ホームポジションキーパー

キーマップ画面。スペース+【C】で表示される。例えばスペース+【1】で【F1】が入力される

すべてのキーボード操作をホームポジションの40キー(横10個×縦4段)のみで完結させることができる、ユニークなキーボード用ユーティリティ。

「ホームポジションキーパー」は“すべてのキーボード操作をホームポジションから指を移動させずに、簡単に操作できることを目指した”ソフト。ホームポジション外のキーの入力は、ホームポジション内のキーと修飾キーとを組み合わせることで実現する。JIS配列、US配列のいずれのキーボードにも対応し、JIS/USのキー配列の違いを気にすることなく、同じ操作で利用することが可能。日本語入力システム(IME)の状態を入力対象ウィンドウ全体の色を変えて表現するなど、独自の特殊機能も搭載する。インストールは不要。配布アーカイブ(Hpk*.zip)を解凍(展開)し、実行ファイル(Hpk.exe)を実行するだけで利用でき、USBメモリなどで持ち運んで使える。

起動するとタスクトレイに常駐し、スペースキーとホームポジション内の指定キーとの同時押下で、割り当てられたキー入力が実行される仕組み。利用できる機能は大きく分けて、

  • ファンクションキーなど、ホームポジションで押せない既存キーの入力機能
  • 【Shift】などの修飾キーのロック機能
  • アクティブウィンドウの透明化などの特殊機能

の三つ。ホームポジション外のキーは例えば、数字キーの【1】+スペースで【F1】、【P】+スペースで【@】、【I】+スペースで【BackSpace】が入力される。本来、右手小指で入力する記号(*など)では、スペースキーに加え、【Shift】キーも同時押下して入力するものもある。

【Ctrl】+【Shift】+【T】など、ショートカットでよく利用される複数修飾キーの同時押下は、修飾キーをロックすることにより実現する。ロックして利用できるのは【Shift】/【Ctrl】/【Alt】/【Windows】の各キー。例えばスペースキー+【E】で【Shift】がロックされる。修飾キーがロックされると、キーに応じたアルファベット(【Shift】なら「S」など)が画面に表示される。ロック用のキーを再度入力することなどで、ロックが解除される。

「ホームポジションキーパー」独自の特殊機能として提供されるのは、

  • 四段階で調整できるウィンドウの透明化
  • ウィンドウを常に手前に表示
  • スーパーシフト
  • 「ホームポジションキーパー」自身のキーマップ表示
  • 「ホームポジションキーパー」自身の再起動

の五つ。「スーパーシフト」は、スペース+【A】+指定キーで拡張機能が利用できるようになるもの。例えば、スペース+【A】+【I】でカーソル位置から行頭までを削除したり、スペース+【A】+【8】で「()」の自動挿入後、カーソルをカッコ内に移動(JIS配列の場合) させたりすることが可能だ。

そのほかにも、

  • 日本語で頻出する文字列(読み)を2~3ストロークで入力可能にする「AZIK」互換のキー配列にする
  • スペース+【Z】でNumLock状態にする

といったことも可能。設定ファイル(hpk.ini)を編集することにより、日本語入力システムの状態表示時の色をカスタマイズしたり、AZIK互換機能を無効にしたりすることができる。

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ホームポジションキーパー

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