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ベクターソフトニュース - 1999.06.26
えでぃた姫 えでぃた姫 Ver.2.000
データベース管理者に便利な、ユニークな機能を搭載したテキストエディタ
Windows 98/95/NT シェアウェア
「えでぃた姫」の動作画面
■ツリーとビューアを常に表示させておけるのは思った以上に便利

ユニークな機能を備えたテキストエディタ。キャッチフレーズは“データベース管理者御用達テキストエディタ”だ。

メイン画面は左にフォルダツリー、右に編集(エディット)画面、下にファイルビューア(バー)と、大きく分けて三つの部分から構成される。開いているフォルダに含まれるファイルのうち、指定した拡張子を持つファイルがファイルビューアバーにリスト表示される。ここに表示されたファイルをクリックすると、ビューアに先頭部分が表示され、ダブルクリックで編集画面に読み込まれる。フォルダツリーとファイルビューアバーは、ツールバーのボタンによってワンタッチで表示・非表示の切り替えが可能だ。

“データベース管理者御用達”を謳う所以は、固定長のデータを処理するために便利な機能を備えているから。カンマなど、任意のデータ区切り文字を指定した桁位置に挿入するためのサブプログラム、さらには指定した桁位置のデータをチェックして、条件に合致した行と合致しなかった行とをそれぞれ別のファイルに分割保存するためのサブプログラムを装備する。この際、ANDやORも使用した簡単な条件式を指定することが可能だ。

また、特定のファイルのある桁からある桁までに含まれる文字に限定してデータを検索する機能があり、これも固定長のデータを扱うのには便利だろう。

なお、検索機能については、「ファイル検索」機能もあり、指定したフォルダ全体から特定の文字列を含んだファイルを検索することもできる。

そのほか、簡易キーボードマクロや独自の関連付け機能、複数ファイルの一括上書き保存機能などを搭載している。

reviewer's EYE ツリー表示&ビューア――この組み合わせが意外なほど使いやすかったことが印象に残った。ファイルを開く際にダイアログで同様の機能を提供しているソフトはほかにもあるが、使いやすさ、便利さでは圧倒的にこのソフトの方式の方が上だろう。なによりワンタッチで自由に表示したり消したりできるのがよい。

データ処理機能については判断の難しいところだ。たしかにユニークで便利な機能だとは思うのだが、桁位置を指定する方式のため固定長のデータしか扱えないのが辛い。使うユーザがかなり限定される機能だろう。

ファイル検索機能は非常に使いやすい。サブフォルダまで含めて検索することもでき、検索するファイルを拡張子によって制限することもできる。検索結果を、ファイル名と桁位置だけでなく、内容の一部も含めて表示してくれるのがうれしい。

個人的には、カーソルと連動したルーラに懐かしさと便利さを感じた。いまとなってはめずらしいものではないのだが、編集行に下線を表示するこの機能も、たしかにデータベース管理作業には便利だ。開いているファイルをすべて同時にスクロールさせる機能もおもしろい。「このソフトならではの便利さ」を感じさせてくれるユニークなソフトといってよいだろう。

強いて欠点を求めるとすれば、他の機能の充実ぶりに比べるとテキストエディタそのものの機能が少し物足りなく感じる点だろうか。これについては、今後に期待したい。
(秋山 俊)


スクリーンショット》 必要がないときにはフォルダツリーなどを非表示にして編集画面を広く使える
スクリーンショット》 簡単な条件式を指定してファイルを分割することができる「ファイルセパレータ」
スクリーンショット》 ファイルからの検索。検索結果に内容の一部が表示されるのがうれしい


【作 者】 川端 廣次 さん
【補 足】 試用期限は60日間
ソフト作者からひとこと
最近流行のデータウェアハウスを構築するため、大量のSQL文やBATファイルやらを書かなければならず、以前、メモ帳の拡張版程度に作成してあったた「HiMemo.exe」(ハイメモ)というテキストエディタを、我慢して使用していましたが、次から次へと「こうだったらいいな……」と思うことが増え、「この際だからバージョンアップしてしまえ……」と思い、作成しました。HiMemo.EXEからHiMeを残して、「えでぃた姫」としました。

「こうだったらいいな……」は、こんなきっかけでした。
  • Windowsプログラム標準の[ファイルを開く]が使いにくい
  • ログファイルを確認するためだけに、ファイルをいちいち開くが面倒
  • SQLローダを実行するのに、DOS窓でコマンドを叩くことが面倒。世の中にはタッチタイプで1文字も間違えずタイプできる人もいますが……
  • 違うフォルダに同じ名前のファイルが存在し、それを同時に開いていると、どこのフォルダのものかわからなくなってしまい。イライラした
  • 複数開いているファイルをひとつずつ保存すること
  • 複数のファイルを同時に検証しているときに、いちいち【Ctrl】+【Tab】で、ウィンドウをアクティブに切り替えてスクロール、も〜これが面倒
  • ファイルからの検索で、特定の位置、何桁目から何文字分が何だったらという検索ができない
  • 縦長のカーソルの位置がわかりづらい
  • カーソルの位置に下線(ルーラ)がほしい
  • Windowsのコントロール標準の文字検索が遅い
  • ネットワークドライブの接続と切断を、いちいちエクスプローラを起動しなければならない。
  • 起動した瞬間に空のファイルを勝手に開く
  • エクスプローラで検索しても、検索結果からファイルを呼び出すまではよいが、検索文字のところまでジャンプしてくれない
  • 検索するのに、いちいち文字列を選択する
以上の問題をクリアし、データウェアハウス構築時には重宝しました。しかし、運用の段階に入ると、ギガバイトクラスのテキストファイルに悩まされはじめました。

ギガバイトクラスのファイルを、
  • カンマ付きに変換ツールがない
  • ある条件でファイルを分割するツールがない
そこで、複数のコンソールプログラムを作成、すべて不満から発生した機能追加でした。というか、楽(ラク)をしたかった、が本音です。

苦労した点は、データウェアハウスを会社で構築して、自宅で「えでぃた姫」を開発して、会社で試して、自宅で開発……を3ヵ月ほど繰り返し、寝不足になった点でしょうか。Windows 98/95とWindows NTでの両方での検証が結構面倒だったりしました。

今後のバージョンアップは、ギガバイトクラスのテキストを簡単に切り貼りできるようなサブプログラムを追加していこうと思っています。エディタ部分はいずれカラー構文対応に拡張しようと思っています。

最新バージョンの2.102では、
  • ギガバイトクラスのファイルの、ある条件にヒットした行の指定したカラムを更新するコンソールプログラム
  • ギガバイトクラスのファイルを結合するコンソールプログラム
  • データファイルをファイルビューアで開いているとき、カーソル位置のカラム名称が表示されるようにフォーマットファイルとのリンク機能
の追加と、非公開の2.001のバグフィックスが行われています。この記事が掲載されるころには、公開できているかもしれません。
(川端 廣次)
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