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ベクターソフトニュース - 1999.12.18
The Adventures of LUTIA The Adventures of LUTIA Ver.1.03
HyperCardで作られた本格2Dアクションゲーム
Macintosh フリーソフト
「The Adventures of LUTIA」の動作画面
■画面上の炎や棘、敵キャラなどを避けたり剣で倒しながら進む

HyperCardで作成された2Dアクションゲーム。跳ぶ、斬る、壁を蹴りながらの上昇といったアクションを駆使し、全27面のステージクリアを目指すのが目的。

主人公の女盗賊ルーティアが進むステージはいずれも迷路状になっており、壁や各種の敵、棘、炎といった障害物が設置されている。これらの障害物を【←】【→】(もしくは【4】【6】)の左右移動、【command】のジャンプ、【option】の攻撃(剣の振り回し)で突破してゴールへ向かう(ジャンプ、剣のキーは設定で変更可能)。ただし、ジャンプはキャラクタの2倍程度の高さまでしか跳ぶことができないため、それ以上の高さの位置へ行くにはテクニック──動きの組み合わせ──が必要となる。壁へ向かってジャンプし、壁のある方向のキーを押したままで壁にくっつき、そこからジャンプのキーを押したままで壁と逆方向のキーを押すことで壁を蹴ってさらに跳ぶという「壁蹴り」を使う。両サイドが壁ならば、これを繰り返すことで上昇できる。

一部のブロックやステージ上の障害物や敵は剣で切ることができるが、敵や障害物に触れてしまうと体力を失う。これを3回繰り返すとゲームオーバー(ゲームオーバーになっても3回まではコンティニューが可能)。逆に体力を回復してくれるのが、ステージ内に置かれた丸い玉(ライフボール)で、これを10個集めると体力が100%まで回復する。ライフボールのほかに、ハートを取ることでも体力を少し回復させることができる(いずれもライフが満タンの場合はスコアが増える)。

ゲームモードとして、ステージを順番にクリアしてゆく「Advenure Mode」と好きなステージを選択できる「Practice Mode」の2種類が用意されており、いずれもステージクリアまでの時間によりスコアが加算される。Practice Modeでは、最初選択できるのは第1ステージ〜第3ステージのみだが、各ステージのハイスコアの合計が1,000点増えるごとにプレイできるステージが1面ずつ増えるようになっている。全27ステージをクリアすれば、エンディングを見ることができるが、そう簡単にはいかないだろう。途中のステージではボスとの対決も用意されている。

パズル的要素も加味され、プレイヤーを飽きさせない。HyperCardで作られたアクションゲームとしては、なかなかの秀作といってよいだろう。

reviewer's EYE 「LUTIA」をプレイした人なら、まず「これがHyperCardで作られたゲームなの?」と驚くのではないだろうか。それほどスムーズなアニメーションでキャラが動き回るのだ。作者によれば、PowerPC搭載機であれば、秒間20フレームのアニメーションということである。

アニメーションがスムースなため、キャラのジャンプ→落下といった動きも非常に自然で、動きを見ているだけでも楽しいゲームだ。さらに、アクションパズルの要素が盛り込まれており、ついつい夢中になってしまう。各ステージごとにゲームの背景パターンも用意されており、プレイ画面がモノクロであることもカバーされている。……というより、スムースなアニメーションは、ゲーム画面がモノクロという欠点を補って余りあるほどだ。

全ステージを攻略していくAdventure Mode以外にもPractice Modeが用意されているのもうれしい。ハイスコアの合計が1,000点増えるごとにプレイできるステージ数が増えていくので、Adventure Modeと併用して全ステージを遊べるように頑張っていくという楽しみ方もできる。

プレイ上の注意点をひとつだけ挙げると、ルーティアの左右移動でかなり慣性がつく。ジャンプ後の着地点がブロック1個だけだったりすると、勢い余って落下してしまう。「キー操作はやさしく、やさしく」がポイントだ。

作者は「時代遅れのHyperCardで作ったものです」と言っているのだが、「HyperCardでもここまでできる」というところを見せつけられた思いがする。
(宮原 公文)


スクリーンショット》 モードセレクト画面。文字通りPractice Modeで練習し、Adventure Modeに挑戦してみるのもよい
スクリーンショット》 このようなステージは「壁蹴り」の技なしにはクリアできない
スクリーンショット》 画面下のキャラの表情によって体力の状態を知ることができる(注:左から右へ状態が悪化)
スクリーンショット》 Practice Modeで最初選択できるのは第3ステージまでだが、ハイスコア合計が1,000点増えるごとに遊べるステージも増える


【作 者】 ぷご さん
【作者のホームページ】 http://www07.u-page.so-net.ne.jp/tg7/waffle/index.html
【動作に必要なソフト】 HyperCard (Lite/プレーヤ) 2.2以降
ソフト作者からひとこと
僕はHyperCardでゲームを作って3年半になります。しかし、ホームページを作りゲームを公開したのはつい最近のことです。

小学生のころから紙とさいころと鉛筆を使ったゲームを作っていたので、はじめてHyperCardを触って、その使いやすさに驚き、ゲームを作ってみようとしました。はじめはモグラたたきを作るのがやっとでしたが、ゲームを作り続け、やがてこのゲームの基礎となるアクションゲーム「ホバリングワッフル」ができました。ホバリングワッフルを作ってみて、HyperCardで本格的アクションゲームができることがわかったので、市販ゲームにもまけないほどアクション豊富なゲームを作ろうと思いました。

「LUTIA」はHyperCardでどのくらいの本格アクションゲームが作れるのかやってみた結果です。スピードアップのためにプログラムを何度も練り直しました。

このゲームははじめは公開する気はなく、ゲームを作るのが好きだから作っていました。他人に遊んでもらう気はなく、自分で作って自分で遊んで満足していました。ゲームを公開してみて、反応があることでより一層ゲームを作るのが楽しくなりました。

これからもHyperCardの限界に挑戦するゲームを作り続けます(もしかするとC言語になるかも)。
(ぷご)
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フリーソフト
The Adventures of LUTIA 1.32 盗賊の少女ルーティアがゴールめざして飛ぶ!斬る!回る!本格派アクションゲーム (178K)




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