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このページには、
Vector からの重要なお知らせが掲載されています。
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今回の事故発生の経緯と今後の対応に関して
Last Updated : 99.05.13

 ●今回の事故の原因
ベクターでは、従来より国内で流通している複数のウイルス対策ソフトウェアを使用して、インターネットサイトでの公開前にウイルスチェックを行っています。

しかしながら、これまでは一部のインストールプログラムを使用したインストーラの内部のファイルなど、アーカイブファイルを展開しただけでは現れないファイルにウイルスが感染していた場合には検出することができず、今回の事故につながりました。
 ●対策内容
事故の再発を防ぐため、弊社では、現行のウイルスの検査体制を見直し、インストールの実行によって取り出されるファイルに対するウイルス検査も行うようにチェック体制を改めることを決定いたしました。

具体的には、Install Shield 、VISE などのインストーラを使ったソフト、および独自インストーラを使っていると思われるソフトに関して、トレンドマイクロ株式会社の「ウイルスバスター98」を使ったオンラインスキャンの機能を使って、
  • インストール
  • アンインストール
を実施し、インストール時に生成されるファイルにウイルスが感染していないかをチェックするようにいたします。
 ●対策の実施時期
上記対策は、来週中(1999年5月22日まで)に実施する計画です。
 ●皆様へのご注意:対策後も残る危険性に関して
今回の対策を実施し、新しいウイルスチェック体制を実施しても、残念ながら下記のケースの場合、ウイルスを検出できない危険性は依然として残ります。

  • 暗号化されたアーカイブの中のファイルに感染している場合
    送金しないと展開自体ができないシェアウェアのアーカイブファイルの中のファイルにウイルスに感染している場合など

  • 実行時に別のプログラムファイルを生成する場合
    ソフトの特定機能を実行すると生成されるファイルにウイルスが感染している場合

  • 自己改変型のプログラムファイル
    動作中に自分自身を書き換えるプログラムで、書換後のプログラムファイルにウイルスが感染している場合(もしくは書き換え後のプログラム自身がウイルスである場合)

  • 未知のウイルスの場合
    検査時点ではその存在が明らかではないウイルス
上記の場合、対策強化後もウイルスを検出できない危険性があります。
 ●ご協力のお願い
弊社あるいは皆様がいかにウイルスへのガードを行っても、残念ながらウイルスの危険を完全に取り除くことはできません。

次善の策ではありますが、弊社で公開しているソフトにウイルスが感染していた場合、弊社では被害を最小限にとどめるため、皆様と協力して可能な限りの対応を行っております。

もし『Vector』からダウンロードしたソフトを使用している際に「これはウイルスではないか?」と感じたときは、できるだけお早めにベクターまでお知らせください。ベクターから作者およびウイルス対策ソフトウェアのメーカーに問い合わせを行い、結果を報告させていただきます。

また、必要な場合は『Vector』上で警告や誤報のお知らせを掲示いたします。にとぞご協力のほどお願いいたします。
 ●作者の方へのお詫び
事故再発を防ぐため、弊社では上記の対策を講じることにいたしました。この結果、検査を必要とするファイルの公開にはこれまでよりも多少時間がかかってしまうものと思われます。

ご利用の皆様、公開を希望される作者の皆様には申しわけございませんが、ウイルス感染の危険を減らすためですので、ご了承ください。


以上、今回の事故に関するご報告です。

今回の事故により、利用者および関係者の方にご迷惑をおかけしましたことを、心よりお詫び申し上げます。誠に申し訳ありませんでした。

弊社では、今回の事故の反省を元に、より安全なインターネットサイトとなるよう努力を続ける所存ですので、何卒今後もご指導のほどお願いいたします。
株式会社ベクター
編集部 部長赤塚 正
代表取締役社長梶並 伸博 
 


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