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	ベクターソフトニュース - 1999.06.30

	カードキャラクター 迷宮神話　Ver.1.1 三つの迷宮を探検し、モンスターを封印してゆくRPG ■Windows 98/95/NT　■フリーソフト

	■これは中級レベルのダンジョン。地形は入るたびに変化していく 「ポケットキャラクターシリーズ」で知られるオンラインソフト開発チーム、TMSがリリースした新作。 アイテムコレクトを目的とするロールプレイングゲームで、用意された三つのダンジョンを探検し、モンスターをカードに封印することが目的だ。モンスターとの戦闘に勝つと、一定の確率でカードに封印できるようになっており、24種類のモンスターを封印したカードを城に持ちかえれば、カードキャラマスターの称号が授けられ、ゲームクリアとなる。 ゲームの大きな特徴は二つ。一つは「ポケキャラシリーズ」と同様の「敵を倒して自分のモノにする」というコンセプト。「ポケキャラシリーズ」では、捕らえた敵を自分の仲間にしていたが、「迷宮神話」では、捕らえた敵はアイテムとなり、戦闘で使うことができるようになる。例えばラビAというモンスターを封じたカードはHPの回復アイテムとなる、といった具合だ。 もう一つの特徴はダンジョンの自動生成で、入るたびにダンジョンの地形が変化するシステムとなっている。そのため、ダンジョンが三つしかないにもかかわらず、何度でも飽きずにプレイできる。 特に複雑なシステムもなく、キーボードまたはマウスによる簡単な操作で楽しめる。「ポケキャラシリーズ」などに見られる、かわいいキャラはもちろん健在。 ●

	まず、この完成度でフリーソフトというのには脱帽。良質なソフトを安価、もしくはフリーで作り続けるTMSには、惜しみない賞賛と感謝を述べたい。今後もこのクォリティを保ち続けてくれることを心から祈りたい。 ゲームそのものはRPGといっても、カネを稼ぎ装備を整えて……といった、ある意味面倒なシステムもなく、ただダンジョンを制覇していくという単純明快なもの。そのダンジョンが初級・中級・上級の3種類しかないため、ともすればプレイがマンネリに陥ってしまいそうなところだが、ダンジョンの自動生成機能があるため、クリアする前に飽きてしまうこともなく、ほどよいバランスに仕上がっている。いい意味で物語性がないため、続きが気になってずるずるとプレイしてしまうことなく、気軽に少しずつプレイ可能。ちょっとした息抜きにもってこいのソフトといえるだろう。 難易度もさほど高くなく、老若男女、誰にでもお勧めできるのもポイント。ただし、カードを24種類集めればゲームクリアというものの、1キャラにつきカードは8枚まで集められるため、カードの最大数は24キャラ×8枚＝192枚。これを全部集めることを目的とすれば、相当楽しむことができるだろう。 （芹澤 亮） 《スクリーンショット》　戦闘シーンはこの画面 《スクリーンショット》　モンスターの封印は一定の確率で成功する 《スクリーンショット》　危なくなったら、城でもらえるアイテム（ワープリング）で地上にワープ 《スクリーンショット》　魔法の地図は迷子になったときに便利なアイテム 《スクリーンショット》　上級ダンジョンにはダメージを受ける場所が存在する 【作　者】 TMS　さん 【作者のホームページ】 http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/4430/

	作者代表の広瀬豪です。「迷宮神話」の開発、公開には、より多くの人にゲームのおもしろさ、特にRPGのおもしろさを知ってほしいという意図があります。ポケキャラシリーズも同じですが、子供からお年寄りまで楽しめるもの、ゲームをあまりしない主婦の方が子供と一緒に遊べるものをということで開発しています。より多くの人にゲームに親しんでほしいため、できるだけフリーソフトで、シェアウェアにしても500円程度の低価格で発表しています。 実は私は大手ゲームメーカでゲーム企画を担当しているのですが、企画を通すのに多くの上司のハンコが必要であるような会社なので、売れ筋、または会社の経営者が売れると思うもの（＝ゲームとしておもしろいとは限らない）を作らなくてはならず、心からこれを誰かに遊んでもらいたいというものがなかなか作れない葛藤があります。こういったジレンマは僕だけでなく、多くのゲーム開発者が感じていることと思います。 それなら組織の外で好きなものを作ろうと、オンラインソフト開発チームを設立し、こうして迷宮神話やポケキャラシリーズを作り発表しています。ですからオンラインで発表しているこれらのソフトは、本当に作りたいもの、本当に誰かに遊んでほしいと心から願うソフトです。ダウンロードして決して損はさせません。ぜひ遊んでいただきたいと思います。 （TMS・広瀬 豪）
	上で紹介したソフト（およびその関連ソフト）のソフト詳細ページにジャンプします。ソフト詳細ページからリンクされたダウンロードページでソフトをダウンロードできます。ソフト詳細ページには、作者データページへのリンクもあります。 現在公開ファイルがありません

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