ベクターソフトニュース - 1999.10.20

	★ 家計簿 ★ はにー　Ver.3.00 シンプルな操作で長く続けられる家計簿ソフト ■Windows 98/95/NT　■シェアウェア

	■レシート入力画面。リストから選択していくだけなので、レシート片手にマウスだけで操作できる シンプルな操作性が特徴の家計簿ソフト。現金だけでなく、口座管理まで含めた総合的な家計管理が行える。 機能は大きく分けて、「日計表」「レシート入力」「印刷」の三つから構成される（画面左に並んだアイコンに対応している）。基本的にはこの三つの画面を切り替えて操作していく。 まず最初に、作成するファイルの保存先や締め日、消費税率などを決める環境設定、口座の設定を行う。初期状態では「おさいふ」、つまり現金での買い物の記録しかできないようになっているので、給与が振り込まれる銀行や、引き落としのある銀行、あるいはよく使うクレジットカードなどを登録する。登録はメニューの「オプション」から行う。ほかにもオプションメニューでは、毎月決まって引き落としされるローンや教育費などを設定する「自動引落設定」や、費目や摘要の項目を追加できるメニューも用意されている。 日常的な入力作業は「レシート入力」画面から行う。最初に口座欄で現金での買い物か、カードや口座を使ったものかを指定。あとは、買い物をしたレシートを片手に、1品目ごと費目や摘要をリストから選択して金額を入力していけばよい。金額入力には消費税の端数処理付き電卓が用意されている。入力後は［追加］ボタンで買い物一覧に。この操作を繰り返し、レシート入力が終わったところで［登録］ボタンを押すと、日計表へと転記される仕組みだ。ここまでの作業はすべてマウスだけで行うことができる。 家計管理のメインを担うのが、その月の収支一覧が表示される「日計表」。ここでは全費目の集計のほか、費目別、口座別での集計表にも切り替わる。また、収支の記録をここから直接行うことも可能だ。ウィンドウ上部の1〜12のタブはその年の「月」に対応し、ワンタッチで切り替えられる。 月初に予算設定しておけば、「収支予算達成率」や「日毎予算状況」で、予算に対して実際にいくら使ったかがグラフを交えながら一覧できる。また、費目ごとに「推移グラフ」や「収支年計表」を見れば、家計の分析が一発で行える。 予算設定→収支の記録→グラフを使っての家計分析と、一貫してわかりやすい手順で操作できる家計簿ソフトだ。 ●

	「えっ、これだけ？」──いままで家計簿ソフトをあれこれ物色してきた人にとっては、最初驚きにも近い印象を与えるほど、シンプルな画面構成だ。でも、よく考えてみれば、あれこれ集計表があっても見るのは日計表くらい。それでなくてもデータでどんどん重くなってしまうのだから、それを思えば潔いくらいのこのシンプルさはかえって心地よい。 ただし、画面がシンプルだからといって機能も“軽め”かといえば、まったく違う。現金以外の口座管理までできるし、自動引落設定や予算設定、グラフでの家計分析、印刷機能まで、家計管理に必要と思われる機能はすべて持ち合わせている。それらがややこしくならず、うまくまとまっている点がうれしい。また、ある程度のカスタマイズ性も備えている。 家計もそれを管理する家計簿ソフトも無駄を省いて思いっきりダイエット。三日坊主のあなたも今度こそ続けられるのでは？ （フェムス・安藤 しょうこ） 《スクリーンショット》　日計表。上のタブを切り替えると表示月数が切り替わる。また、費目別、口座別もリストから選ぶだけで切り替わる 《スクリーンショット》　自動引落設定画面。毎月決まった日に同じ金額が引き落とされるなら、一度の入力ですむ 《スクリーンショット》　収支予算達成率画面。グラフ表示のほかに、前月分や前年同月分との比較もできる 《スクリーンショット》　印刷画面。家計データや、集計表、グラフのほかに、設定まで印刷しておける 【作　者】 星山 直規　さん 【作者のホームページ】 http://www.kwi.co.jp/ 【動作に必要なソフト】 Internet Explorer 4.01以降 【レジ作品番号】 SR014154 【補　足】 試用期間は約2ヵ月間。試用期間中は一部機能制限がある

	この「★ 家計簿 ★ はにー」の前身である「KwiKK32 for Windows」は、現在はフリーソフトですが、1994年から、開発を行ってきた家計簿ソフトです。「★ 家計簿 ★ はにー」は、それまでの「KwiKK32」でのノウハウやユーザからの要望を取り入れて、作成しました。もちろん個人的にも家庭で最初のバージョンから継続して使っています。コンパイラやOSのバージョンアップのたびにプログラムも見直して、少しでも使いやすくならないか検討を重ねています。 今回は、レシート入力や銀行口座の自動引落などへの対応と、データレイアウトの変更で、より情報をわかりやすく格納できるよう新たに機能を見直して、開発しました。その結果、「KwiKK32」とは若干、既存機能面で差が生じていますが、より実用的になっていると考えています。 市販の家計簿ソフトや他のソフトにもすばらしいものがあるのですが、使い方や考え方が難しかったり、機能が豊富すぎて困ることがあります。「★ 家計簿 ★ はにー」では、そんなことがないようにしようと考えて、検討をしました。そのため、初心者でも使えて、家計管理のできるものになってきている（まだ、完全とは考えていません）と思っています。 今後も初心者にも使いやすく、実用的な家計簿ソフトを提供していきたいと考えています。なお、最新の情報は弊社のWebサイト（http://www.kwi.co.jp/）から入手できます。これからも「★ 家計簿 ★ はにー」をよろしくお願いいたします。 （ナレッジウェア（有）・星山 直規）
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