開発システムとして、特に日本語を意識したものではな いのですが、縦書きまで含めて、ちゃんと日本語フォントが使用できるの は、ご覧の通りです。 個人的にはこれ以上ないプログラム環境であり、ついつい細かい改善にの めり込んでしまうことが多い状況です。加えて言えば、インタプリタとコ ンパイラの互換性が高いので、デバッグが大変やりやすいのも利点です。 インタプリタモードでの動作が速いのも特徴で、大変便利です)。 で、数多いと思われる弱点ですが、何といっても、ビジュアルなんタラと 比べると、ユーザインタフェースを作り上げるのに、かなりの試行錯誤、 忍耐心がいるのは普及の障害になるようです。専用エディタも力不足です。 一応、アウトラインモード的な使い方もあるのですが、INCLUDE、MAKEな どがないので、手の込んだプログラムは、ついつい巨大な一枚岩になって しまいます。コンパイル自体は、きわめて高速で、当プログラムのコンパ イル、リンクは、10秒以下で完了するのですが、それにしても、もうちょ っと、何とかならんものかとぼやいています。といって、行入力ごとに部 分コンパイルしているようなので、普通のテキストエディタでは代用でき ません。PCマガジンの評価がぴったりという感じです。いわく、「ウィン ドウズ用プログラム開発言語としての性能は最高クラス、ただし、ユーザ ーインターフェイスの点では、ユーザーの忍耐を要する点でも最高クラ ス」。