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ベクターソフトニュース - 1999.10.13
eo eo Ver.1.0.0
使いやすさを考えた、DLL不要の解凍専用ソフト
Windows 98/95/NT フリーソフト
「eo」の動作画面
■環境設定ダイアログ。アーカイブファイルがリムーバブルディスクやネットワークドライブ上にある場合は、任意ディレクトリに展開することも可能

“使いやすさ”に配慮し、高い操作性を持つ解凍ソフト。外部DLLを組み込む必要なしに、10種類(LHA、ZIP、RAR、ARJ、gzip、CAB、TAR、compress、Microsoft COMPRESS、bzip2)のアーカイブファイルを解凍できる。「イオ」と読む。

解凍はアーカイブファイルの「eo」アイコンへのドラッグ&ドロップか、コンテキストメニューに追加できる「eoで解凍」または「送る」→「eo」で行える。自己解凍形式のアーカイブファイルでも、実行せずに上記の操作で通常のアーカイブと同様に解凍できる。さらに、アーカイブファイルを右ボタンでドラッグ&ドロップすることで「eoでここに解凍」も選択可能となる。解凍先は、特定のディレクトリ、解凍時に指定、アーカイブファイルと同じ場所、の3種類から設定する。これらの解凍方法、解凍先は環境設定ダイアログで設定できるのはもちろん、初回起動時に現れる「初期設定ウィザード」でも選択できるようになっており、特に初心者にはありがたい配慮だろう。環境設定ダイアログはすっきりとしたデザインで、わかりやすい。

いくつかの便利な機能を持つが、なかでも特徴的なのは「ディレクトリ徹底解凍機能」と「アーカイブ徹底解凍機能」だろう。前者は、指定したフォルダ内にある全アーカイブを検索し、そのすべてを解凍する機能、後者は、アーカイブ内に含まれるアーカイブもまとめて一度に解凍する機能だ。また、解凍時にディレクトリ作成が必要な場合、自動的に判別して作成する機構(自動判定ロジック)を持っており、「徹底解凍」2機能と合わせて、深い階層構造を持つアーカイブファイルでも一発でわかりやすく解凍できるようになっている。

そのほか、設定を一時的に変更できるテンポラリ設定モード、上級者向けとしてファイル属性やタイムスタンプの復元、エラーログ作成機能などもある。ファイラやバッチファイル等から呼び出すことを考慮して、コマンドラインオプションも数多く用意されている。

reviewer's EYE 各種のDLLが必要ないとか、ディレクトリ/アーカイブ徹底解凍の機能は大きなメリットだが、すでに設定されている拡張子の関連付けを奪い取らない、という点も見逃せない。

通常、アーカイブソフトは圧縮ファイルのダブルクリックでリスト表示するか、またはいきなり解凍するかという動作になっている。これは拡張子との関連付けによって行われるもので、別のソフトを試すと関連付けも変わってしまう。しかし「eo」の場合、自身のアイコンにドラッグ&ドロップされるか、コンテキストメニューから実行しないと解凍動作を行わない。もちろん、明示的にアーカイブファイルの関連付けをeoに変更すればファイルのダブルクリックで解凍動作にすることはできるが、既存のアーカイバやファイラの関連付けを変更せず、共存可能という点で、かなり評価できる。

10月中に機能追加したVer.1.1.0がリリースされる予定とのことだ(詳細は【補足】を参照)。
(藤田 洋史)


スクリーンショット》 解凍時の動作も非常に細かく設定できる
スクリーンショット》 このオプション設定で、「eo」をどのような方法で使うかを選択する
スクリーンショット》 「eo」アイコンへのドラッグ&ドロップで簡単解凍
スクリーンショット》 コンテキストメニューでは「eoで解凍」のほか「送る」にもメニュー追加できる
スクリーンショット》 関連付けを変更しないため、「eo」のインストール後も他ソフト(Lha Shell Extensions)が有効になっている


【作 者】 BEAMbitious さん
【作者のホームページ】 http://member.nifty.ne.jp/beambitious/
【補 足】 10月中にリリースされる予定のVer.1.1.0では、関連付けの登録・解除機能、Uuencodeなどのテキスト化されたデータの復元機能が追加されるほか、細かな改良と不具合修正が行われる
ソフト作者からひとこと
■開発の動機と目標は?

アーカイブを解凍するという日常的な操作をもっと手軽に行いたい、と感じたのが開発に着手したきっかけです。その結果として、ディレクトリを作成するかどうかを自動的に判別する機能など、ユーザの負担を軽減する工夫をいくつも盛り込みました。

また、人それぞれの多様な使い方に応じて快適に利用することができる、柔軟なソフトを目標としました。

■お勧めの使い方は?

「eo」のショートカットにアーカイブをドラッグ&ドロップすれば、初めての方でも簡単にアーカイブを解凍することができます。Ver.1.1.0 からは関連付けにも対応しますので、ダブルクリックによる解凍も可能になります。

また、ウィンドウをたくさん開いてデスクトップが見えなくなってしまったときは、コンテキストメニューとドラッグ&ドロップメニューが便利です。

これだけでは不便に感じるようになったら、設定を一時的に変更する「テンポラリ設定」機能もお試しください。解凍操作の自由度が広がります。

そのほか、環境設定ダイアログには、解凍時の動作を細かく制御するオプションがたくさん用意されています。「eo」に慣れてきたら、ぜひお好みの設定にカスタマイズしてお使いください。

■今後の開発予定は?

まずはDOS、Windows以外のOS上で作成したアーカイブへの対応を強化するつもりです。また、テキストファイルの文字コード変換など、新規機能の追加も検討しています。そのほかにも、ご意見やご要望をいただければ、積極的に対応していきたいと思います。
(BEAMbitious)
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