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ベクターソフトニュース - 1999.10.23
BeeMail Personal BeeMail Personal Ver.2.0.2
大規模な一斉配信も効率よくこなせる、送信専用電子メールソフト
Windows 98/95/NT シェアウェア(2,800円(税込み))
「BeeMail Personal」の動作画面
■メール本文は、テンプレートを利用すれば簡単に作成できる

電子メールの一斉配信を簡単に行える送信専用のソフト。アドレス帳はMicrosoftのJetデータベースエンジンを使ったパーソナル情報データベースとなっていて、パーソナル情報から検索を行い、抽出結果をもとに一斉配信することができる。通常のメーラと異なり、送信先ごとに送信内容を一部変更して一斉送信できるのが特徴だ。

全体的な外観はエクスプローラに似ているが、ドライブ/フォルダ内容を表示するペインを住所録風に変更したといった印象。「コンテンツビュー」と呼ばれるツリー部分には「アドレス帳」「新規作成」「メール送信」「メール履歴」の四つが並ぶ。メール作成を行う新規作成では、大量の配信を効率よく行うため、定型文書を簡単に作成できるよう「オリジナル」「パーソナル」「ビジネス」に分類されたテンプレートを備える。ここから目的に応じた文面のタイプを選び、(必要であれば編集エリアで手を加えた後に)送信画面へ送って、アドレスを指定し、送信する。テンプレートはあらかじめいくつかが用意されているが、ユーザが編集あるいは新規作成することも可能だ。

メール送信には「単独送信」と「複数送信」の二つがある。前者は一般的なメーラ同様、宛先やCc:、Bcc:といったヘッダを使って送信する。後者は一斉配信専用で、データベースで抽出した結果をもとに送信相手を指定する。頻繁にメールを送る相手については、あらかじめ抽出条件を登録したグループを作成しておけば簡単に指定できる。さらに複数配信では、「ヘッドライン」という機能を使うことができる。これは電子メールにおける差し込み印刷といってよいだろう。例えばヘッドライン項目に会社名と姓の二つの項目を登録しておくと、文面の先頭に送信相手それぞれの社名と名前が入ったメールを作成、送信できるというものだ。

モバイルユーザへの送信にも配慮している。単独送信ではCc:やBcc:と並んで「携帯」というヘッダがあり、複数送信の場合には一斉送信設定で通常のメールと携帯メールのどちらを優先するかを選べる。前述のヘッドライン機能も通常メール用と携帯メール用とを使い分けられるし、署名も通常と携帯用とで使い分けが可能だ。また、表示面積が限られている携帯電話でも読みやすいメールを送れるように、携帯電話をイメージしたプレビュー画面でチェックできるようにもなっている。

そのほか、飾り罫や顔文字の追加・編集もできる。また、アドレス帳については「Eudora」「Becky!」「AL-Mail」の各ソフトおよびCSV形式からのインポートが可能だ(「Outlook Express」および「Netscape Messenger」はCSVに変換してからの読み込みとなる)。もちろん一般的なメーラ同様、ファイル添付なども行える。

reviewer's EYE 送信専用のメールソフトとはまったく意表を突く攻撃である。操作法がちょっとユニークで、慣れてくるにつれてなるほどと納得するのだが、最初のうちはとまどう人も多いのではないだろうか。筆者が特に悩んだのはテンプレートを選択してから編集エリアで手を加えて、送信画面へ送るという一連の流れ。

メールの作成段階で送信先も指定するものと思いこんでいると、「文面はできたのにアドレスが指定できない」と首をひねることになる。ボタンを大きく目立ちやすくするか、ウィザードによる対話形式にすればもっとわかりやすくなったのではないかとも思うが、「BeeMail Personal」のユーザ層は広告メールやメールマガジンの発行者のようにかなりパソコンに慣れたユーザと考えられるので、たいした問題ではないだろう(「BeeMail Personal」では一度に1,000通までのメールが送信可能)。

まったく同じ文面しか送れないCc:やBcc:による配信では味気ないというビジネス用途などには特にお勧めだ。

なお、今後、受信機能やその他の機能を付加したバージョンもリリースの予定があるとのこと。
(福住 護)


スクリーンショット》 データベースから送信相手を抽出して一斉配信する
スクリーンショット》 送信相手ごとに文面をカスタマイズできるヘッドライン機能
スクリーンショット》 携帯電話での表示をプレビューすることもできる


【作 者】 (株)ビークル
【作者のホームページ】 http://www.vehicle.ad.jp/
【動作に必要なソフト】 Mdac 2.1、DCOM for Windows 95もしくはDCOM for Windows 98(Mdac 2.1、DCOM 95は、作者のホームページ から、DCOM 98は、http://www.microsoft.com/japan/com/comdownload.htm からダウンロードできる)
【補 足】 試用期間は30日間。試用期間中の一斉同報送信可能なメール数は30通。また、送信メッセージには「このメールは、(株)ビークル制作の「BeeMail Personal」で送信されています」というメッセージが自動追加される
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機 、背景

当社では、'95年12月よりプロバイダを運営しておりますが、一斉メールを送信する場合、エイリアス等利用していました。しかし、更新案内等はユーザごとに内容が異なるため、ユーザ管理とメーラの機能を両立したソフトを自社開発し運用しています。その後、インターネットの爆発的な普及にともない、商品化することに決定いたしました。

■開発中に苦労した点

操作性のシンプルさを、いかにユーザ管理+メール機能と両立させるか? 最近急増している携帯電話へのメール送信を通常メールとどのように融合させるか? キーボードに不慣れな方でも体裁のよい文書作成ができるよう、どう手助けするか等です。

■ユーザにお勧めする使い方

メールアドレス取り込み、メールアドレスチェッカ、送信文書ヘッダのカスタマイズ、礼状等のテンプレート機能を利用すれば、誰でも簡単に一斉送信が可能です。現バージョンでは、受信機能を付加しておりませんので、送信専用として新製品情報、セミナー、メールマガジンや時事の挨拶等にご利用いただければ幸いです。

■今後のバージョンアップ予定

受信機能をプラスして、アドレス帳のメールデータへの自動登録や削除等を追加する予定です。また、上位バージョンのビジネス版では、各制限の緩和や顧客・販売管理をプラスして業務用メールソフトしての「定番」を目指します。
((株)ビークル)
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上で紹介したソフト(およびその関連ソフト)のソフト詳細ページにジャンプします。ソフト詳細ページからリンクされたダウンロードページでソフトをダウンロードできます。ソフト詳細ページには、作者データページへのリンクもあります。

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