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	ベクターソフトニュース - 1999.04.24

	デジタルロケ・ライト　体験版 Ver.1.00 本格的な機能を備えた統合型3Dゲームオーサリングツールの体験版 ■Windows 98/95　■フリーソフト（サンプル）

	■動作中の画面。多数のフローティングウィンドウで個々の要素を定義する 3Dモデリング、舞台設定、動きやロジックの定義など、3Dゲーム製作に必要な行程のほとんどをサポートした統合型3Dゲーム作成ツール。 「デジタルロケ・ライト」は、プロ向けの3Dマルチメディアオーサリングツールである「Digital Loca」から、3Dゲームの作成に必要な機能だけを抜き出してパッケージ化したサブセット版。サブセット版とはいえ、省略された機能はゲーム作成にはあまり関係ない機能が多いので、ゲーム作成に限れば、むしろ機能が整理されたこちらの方が使いやすいかもしれない。 「デジタルロケ・ライト」がサポートする機能は、3Dモデルをデザインできる「モデリング機能」、ゲーム全体の流れを制御する「スコア機能」、そして簡単な定義を行うだけでゲームがデザインできる「スクリプト機能」など、いずれも3Dゲーム作成に便利な機能だ。 また、ゲーム製作の手引き書にあたる「ゲーム製作ガイド」や、豊富なサンプルも付属しており、ゲーム製作を広範囲にわたってサポートする。 ●

	PCの能力が向上したことで、従来では考えられなかったようなリアルなゲームが、最近ではごく普通に楽しめるようになった。これはゲーマーにとっては歓迎すべきことなのだが、ゲームを製作する側にとっては厳しい状況ともいえる。ユーザの「目が肥える」ことで、ゲームを作る側にとっては越えることが決して楽ではないレベルが求められてしまうからだ。 ゲームの楽しさは、プログラム技術や画面のリアルさよりもむしろ、ストーリーやアイデアに負うところが多い。とはいえ、世間一般と比較して見劣りのしないレベルが求められてしまうのは、ある意味で仕方ない部分もあるだろう。 「デジタルロケ・ライト」は、そうしたゲームデザイナーにとって、まさに福音となるだけの実力を秘めている。なぜなら、難しいプログラムに頭を悩ますことなく、3Dゲームとしての体裁を整えることができるからだ。デザイナーは、キャラクタのデザインやストーリーといった「ゲームの本質」部分に注力することができる。 今回ダウンロードできる試用版では、製作結果を保存できないという制限があるため、まとまったゲームを作成するというのは難しいだろうが、ゲーム作りのエッセンスを体験するという意味では十分役に立つ。「デジタルロケ・ライト」の導入を検討している人は、ぜひ試してみるとよいだろう。豊富なサンプルを見るだけでも、かなり楽しめるはずだ。 （天野 司） 《スクリーンショット》　3D UFOキャッチャー風の画面。実際に遊ぶことができる 《スクリーンショット》　製品版を使えば、こんなゲームも作成することができる。実力は高い 【作　者】 ヒューマン(株) 【作者のホームページ】 http://www.human.co.jp/ 【動作に必要なソフト】 DirectX 【補　足】 今回ダウンロードできる「試用版」には、'99年9月30日までの試用期間限定がついている。また、機能的にも「データを保存できない」などの制限がある。製品版である「デジタルロケ・ライト」は、ヒューマン(株)のサイトの「ダイレクト販売」のページ、またはパソコンショップなどで購入できる

	■ソフトを開発しようと思った動機、背景 世の中に3Dのオーサリングツールがなかったため、独自に研究開発しようとスタートしたのがきっかけです。 ■開発中に苦労した点 ありすぎる、というのが本音ですが、特に、いろいろなジャンルの作品を作れるよう、万能なツールに仕上げることを考え、それを実現させることに苦労しました。なかでも本格的な3Dゲームを作れるという点は、このツールの実力を示しているところではないかと自負しております。 ■ユーザにお勧めする使い方 付属のサンプルの中で、気に入ったファイルがどのように作られているかをオーサリング上で覗いてみるのが自分の作品を作る上での近道だと思います。オリジナルゲームやプレゼンテーション作品を作って、プラグインを使ってホームページ上で公開してもらいたいです。 （ヒューマン(株) 情報開発部）
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