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ベクターソフトニュース - 1999.11.20
Let's家計簿 Let's家計簿 Ver.1.79
直観的な操作で本格的な家計管理ができる家計簿ソフト
Windows 98/95/NT シェアウェア
「Let's家計簿」の動作画面
■セルに直接入力していく。色分け表示がわかりやすい

現金から各種金融機関口座、クレジットカードの引き落としまで、家計を一括して管理できる本格家計簿ソフト。豊富な機能を持ちながら、わかりやすいインタフェースとシンプルな操作性で、「家計簿ソフトは初めて」という人でも自然に使うことができる。

操作は、メインとなる「家計簿を付ける」に加え、「予算と実績」「口座の設定」など6項目の設定、計7ウィンドウをタブで切り替えて行う。日付、お店、内容、収入、支出、分類、口座、残高の8項目からなる家計簿は、ひと月ごとに日付順で一覧できる表形式になっていて、項目や食費、光熱費、通信費などといった分類を色分け表示してくれるので見やすい。また、現金の動きだけでなく、クレジットカード、口座での取り扱いもまとめてひとつの家計簿で確認できるため、家計全体の流れを把握しやすくなっている。「見やすく、わかりやすい」──これが「Let's家計簿」の最大の特徴だ。

そしてもうひとつの大きな特徴は、簡単に操作できるための配慮がいくつもなされていること。収支の記録は家計簿内のセルに直接書き込む方式を採っており、直観的に操作できる。キーボード入力中心の操作となるが、多彩な入力支援機能が用意されているのでスピーディな入力が可能だ。例えば、買い物した店名やその買い物の内容のセルで頭文字一文字を入れて【↑】または【↓】キーを押せば、以前に入力した店名や内容が表示されるといった具合だ。このほかにも、セルによって入力モードが「漢字」「半角」に自動的に切り替わるなど、「Let's家計簿」は実に多彩で強力な入力支援機能を持つ。

毎月決まって引き落とされる家賃やローン、積み立てといった項目は、一度自動記入設定をしておけば、あとは自動的に家計簿に転記される。また、そのつど金額が異なる(電気・水道など)公共料金の引き落としなども、項目さえ設定しておけば家計簿に反映されるため、記入漏れが防止できる。この「自動記入」は最大30項目まで設定可能で、記入日が休日に当たった場合の振り替え設定(休日前にするか後にするか)も簡単に行える。

このほかにも、あらかじめ設定した予算と実績をビジュアルに比較できる機能や、グラフ表示機能など、家計の分析機能も十分。特にグラフ機能では円グラフ、棒グラフ、面グラフ、折れ線グラフと、豊富なグラフを使って多方面から家計を分析できる。メモや電卓といった家計簿に欠かせない機能もしっかり搭載している。

統一された操作性と豊富な機能、そしてセンスのいい作りで、家計管理のパートナーとして長くつき合えそうなソフトだ。

reviewer's EYE 毎日使う家計簿はやはりシンプルなものがいい。しかし、かといって愛想のないただの一覧表のようなソフトでは使っていてつまならい。「Let's家計簿」は、色分け表示によってひと目で家計の状況が把握できるようになっている。シンプルな作りながらもここまで機能を盛り込んでいる点、そしてサクサク使える操作性の高さ。下手な市販パッケージソフトに比べれば、はるかに快適だろう。詳細なサンプルデータが添付されている点もありがたい。

家計簿ソフト初心者の人にもお勧めできるソフトといえる。
(フェムス・安藤 しょうこ)


スクリーンショット》 3D、2Dの切り替え、グラデーションの有無など、多彩な表現力を持つグラフ機能
スクリーンショット》 自動記入設定画面。最大30件までの登録が可能だ
スクリーンショット》 クレジットカードの設定画面。締め日・引き落とし日の設定も簡単
スクリーンショット》 クレジットの引き落とし予定を一覧で確認することができる


【作 者】 永井 健夫 さん
【作者のホームページ】 http://www9.big.or.jp/~hamface/
【レジ作品番号】 SR006279
【補 足】 試用期限は30日間。試用期間中の機能制限は特に設けられていない、30日を過ぎるとデータの保存ができなくなる
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

私は大学3年のときにひとり暮らしを始めたのですが、そのときに初めてお金を管理する必要性に対面したんです。なにしろひとり暮らしとはいえ一家の主ですから(笑)。

で、家計簿をつけようと思ったのですが、当時はとても市販のソフトを買う余裕がなかったので、持っていたPC-8801mkIIMRというパソコンで作ったのがこの「Let's家計簿」の原型だったわけです。表に直接入力できて、支出を分類分けできて、複数の口座が管理できて……と、基本的なコンセプトはまったく一緒。

そして数年して就職、多少金銭面で余裕が出てきたらすっかり家計簿をつけるのをやめちゃいました。で、また数年して今度はホントの一家の主になることになって、また家計簿の必要性が出てきたわけです。市販のソフトをいろいろあさりましたが、前に作った家計簿ソフトの操作性がどうにも忘れられない。しかし時代はすでにWindows 95。それならっ、ということでできたのがこの「Let's家計簿」です。当時足を怪我していて2ヵ月間自由に動けなかったので、暇つぶしも兼ねて作っちゃいました。

■開発中に苦労した点

そうですねー、やはり一番の苦労は「時間」でしょうか。最初のバージョンのときは時間がタップリあったので(苦笑)一気に作れちゃいましたが、怪我が治ってからは仕事やら何やらで鬼のように忙しくなってしまって……。ですが、ユーザ様から喜びの声を聞くのはホントにうれしいですし、それに何とかして応えたいとの思いで開発の時間を工面しています。

あとは……やはりオンラインソフトということで、配布するインストールパッケージのサイズはかなり強敵です。機能を追加すればするほどサイズは大きくなりますし、ヘルプを充実させればそれだけサイズも大きくなります。これが結構ジレンマなんです。CD-ROM供給の市販ソフトはこの制限はほとんど考える必要がありませんから、そのぶん有利ですよね。でも逆にいえば、一般家庭の通信回線スピードがもっと改善されれば、オンラインソフトの可能性がもっと広がると思います。通信各社さん、頑張ってください!

■ユーザにお勧めする使い方

やはり家計簿の醍醐味は何といっても家計の分析ですよね。どういったジャンルにどれだけのお金を使ったのかは家計グラフや「予算と実績」画面で確認できますが、これをするためには最低限、支出とその分類を入力しなければなりません。しかし、ずぼらな方(私!?)でも苦労なく家計簿を継続できるように、数々の入力支援機能を用意しました。一度登録したお店やコメント(内容)などは頭文字を入力すれば即座に検索して入力できますし、学習機能がありますので、「卵」と入力したら分類には自動的に「食材」と入力されるようにできるなど、使えば使うほど賢くなっていきます。入力画面の下には効率よく入力するためのヒントが表示されますので、参考にしてくださいね。

■今後のバージョンアップ予定

今後のメジャーテーマは今のところ最もリクエストの多い、
  • 自動記入の多様化(曜日指定、隔週、隔月、1回限りなど)
  • 帳票の印刷機能
ですね。あとは、自動バックアップ機能もたぶん次のメジャーリリースに盛り込まれると思います。皆様からのアイデアも随時募集してます!
(永井 健夫)
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上で紹介したソフト(およびその関連ソフト)のソフト詳細ページにジャンプします。ソフト詳細ページからリンクされたダウンロードページでソフトをダウンロードできます。ソフト詳細ページには、作者データページへのリンクもあります。

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