「Getweb! with ImageBrowser」はオーソドックスなタイプのWeb自動巡回ソフトに、収集した画像データを閲覧、整理するための画像ビューアを組み合わせた一種の統合ソフトである。
インターネットへのアクセス、データのダウンロードなど、いわゆる「インターネット周り」の機能は「Getweb!」が一手に引き受けている（厳密にいえば、データを収集する「Getweb!」本体と、曜日や時間を指定してGetweb!を自動起動させる専用スケジューラ「Getweb! Timer」とからなるが、この2本のソフトは実質的には一体と見なしてよいだろう。以下、「Getweb!」はこの2本をあわせて指す）。
「Getweb!」は高機能だが、基本的には「指定したホームページを自動巡回して、そこにあるデータをダウンロードする」という、たったひとつの目的のみに特化したソフトだ。そのため、カタログスペック的には今回取り上げたソフトの中でも地味な部類に入るかもしれない。
しかし、「どんなホームページでも可能な限りあるがままの形でダウンロードする」ということを目指して作られたこの「Getweb!」は、ダウンロードの速度が速く、安定性・信頼性ともに抜群のものがある。HTMLの仕様から外れた記述がなされていたり、サーバの設定などにミスがあったりして他の巡回ソフトなどではエラーになるようなページでも、その大部分は問題なくダウンロードできる。また、未対応のページが発見された場合でも作者による対応が早く、安心して使える。
以上のような長所を考えれば、CGや動画ファイルなどの巨大なファイルをまとめてダウンロードするような用途や、あるホームページのデザインが気に入って、それをそのままの形でダウンロードしたい場合などに最適である。ダウンロードしたデータを、そのホームページのそれ以後の変更などに影響されない形で「永久保存」する機能もある。
「Getweb!」はいちいちURLを登録したりダウンロード条件を設定したりせずに、ネットサーフィン中に見つけた気に入ったページを簡単な操作でスナップショット的に収集するのにも適している。マルチスレッドにも対応しており、データのダウンロード中もほとんどの操作が可能なので、前回の処理の終了を待つことなく、次から次へとデータを収集することが可能だ。
収集した画像データの確認や整理には、同梱されている画像ビューア「ImageBrowser」が非常に便利だ。「ImageBrowser」は「Getweb!」によって管理されている画像データをサムネイルの形で一覧表示したり、一枚絵として表示したりできる。表示が非常に速く、画像の縮小・拡大・回転・反転表示も可能だ。また、ファイルを削除したり、お気に入りフォルダにコピーしたりするといった機能も備えている。
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▲ 一見シンプルだが操作法やデザインがよく考えられていて使いやすい
▲ マルチスレッドに対応。複数のページを同時にダウンロードできる
▲ ダウンロードした画像を整理するのに便利な「ImageBrowser」が付属
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