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	ベクターソフトニュース - 1999.04.28

	Hyper Schedule　Ver.1.01 わかりやすい操作、多彩な系統で管理できるスケジューラ ■Windows 98/95　■シェアウェア

	■わかりやすく配置されたツールバーのボタンで、すばやい操作が可能 周期的に発生する予定も簡単に設定できるスケジュール管理ソフト。単発のスケジュール、サイクリック（周期的）スケジュール、プロジェクト単位といった、多彩な系統立てによるスケジュール管理が可能だ。 「Hyper Schedule」では、それぞれの予定を「タスク」と呼び、開始日・終了日や開始時間・終了時間などのプロパティを保持した単位として扱う。これによってタスクの管理が容易になり、例えば予定日が変更になった場合でも、スケジュールタスクをドラッグ＆ドロップ操作で移動することで簡単に変更される。翌月回しにする場合は、タスク切り取り→カレンダー表示変更→貼り付けでスケジュールの移動ができる。 スケジュールタスクのほかに、任意に書き込みができる「クイックメモ」が用意されており、スケジュールが決定していない、あるいは予定日が流動的などの場合、一時的なメモ帳として書き込んでおき、あとからスケジュールタスクに移動させることができるようになっている。 各タスクには1〜99分前までのアラーム、英数字によるタスクのランク付けも設定できる。キーボード操作の際のキーカスタマイズも自由に行える。 白をベースに、パステルトーンでまとめたウィンドウイメージが印象的なソフトだ。 ●

	エクスプローラのフォルダのように、プロジェクトの作成・管理ができる点が秀逸。プロジェクトを分けることで、複数のスケジュールが入り乱れたとしても、かなりわかりやすく整理できる。 ただし、新規タスク作成のダイアログでは、新規プロジェクトが作成できない点がひっかかった。プロジェクト管理画面であらかじめ作成しておき、それから新規タスク作成となるので、この部分のユーザインタフェースを改善すればよいのではないかと感じた。 また、もうひとつ気になったのが、メイン画面では、選択した日付のスケジュールしか表示されないという点。このため「何日後までに何をしなければならない」という類のスケジュール管理が難しい。「Project＆Task Manager」という別のウィンドウを開けばすべてのタスクを確認はできるのだが、プロジェクトが異なるとやはり一覧することができない。常に「●月●日に××をする」というスケジュールであれば問題ないのだが、進行中スケジュールの一覧が難しいため、事前準備が必要なスケジュールや作業の締め切りなどのような使い方にはやや不向きかもしれない。この点が非常に残念だ。 操作面では直感的な操作が行えるのだから、表示部分を改良し、1週間分や1ヵ月分のスケジュール表示がまとめてできるようになると、より使い勝手が上がるだろうと思う。 （藤田 洋史） 《スクリーンショット》　周期的（サイクリック）なタスクも簡単に作成できる 《スクリーンショット》　Project＆Task Managerの画面。プロジェクトの作成・管理はここで行う 【作　者】 樋口 健太郎　さん 【作者のホームページ】 http://home9.highway.ne.jp/Trillion/ 【シェアレジ作品番号】 現在、申請中 【補　足】 試用期間は30日間。試用期間中は機能制限等はないが、30日を過ぎると一部機能が使用できなくなる

	■ソフトを開発しようと思った動機、背景 自分で真に「これは使える」というスケジュール管理のソフトを見つけることができなかったことから、「それならば自分で作ってしまおうという」と思い立ったのが開発の動機です。 ■ユーザにお勧めする使い方 もし、「Hyper Schedule」をご自身のスケジュール管理ソフトとして選択されたのであれば、「プロジェクト＆タスク マネージャ」は必ず使われることをお勧めします。 ここでひとつ、「スケジュールを立てる」ということについてみましょう。スケジュールを立てるというからには、自分の中に何らかの動機と「目標」があるはずです。そして、目標が大きなものであれば、その目標をさらに細分化した目標設定をすると思います。次に、それらの目標に対して「手段」、つまり実際にどのようなアクションを起こしていくのかということが問題になり、さらにはそれらのアクションの中でも限られた時間内で時間の最大効率を指向するために、そのアクションを「ランキング」して、どうでもいいランクのものは切り捨て、重要なランクのものから優先して行う……。このような思考プロセスをたどるのが、望ましいスケジュールの立て方であると考えます。 実は、「Hyper Schedule」は使っていくうちに、このような思考プロセスを自然に体得できるように設計されています。そして、目標設定と、そのための手段を有機的に関連付け、体系的に構築するためのツール、それが「プロジェクト＆タスク マネージャ」になっているのです。 よって、ぜひ「プロジェクト＆タスク マネージャ」をご活用ください。これにより、単に予定を時間軸にそって並べていくだけのスケジュールから、それとは一線を画するスケジュールの構築・管理ができるようになるはずです。 ■今後のバージョンアップ予定 これからさらに付加していく機能は多く予定されています。例えば以下のようなものです。 遅くとも1999年の6月末までに『Hyper Address』という住所録管理ソフト（現在開発中）と統合し、本格的なPIM（Personal Information Manager）ソフトに仕上げる予定になっています。これにより、スケジュールとアドレスのリンク、つまりスケジュール上の人の名前をクリックするとアドレス帳の該当部分が表示されるというようなことが行えるようになります。 一日の時間の表示を数字による表示だけではなく、アローダイアグラムによるグラフィカルな表示もできるようにしたいと思います。これにより一日の時間の流れを視覚的に認識できるようになります。 なお、ほかに装備してほしい機能がありましたら、遠慮なくメールでご要望ください。その機能に関する要望が多ければ、できるだけ装備するようにしたいと思っています。 （樋口 健太郎）
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