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	ベクターソフトニュース - 1999.06.09

	Ratsel　Ver.1.0.1 美しいグラフィック、かわいいキャラのパズルゲーム ■Macintosh PPC　■フリーソフト

	■品のよい、美しいグラフィック。キャラもかわいい ピエロのレーツェル君が、お師匠様に魔法を教えてもらうために、トランプ集めの修行をするというストーリーのパズルゲーム。趣味のよい色使いと、かわいいキャラクタがゲームの魅力を増している。 レーツェル君が唯一使える魔法は、やわらかいものを消す「デリート」という魔法だけ。その魔法を使いながら、ブロックを消したり、動かしたりして、トランプを集めていく。一見簡単そうに見えるが、よく考えないと、そう簡単にはトランプは集められない。ステージに配置されたトランプを全部集めたら、ゴールの扉が開く。ただし、ブロックの消し方や動かし方によっては、その扉までたどり着けないこともある。つまり、トランプを集めたあと、ゴールに戻って来ることまで考えて、プレイする必要がある。 ブロックはレンガと木箱と石の3種類。レンガや木箱は、レーツェル君から見て、左右斜め下に位置するものは消せるが、石のブロックは消せない。また、木箱は押して場所を変えることができる。操作はすべてマウスのみで行える。 各ステージに使われているパステルトーンの背景画面は「おひさま」「おつきさま」「森の木さん」の3種類。ステージは全16面が用意されている。同じ作者による「Ratsel StageEditor」を使えば、オリジナルのステージデータの作成も可能だ。 ●

	とにかくカワイイ。キャラもカワイイし、背景もきれい。キョロキョロ首を振りながら、しばらく操作しないとレーツェル君が座り込んでしまう。その動きが何ともいえない。 パズル解きには結構、頭を使う。最初のブロックが少ないうちはいいが、1面クリアするたびに、ブロックの数が多くなり、最後は相当頭をひねらないと身動きが取れなくなる。これですっかりハマってしまうことになるわけだが、まだまだお楽しみはこれから。用意された16面でも足りなければ、前述の「Ratsel StageEditor」を使って作ってしまう、なんてこともできるのだ。 とにかくたっぷり遊べるファンタジックなパズルゲームだ！ （安藤 しょうこ） 《スクリーンショット》　これだけブロックが登場するとお手上げ！？　座り込むレーツェル君 《スクリーンショット》　標準で添付される16のステージ。好きなステージをプレイできる 【作　者】 Zauberkraft Software　さん 【作者のホームページ】 http://zauber.eva.to/ 【補　足】 「Ratsel StageEditor」はアンケートウェア。継続使用するには、作者のホームページ でアンケートに回答することが求められる。6月8日現在の最新版はVer.1.0.2。Ver.1.0.1の表示関連のバグが修正されている

	■ソフト開発の動機 チーム結成は1992年（？）、同じ大学に通っていた、なかよし（笑）三人組で設立しました。今は懐かしNEC PC-9801シリーズで本格的3D-RPGの制作を試みるも、全員無事4年で卒業したためタイムアウト。あえなく自然消滅してしまいました。大学卒業後、GilrumがMacintoshを購入し、さらに1998年にAlphaも購入。インターネットの普及により、遠く離れていても（GilrumとAlphaの家は数百Km以上離れてます）リアルタイムに打ち合わせができるようになったことをきっかけに、再結成しました。 ■開発中に苦労した点 ●プログラム担当 ： Gilrum ―― Macintoshでのプログラミングは今回が初めてでした。資料が少ない中、まさに手探り状態でプログラミングを進めました。さまざまなバグに出合うも、ベータテスタの協力もあり、何とか完成にこぎ着けました。まだ素人同然の私が言うのも何ですが、Macintoshが「使って天国、創って地獄」だというのは、本当です。:-) ●グラフィック担当 ： Alpha ―― キャラから背景まで、すべてのグラフィックを3Dから起こしましたので、モデリングデータを創るのが大変でした。またレーツェル君のアクションポーズに結構悩みました。実際にはしごに登ったり（しかも真夜中）、鏡の前でポーズを取ったり、側から見るとかなり変なヤツだったと思います。（笑） ●ストーリー担当 ： Satodon ―― 今回ストーリーと後半の面データ作成をしました。面データ作成では、苦労して作った面を、自分の考えていた以外の解き方で簡単に解かれたりして、燃え尽きたりしました。また、StageData2に向けて新しい面を作っていますので、そちらも遊んでくれるとうれしいです。 ●音楽担当 ： Tanaben ―― Macを持ってないもので、音楽はセガサターンで創りました。メールはドリームキャストで（しかもキーボードなし！）。しかも子供（1歳半）が邪魔しに来るので、寝静まってからしかできませんでした。 ■Ratselの特徴 操作方法はマウスクリックのみ、すべてのカードを取って扉に入ればゴールというシンプルなパズルゲームです。が、結構手応えのある面構成になっています。まずは同梱されている「StageData」の全面クリアを目指してがんばってください。全面クリアのあとは最小ステップでのクリアを目指してはいかがでしょうか。また、専用面エディタソフト「Ratsel StageEditor」も用意していますので、オリジナル面の作成に挑戦してみませんか？　Zauberkraft Software Web Page では、皆様の創った面データを募集および配布していきます。 ■今後のバージョンアップ予定 「Ratsel」自体はこれで完成型です。が、アンケート（http://zauber.eva.to/products/ratseledit/enquete/）では、いろいろと改良希望の回答をいただいておりますので、もう少し手直しがあるかもしれません。次回作は、現在打ち合わせ中ですが、3D-RPG案が優勢です。 ■ひとこと これからも皆様のマシンのハードディスクの片隅に置いていただけるような、おもしろいゲーム創りを目指してがんばりますので、今後ともよろしくお願いします。 （Zauberkraft Software）
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