【恒例】年末・年始特別企画 | ベクターソフトニュース - 2002.12.28 |
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永浜 裕之 NAGAHAMA Hiroyuki "こっそり"エディター Y.OzFont/壁カレ |
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2002年で最も印象に残ったソフトは、その名の通り、周りに気づかれずにこっそり文章を書けるエディタの「"こっそり"エディター」。スポットライトで存在を知って使いはじめたが、職場での「こっそり物書き」にぴったりのツールである。 エディタとしての機能は最低限必要なものしかないが、文字さえ打てればよい場合なら問題ない。常用するには厳しいものがあるが、「仕事をしているフリをしても文字を打ちたい、打たなければならない」ときに利用する非常用エディタとしては十分である。 起動して表示されるのは、桁表示ルーラ、最小化ボタン、閉じるボタン、エディット部、ウィンドウサイズ変更つまみだけ。ウィンドウ枠もない。ルーラの非表示と、上下スクロールボタンの表示は好みで選択可能だ。 背景と文字の色を変更して、壁紙やアプリケーションと同化させると、エディタが動いていると思う人はいないだろう。もちろん、完全に見えないと文字入力がままならないので、完全に隠れているわけではないことに注意しよう。 文字入力とIMEの変換・確定操作に自信があるなら、完全に色を同化させてまったく見えない状態にして、ブラインドタッチしてもよい。その場合、ミスを避けるため、画面は見ずにキーボードをしっかり見つめるのがコツだ。 急に誰かが来ても、【Esc】キーを押せばタスクトレイに隠れる。タスクトレイのアイコンを別のソフトのものに変更する偽装も可能。最小化してもタスクバーには表示されず、また復帰の際にパスワードを設定して万全を期すことができる。編集したファイルを、スタートメニューの「最近使ったファイル」に表示しないことさえ可能だ。 実のところ、「"こっそり"エディター」を使う前は「TeraPad」を利用し、いざというときは【Windows】キー+【D】キーでウィンドウを最小化させていた。しかし、いかにも「隠したな」と思われるし、タスクバーに表示されているファイル名に相手の視線が釘付けなのはヒヤヒヤものだ。 私用メールで解雇される時代である。仕事と無関係の文書作成などしている場合ではないのかもしれないが、今書かないとあとの予定が立たないときに重宝するソフトだ。
筆者が社会人となった約20年前、会議資料がワープロで打たれているだけで驚嘆され、喜ばれた。今や活字は当たり前になり、手書きの書類を見ると、逆にホッとした気分にさせられる。こんなご時世ゆえ「きれいな手書き文書を作成できるようになれば、きっとビジネスもうまくいくに違いない!」と思いつき、ペン習字をはじめたものの、すぐに挫折。いくら練習しても一向に上達しないし、ワープロに慣れ親しんだ手には、A4一枚の手書き文書作成でさえ手が震える始末だ。 そこで考え方を変えた。手書き風のフォントを探し、そのフォントを利用して手書き風文書を作成しようと(ワープロソフトなどに付属する「教科書体」「楷書体」「毛筆体」でもよいかとも考えたが、手書きとは思ってくれそうもないので却下)。いろいろ試してみたが、「かわいい」「楽しい」「おもしろい」と感じるフォントが多く、「ビジネスで成功する文書作成」には逆効果になるのでは? と焦りはじめた。 そんなときに出合ったのが「Y.OzFont」。ペン習字デザインの手書き風TrueType和文フォントで、手書きの温かさと誠実さを感じさせる端正な字体。これならビジネスで違和感なく使えると感じた。等幅、プロポーショナル、太字、プロポーショナル太字の4種類のフォントが公開され、第二水準以外の文字は収録済み(第二水準文字を追加中)なので、普通の文書作成なら問題ない。「OpenType版」もあるので、Mac OS 8.1〜9.xユーザも利用できる。 なお、「Y.OzFont」は職場でも好評で、当初のねらいを達成できたようだ。 【サンプル画像】 ■Y.OzFont:標準と太字が用意されているペン習字風フォント
「Lotusオーガナイザー」→「Microsoft Outlook」→「ジャストシステム Sasuke」の順にいくつかのPIMを使って気づいたことは、スケジュール管理が必要なほど変則的な生活を送っていない現実。朝5時30分に起き、6時40分に家を出て、帰りは午後6時15分に駅に着き、スポーツクラブに寄って7時30分帰宅。このパターンが結構多い。たまに出張や飲み会がある程度なら、日付と曜日さえ間違えなければよい。 ということで、デスクトップに表示するカレンダーを探したときに出合ったのが「壁カレ」。私はシンプル好みで、部屋の壁もラッセンの絵が1枚あるのみ。デスクトップもシンプルにいきたいと思っていたが、「壁カレ」は、透明表示や半透明表示で壁紙と同化させることができるほか、「トレイに隠れる」という指定で、タスクトレイの壁カレアイコンをクリックしたときだけカレンダーを表示させることもできる。こうした控えめな点が気に入った。カレンダーとしてのデザインも必要以上に飾らず、とても見やすい。 このように書くと、シンプルなカレンダーソフトと思われるかもしれないが、とんでもない。壁カレは噛めば噛むほど味が出る、多機能カレンダー&スケジューラなのである。カレンダー内には、ToDoやイベント、記念日といった情報を記憶できるし、LANで予定を共有することもできる。時刻を指定してポップアップでお知らせしたり、などなど、多彩な機能を備えている。とにかくシンプルに使うことも、PIM機能をフルに使いこなすことも自由な万能カレンダー&スケジューラで、出合えたことに満足している。 【サンプル画像】 ■壁カレ:予定の入った日はカレンダーに印がつくのでひと目でわかる |
"こっそり"エディター | |
作 者 | きわみ さん |
対応OS | Windows Me/98/95 |
種 別 | フリーソフト |
作者のホームページ | http://homepage1.nifty.com/kiwami/ |
Y.OzFont | |
作 者 | Y.Oz さん |
対応OS | Windows XP/Me/2000/98/95/NT |
種 別 | フリーソフト |
作者のホームページ | http://hp.vector.co.jp/authors/VA031446/ |
壁カレ | |
作 者 | KENCH さん |
対応OS | Windows XP/Me/2000/98/95/NT |
種 別 | フリーソフト |
作者のホームページ | http://member.nifty.ne.jp/KENCH/ |
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