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簡単操作で解凍・圧縮できるアーカイブソフト
Archway Version 0.31
for Windows ユーティリティ VERSION UP フリーソフト

Archway オプション設定ダイアログ。導入済みDLLファイルの情報もチェックできる デスクトップ上のショートカットアイコン(またはオプション設定ダイアログ)にアーカイブファイルをドラッグ&ドロップするだけで解凍してくれる、簡単操作のアーカイブソフト。さらにフォルダ単位ながら、圧縮を行うこともできる。「あーちうぇい」と読む。

解凍可能なファイル形式はLZH、ZIPといったよく使われるものから、CAB、RARといった形式まで幅広く、ISHの復元も含めて7種のファイル形式に対応する。UNLHA32.DLL、UNZIP32.DLLは配布アーカイブファイルに同梱されているが、それ以外のファイル形式の解凍を行うには、それぞれに対応したDLLを組み込む必要がある。UNKANJ.DLLを組み込めば、テキストの漢字コード変換なども行える。フォルダ単位の圧縮は、LZHなど4種のファイル形式で可能だ(ファイル単位は不可)。

解凍先のフォルダは、設定ダイアログでフォルダツリーから選択できるほか、デスクトップやProgram Filesフォルダ、WindowsのTempフォルダ、My Documentsフォルダなどをボタンひとつで簡単に選択できるようになっている。

全体的な操作体系は、定番アーカイバとして知られる「Lhasa」と似ており、アーカイブファイルと同じフォルダ上への解凍、解凍先フォルダの自動作成、解凍終了後にフォルダを開くといったオプション、ボタンひとつで設定できる拡張子との関連付けも「Lhasa」と同様の操作で行える。「Lhasa」にない機能として「フォルダ名の数字を省く」オプションがあり、例えばXXXXX123.LZHといったアーカイブファイルの解凍先フォルダを「XXXXX」としてくれる。

reviewer's EYE 初心者にアーカイブファイルの扱い方を教えるときにどのソフトを使うかというのはちょっと悩むところだが、とりあえず「Lhasa」を勧めるという人も多いだろう。しかし、「Lhasa」はしばらくバージョンアップされていないため、最新の圧縮形式には対応できないといった問題も出てきているようだ。そこで代わりになるのが、この「Archway」だ。

圧縮ファイルをドロップするだけで解凍できる アイコン上へドロップするだけで解凍できるという操作は「Lhasa」そのまま。自己解凍形式のファイルにはLZHとZIP用のDLLファイルが付属しているので展開するだけですぐに使えるという手軽さも、「Lhasa」の性格をそのまま受け継いでいる。

しかも、機能の点では「Lhasa」をはるかに陵駕している。解凍時に作成するフォルダ名からバージョンナンバーの数字を省くオプションがあったり、フォルダ単位に限るとはいえ圧縮も可能など、上級者にとってもなかなか魅力的なソフトだ。

なお、解凍・圧縮に必要な各種DLLは、統合アーカイバ・プロジェクトからダウンロードできる。
(福住 護)

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ソフト作者からひとこと
ソフトを開発しようと思った動機、背景 : ある日、統合アーカイバ・プロジェクトのDLLを全部ダウンロードしたのですが、どうも実感がわきません。「バージョンナンバーを一覧表示するソフトがあったらな」と思って、「DLLのバージョン一覧ソフト」を制作しましたが、なにか物足りない感じがしたので「ファイルの解凍」機能を付けて、インタフェースを「Lhasa」に似せてみたら「これは使えそう」と直感しまして、解凍系DLLの解凍機能を片っ端からプログラムしていったら、いつの間にかできあがっていました。

開発中に苦労した点 : 「Lhasa」がもともとお気に入りだったので、できるだけ「Lhasa」に似せるのに苦労しました。また、圧縮機能を実装するときに、どういう仕様にするかで1〜2日ほど悩みました。ほかにも、バグレポートメールが届いたときはできる限り迅速なバグ修正を心がけましたが、2月下旬から「就職活動」という行事(?)が入ってきて、時間のやりくりに苦労しています。

ユーザにお勧めする使い方 : もちろん「圧縮されたファイルの解凍」に使うのが主になるでしょう。が、おまけ機能をいくつか搭載していますので活用してください。おまけ機能は、
  • Windows付属のメモ帳では読めないテキストファイルをドロップすると読める形式に変換してメモ帳で開く機能
  • フォルダをドロップして圧縮する機能
  • 統合アーカイバプロジェクトのDLLバージョン一覧
です。もしもおまけである圧縮機能に不満がありましたら、姉妹ソフトとして「Archway Cool」(圧縮専用版Archway)も公開していますので、是非試用してみてください。

バージョンアップ予定&今後の課題 : 今後は以下のようなことを予定しています。
  • 「DeepFreezer」(YZ1形式)の解凍機能を実装したいと考えています
  • いまのところ、ほかに特に機能追加の予定はありません
  • バージョンアップ速度が2日〜4日と大変ハイペースでしたが、3月からは開発ペースをもうちょっと遅めにする予定です
  • バグ修正は今後もできるだけ早く対処したいと考えています
(浅野 貴章)

※ この記事は、'99年3月4日に公開されました。


Download
「Archway」のダウンロードページにジャンプします。ダウンロードページからソフトをダウンロードできます。ダウンロードページには、作者データページへのリンクもあります。

フリーソフト
Archway 21種類の書庫の解凍や8種類の書庫への圧縮に対応したLhasa風味簡易アーカイバ 



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