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ベクターソフトニュース - 1999.07.17
Photo3D for Windows Photo3D for Windows Ver.1.1
写真をもとに3Dモデルを作れるモデリングツール
Windows 95/NT シェアウェア
「Photo3D for Windows」の動作画面
■複数の写真を読み込み、それをもとに立体モデルを作り上げる

画像データを読み込んでそれをもとに3Dモデルを作成し、テクスチャの貼り付けを行うソフト。建物などの立体物を撮影した画像データ(BMPまたはJPEG)を複数用意すれば、それをトレースする感覚で誰でも簡単に立体モデルを作れる。

写真に写っているもの(建築物など)の輪郭に合わせて、マウスのドラッグで線を配置して壁面の形を決定し、面を作成。それをつなぎ合わせることで立体ができあがる。このため、単純な形のものなら、前面と後面から撮影した最低2枚の写真があれば立体モデルを作り出せる。フレームラインを決定する際、フレームライン付近にある直線を検出し、自動的に位置合わせをしてくれる磁石モードもある。テクスチャの作成は、作成したい面をマウスで指示するだけと、非常に簡単。面の形に合わせてもとの写真からテクスチャ画像を切り出すので、リアルさという点ではこれ以上望めない。

できあがったモデルおよびテクスチャはプレビュー画面で視点を変えて表示できるほか、VRML1.0/2.0、3D Studio、DXF(CADの標準形式)の各形式でエクスポートできる。座標系の原点、座標軸、長さはモデル作成時に適当な値・位置に設定されるが、これを任意に指定することも可能だ。

reviewer's EYE 以前、某雑誌の製品レビュー記事で同種のソフトに触れる機会があったが、そのときの記憶と比べても、遜色を感じない出来だ。

優れた点はいくつもあるが、まず「#カーソル」と呼ばれる独自のツールがいい。建築物の写真は遠近感による歪みがつきものなので、まず基準となる水平線や垂直線を選び出さなければならない。基準を決めてしまえば、モデリングの段階では#カーソルが歪みを考慮しつつ面を指示してくれるので、あとは外壁の輪郭に合う位置までドラッグすればいい。#カーソルは基準線をもとにした平面を表していて、その面に沿った方向にしか動かないので作業が楽なのだ。

また、基準線の設定を容易にする磁石モードや、撮影時のレンズの歪みも補正できる伸縮鏡など、便利な機能が揃っている。

気をつけたいのは、「Photo3D」だけでなにか凄いものが作れるというのとは、ちょっと違うということ。作成したモデルはWebでのバーチャルリアリティ用のコンテンツや、他の3Dソフトでさらに加工するための素材として使うのが本来の姿で、このソフトだけで楽しむといった性格のものではないという点は押さえておこう。
(福住 護)


スクリーンショット》 壁面に合わせて基準線を配置することで、水平や垂直方向を決める
スクリーンショット》 井桁状の#カーソルは、基準面に沿って動くように制限される
スクリーンショット》 プレビューモードで視点を変えてモデルをチェックする


【作 者】 アポロソフトウェア(株)
【作者のホームページ】 http://www.photo3d.com/
【動作に必要なソフト】 OSR2より古いバージョンのWindows 95の場合、OpenGL(入手先は こちら)が必要
【シェアレジ作品番号】 SR011900
【補 足】 試用期間中は、エクスポート機能など一部機能が使用できない制限がある
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

お客様から預かった画像からもとの3次元モデルを復元できないかと相談されました。このときはCG画像でしたが、写真を使えば現存する建物等の3次元モデルが簡単に作れるのでは……と考えたのがきっかけです。デジタル画像が手軽に扱えるようになったいま、「写真を使ってリアルな3次元モデルを簡単に作成したい」という方々の要望に応えるのが目標です。

■開発中に苦労した点

背景画像を利用してモデルを作成するという条件のもとに、わかりやすいユーザインタフェースを実現すべく心がけました。また、モデリング精度改善のため、レンズ歪みによる画像のひずみを取り除く機能の開発に苦心しました。歪除去のための画像処理プログラムとしても使っていただいています。

■ユーザにお勧めする使い方

例えばデジタルカメラのひと味違った使い方として、自宅や周辺の建物を3次元モデルにしてホームページに載せる、というのはいかがでしょうか? VRML 1.0および2.0形式もサポートしています。

■イメージ・ベースド・モデリング とは?

画像から3次元モデルを作成する手法は「イメージ・ベースド・モデリング」と呼ばれ、モデリングを容易にするための方法として注目されています。多くの方にこの分野に関心を向けていただければと思っています。

■今後のバージョンアップ予定

次期バージョンでは、円柱、直方体等の作成、その他操作機能の充実等を予定しています。また、現バージョンに対する改善のご要望、ご提案等があれば、

info@photo3d.com

宛てに、お知らせください。
(アポロソフトウェア株式会社)
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