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ベクターソフトニュース - 1999.08.25
クイックマネージャー クイックマネージャー Ver.4.6.0821
アプリの起動・終了コントロール機能が強力な、ユニークなランチャ
Windows 98/NT フリーソフト
「クイックマネージャー」の動作画面
■一風変わったランチャ。左右のウィンドはまったく別のものとして使える

ウィンドウの中でもうひとつのデスクトップを使える、といった感覚のユニークなランチャ。

ランチャ本体である「クイックマネージャー」のウィンドウは、マウスをデスクトップの上下左右端(設定で変更可能)に移動するとポップアップし、不要なときは隠れる。初期状態ではウィンドウは二分割されており、エクスプローラやコントロールパネル、デスクトップ、さらには即座にファイルを削除するシュレッダーやクリップボードといったユーティリティなど、あらかじめいくつかのアイテムが登録されている。ユーザは、このウィンドウにアイコンをドラッグ&ドロップすることなどで、ショートカットアイテムを登録する。ウィンドウを二分割で使用する場合、この二つのウィンドウはまったく別のものとして動作するため、目的別にアイテムを分類して登録するといった使い方もできる。操作性はWindows/エクスプローラを踏襲しており、まさに複数のデスクトップを扱えるといった感覚。この操作性が「クイックマネージャー」の最大の特徴だ。

もうひとつの大きな特徴として、アプリケーション起動・終了の設定を細かく行えるということが挙げられる。複数のアプリケーションを同時起動する、あるいは連続して起動する、さらには付属するタイマ機能で、稼働中のアプリケーションの終了時刻を指定したり、Windowsそのものをシャットダウンする、といった設定も可能だ。

そのほか、アイコンの配列をフォルダごとにバックアップできる、管理できる階層は16まで、Windows NTではマルチユーザでの使用が可能、などの特徴がある。

reviewer's EYE マウスやキー操作でポップアップするランチャは数多く見てきたが、ここまでユニークなのはめずらしいだろう。なにより、操作がわかりやすく、エクスプローラと同じという点がなじみやすい。あたかもWindows 98に最初から装備されていたかのような親近感のあるランチャだ。

ただし、いくつか難点もある。「クイックマネージャー」では、登録アイテムとして、ファイルへのリンク、実ファイル、ディレクトリへのリンク、実ディレクトリの4種類があるのだが、なれないうちはこれらの区別がよくわからないといこと。もちろん、この4種類の概念を理解してしまえば、より便利に使えるのだが。

ひとつ注文をつけるとすれば、ツールバーがほしいということか。上下の階層を行き来していると、【戻る】【進む】ボタンがほしくなる。ランチャに不要な機能は付けないというポリシーのようだが、せめてこのくらいはオプションとして用意されていると、使う側としてもより選択肢が広がるはずだ。

とにかく一度使ってみてほしいソフトだ。これまでのランチャとは一味違うことを実感できるはずだ。
(藤田 洋史)


スクリーンショット》 複数のアプリケーションを指定時刻に起動することも可能
スクリーンショット》 「クリップボード」として登録されているものと実体は同じRECYLCER.EXE。パラメータで動きが異なる
スクリーンショット》 「クイックマネージャー」起動中のデスクトップはこんな感じ
スクリーンショット》 各種設定はプロパティ設定画面で行える


【作  者】 長谷川 良紀 さん
【作者のホームページ】 http://members.tripod.com/~yosiki_a/
【動作に必要なソフト】 MFC4.2ランタイム(MBCS版)、MFC4.2 UNICODEランタイム(UNICODE版)
【シェアレジ作品番号】
【補  足】 Windows 98ではMBCS版を、Windows NTではUNICODE版をインストールすること
ソフト作者からひとこと
私は、VC++やVBを使うことが多いいのですが、このような開発環境などは、最大化表示にして使うことがほとんどです。他の方も、開発環境に限らず、メインのアプリケーションを最大化表示で使うことは多いと思います。こんなときに、デスクトップに貼ってあるアイコンは、アクセスできなくて意味ないじゃん、と思うことは少なくありません。そこで、飛び出すデスクトップがあればいいなと思い、このソフトを作りました。

このソフトは、よくある他のランチャソフトとは違い、CUPメータや、時計などのおもちゃ的な機能は一切なく、“目的のファイルにすばやくアクセスできる”ことにウェイトを置き開発したので、かなりヘビーなユーザにも満足してもらえるものになっていると思います。ヘビーユーザに贈る機能には、完全非同期起動、完全同期起動、タイマによる自動起動と自動終了、リンク先のファイルのあるフォルダを開く機能などがあります。例えば、サーバのフォルダーを開くときに非同期起動を指定すれば、ユーザ名とパスワードの入力を求めるダイアログが表示されるまでの間にも他の操作ができるようになります。また、バッチファイルをタイマで起動して、定期的にバックアップを取るなんてことも簡単にできます。

このソフトを使ってくれている方に感想を聞くと、パソコン初心者の方には使い方が難しいのではないかという感想をよく聞きますが、一度慣れていまうと、なくてはいられないという感想もいただいています。よくわからない機能などは、使い方などをなるべく詳しく説明した【F1】対応ヘルプを用意してあるので、そちらを参照してください。

要望やバグなどがありましたら、気軽にメールしてください。可能な限りの対応をします。やはり、ソフトは使ってもらってこそ価値の出るものですから。
(長谷川 良紀)
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