TOP PAGE Softライブラリ

	ベクターソフトニュース - 1999.06.05

	BeatWord　Ver.3.0 β3 高度なレイアウト機能を持つ、フリー＆オープンソースのワープロソフト ■Windows 98/95/NT　■フリーソフト

	■印刷イメージそのままでの編集作業が可能 古くからのパソコンユーザには懐かしい日本語ワープロソフト「BeatWord」のWindows 95/98/NT 4.0対応版。コンパクトなサイズながら、WYSIWYGによる編集、高度なレイアウト機能、縦書き編集など、多くの特徴を持つ。エディタなみの高速・軽快な操作が行える。 MDI形式の画面により、複数のファイルを同時に編集することができる。それぞれの子ウィンドウでは、編集中の文書ファイルが印刷イメージそのままの形で表示され、この画面上でそのまま文書の編集が行える。これは縦書き編集を選択した場合も同様で、縦書き表示のままインラインのかな漢字変換や編集もできる。このように凝った表示ながら、マウスによる範囲選択やスクロールは非常に高速で、優れた操作性を持つ。 表作成モードでは、最初に枠線を指定したあとは、マウスで自由自在に線の追加や削除が行える。この操作性がなかなか秀逸で、複雑な表でも非常に短時間で作成することが可能だ。作図機能は持たないが、他のアプリケーションで作成した画像などを貼り付けるのは可能。 ●

	あまり古い話をすると歳がばれてしまうが、この「BeatWord」、前のバージョンはなんとWindows 3.0時代の市販ソフトであった。当時はまだDOS上のワープロが全盛で、Windows 3.0/3.1用のワープロなどは、ほとんど見向きもされていなかった。それがいまでは、ほとんどすべてのソフトがWindows上で動作しているわけで、いわば「BeatWord」は時代の先取りをしていた最先端のソフトだったのである。だがいまこの「BeatWord」に触れると、逆にそうした昔の時代に戻った気がしてしまうのはなぜだろう。 「BeatWord」の操作性が古めかしいとか、機能が劣るとか、決してそんなことをいいたいわけではない。たしかに「BeatWord」の機能は、現在の肥大化した市販ワープロと比べると劣っているかもしれない。だが、普通にワープロとして使うには十分すぎるくらいの機能だ。 しかもこれが、わずか800KBのEXEファイル一本で実現されているというのだから驚いてしまう。小粒でキビキビと小気味よく動作し、しかも機能的には十分、「BeatWord」が懐かしく感じるのは、そうした特徴が、DOS時代の優れたソフト群を連想させてしまうから、なのかもしれない。 （天野 司） 《スクリーンショット》　縦書き編集もOKだ 《スクリーンショット》　表作成はマウスで簡単に操作できる 【作　者】 CYPAC 【作者のホームページ】 http://www.cypac.co.jp

	「BeatWord」の Ver.1.0 は以前に Windows 3.0 用の日本語ワープロとして （株）エムエスエイ より発売されました。その後、長い眠りについていましたが、今回、（有）サイパック が著作権等の権利を買い取り、32bit化の作業を行ったのち、オープンソースのフリーソフトとして公開したものです。 本格的なWindows日本語ワープロがフリーソフトとして公開されたのは日本初だと思います。現在βユーザからのバグレポート、要望等を反映させてVer.3の正式リリースを目指しています。 「BeatWord」の基本部分の成立がWindows 3.0のころであったこともあり、エディタと比較しても十分に小型・軽量なワープロです。戦艦空母のような最近の巨大Windowsのワープロソフトに対してのアンチテーゼを提唱したいと思います。 （有）サイパックはプログラムをオープンソースのフリーソフトとし、主旨に賛同されたユーザやマニュアルがほしいというユーザに対して、書店経由でプログラムのCD-ROM付きマニュアルを販売する「マニュアルウェア」と名付けたコンセプトを提案しています。この「BeatWord」をマニュアルウェアの第一段として計画中です。 Ver.3 の正式リリース後は、ユーザインタフェースの改良や機能の追加を行ったVer.4を目指したいと考えています。 （CYPAC）
	上で紹介したソフト（およびその関連ソフト）のソフト詳細ページにジャンプします。ソフト詳細ページからリンクされたダウンロードページでソフトをダウンロードできます。ソフト詳細ページには、作者データページへのリンクもあります。 BeatWord 3.0 β7　Windows 日本語ワープロ　(994K)

[↑このページの先頭へ戻る]

---